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「お電話ありがとうございます。○○社の△△です。ご注文ですか?」陽光溢れる、東南アジアのタイ、バンコク。高層ビルの一角にあるコールセンターでひたすら電話を受ける日本人がいる。非正規労働者、借金苦から夜逃げした者、風俗にハマって妊娠した女、LGBTの男女……。生きづらい日本を離れ、彼らが求めたのは自分の「居場所」。フィリピン在住の開高健ノンフィクション賞作家が現代日本の現実をあぶりだす問題作。【目次】プロローグ/第一章 非正規の「居場所」/第二章 一家夜逃げ/第三章 明暗/第四章 男にハマる女たち/第五章 日陰の存在/エピローグ
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年05月29日
このバンコクのコールセンターの仕事、「海外で働く」というと聞こえは良いけれど、実は学歴・職歴も語学力も必要ない、日本語が喋れれば誰にでもできる仕事。
そのため日本の社会に馴染めなかった人や事情があって日本を出なければいけなかった人が流れついてきている。
非正規で時給もタイで生活するのに精いっぱいなく...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月21日
ルポであるので当然だが非常にリアルに人事ではなく読ませてもらった話もあった。バンコクの政治や近現代の歴史の勉強にもなる。どんな時代で境遇でも希望を失わずにどう生きていくか。
以下、メモ
タクシン・チナワット元首相が2006 年1月一族の保有する通信会社の持ち株をシンガポール政府系投資会社に73...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月28日
だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人。水谷竹秀先生の著書。もちろん自ら望んでバンコク、コールセンターで働く日本人も少なからずいるはずだから、独り善がりで高慢な意見は言えないけれど、マイノリティーやいろいろなきっかけで一度や二度道を踏み外してしまった人を受け入れるだけの器が...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月23日
バンコクにある日本企業のコールセンターで働く(働いていた)たくさんの日本人の話。コールセンターで働く人たちは、日本企業の駐在員や現地採用の人とは明確に線引きされ、下に見られている、という彼らの位置づけについての説明が分かりやすい。
彼らを通して日本社会のあらゆる問題に触れていて重層的。日本では見いだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月16日
日経新聞で紹介されており、読んだ本。
バンコクのコールセンターで働く日本人に取材をする中で、日本の社会の在り方が浮き彫りになっていく。
語学力は必要なく、規則も自由で責任も問われないバンコクコールセンター。さまざまな理由で日本社会に馴染めずドロップアウトした人たちの居場所、受け皿となっている。
考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月23日
自分も、この登場人物の方達のように、
「はじかれる」可能性なんて、当たり前にある
60点を切った人間は、社会から必要とされない。
日本社会は、ある角度から見ると、減点主義が徹底している社会です。
多くの日本人は、満点の100点から始まりますが、
コミュニケーション能力、性格、
容姿、そして「場の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月02日
名著「困窮邦人」の水谷さんの待望の新作。
前作への感想文で、僕は「次のテーマ、「現地採用」の若い日本人が何を目指すか、ってのはどーすか?」と書いた。実はその頃にはとっくに実現していたこの企画。今回はバンコクの「コルセン」で働く「ゲンサイ」の人たちがテーマ。
水谷さんの著書を際立たせてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月07日
「幸せ」につながらない「仕事」は
とても 悲しい
とても むなしい
ずいぶん前に読んだので
おぼろげな記憶ですが
ブータン国での
取材をされた著者の言葉の中に
たくさんの(ブータン国の)人が
家族がいて 幸せ
家族と一緒に食べられることが 幸せ
仕事があることが 幸せ
というようなフレース...続きを読む
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