水谷竹秀のレビュー一覧

  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    このバンコクのコールセンターの仕事、「海外で働く」というと聞こえは良いけれど、実は学歴・職歴も語学力も必要ない、日本語が喋れれば誰にでもできる仕事。
    そのため日本の社会に馴染めなかった人や事情があって日本を出なければいけなかった人が流れついてきている。
    非正規で時給もタイで生活するのに精いっぱいなく...続きを読む
  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    ルポであるので当然だが非常にリアルに人事ではなく読ませてもらった話もあった。バンコクの政治や近現代の歴史の勉強にもなる。どんな時代で境遇でも希望を失わずにどう生きていくか。

    以下、メモ


    タクシン・チナワット元首相が2006 年1月一族の保有する通信会社の持ち株をシンガポール政府系投資会社に73...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    オタクは読むべし!とおすすめされて読みましたが、なんと言ったものか…と読み終えて考え込んでしまうような本でした。(そして解説が橘玲っていうのにも納得)

    金も友達も家族も親も国も全部捨てて、プライドと虚栄心は持ち続けて、自分自分自分…どこまでも自分中心にしか考えてない。助けてくれるフィリピン人への感...続きを読む
  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人。水谷竹秀先生の著書。もちろん自ら望んでバンコク、コールセンターで働く日本人も少なからずいるはずだから、独り善がりで高慢な意見は言えないけれど、マイノリティーやいろいろなきっかけで一度や二度道を踏み外してしまった人を受け入れるだけの器が...続きを読む
  • 脱出老人 フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち
    親の介護がチラつく世代として、興味深く読みました。老後の幸せとは? 医療だけでは幸せになれない。人との繋がりが幸せの鍵となるのは確かだ。自分も親も老後をどう過ごすのか、真剣に向き合ってみたい。まずは、疎遠になっていた実家への連絡を増やしていこう。
  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    バンコクにある日本企業のコールセンターで働く(働いていた)たくさんの日本人の話。コールセンターで働く人たちは、日本企業の駐在員や現地採用の人とは明確に線引きされ、下に見られている、という彼らの位置づけについての説明が分かりやすい。
    彼らを通して日本社会のあらゆる問題に触れていて重層的。日本では見いだ...続きを読む
  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    日経新聞で紹介されており、読んだ本。
    バンコクのコールセンターで働く日本人に取材をする中で、日本の社会の在り方が浮き彫りになっていく。
    語学力は必要なく、規則も自由で責任も問われないバンコクコールセンター。さまざまな理由で日本社会に馴染めずドロップアウトした人たちの居場所、受け皿となっている。
    考え...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    海外で所持金を使い果たし、帰国もできず、路上生活を強いられる困窮状態の日本人を「困窮邦人」と呼ぶ。本書はフィリピンの男性困窮邦人5人を中心とするルポ。

    5人はいずれもフィリピンパブにハマり、日本で稼いだ金をフィリピン女性に貢ぎ、フィリピンまで追いかけ、持ち金がなくなり放り出される。いくらひいき目に...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    読む前から何となくこの本の存在は知っていたが、女性を追って常夏のフィリピンで自堕落奔放に過ごす中高年男たちのルポだと思っていた。(副題は知らずに)本書で取り上げている困窮例もなかには混じるだろうけど、おおむねが「日本を捨てて」フィリピンで第二の人生を謳歌している人たちの話だと思っていた。
    ところが取...続きを読む
  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    自分も、この登場人物の方達のように、
    「はじかれる」可能性なんて、当たり前にある

    60点を切った人間は、社会から必要とされない。
    日本社会は、ある角度から見ると、減点主義が徹底している社会です。

    多くの日本人は、満点の100点から始まりますが、
    コミュニケーション能力、性格、
    容姿、そして「場の...続きを読む
  • だから、居場所が欲しかった。バンコク、コールセンターで働く日本人
    名著「困窮邦人」の水谷さんの待望の新作。
       
    前作への感想文で、僕は「次のテーマ、「現地採用」の若い日本人が何を目指すか、ってのはどーすか?」と書いた。実はその頃にはとっくに実現していたこの企画。今回はバンコクの「コルセン」で働く「ゲンサイ」の人たちがテーマ。
      
    水谷さんの著書を際立たせてい...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    著者の新作を読んで興味を持ったのでこちらも読破。
    似たような内容だったので、話も被っているのだろうと思っていたがそれでも面白かった。深夜特急を始めて読んだ時の感触だろうか、脳内で妄想や理想、ユートピアへの憧れといったものがエンドルフィンに変わり、幸せな気分を味わうようなアレである。
    ただその憧れを現...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    「困窮邦人」という存在を知ったのは一昨年(2012年)とある経済雑誌の海外移住特集記事を読んだのがきっかけだった。その記事の内容としては日本と比較して圧倒的な生活費の安さや年中温暖な気候などの理由から海外(フィリピン)に老後移住したものの、資金不足や海外ならではの予期せぬ事態で生活が暗転した人たち、...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    フィリピンには困窮した生活を送る何百人もの日本人男性がいる。彼らの生活に迫りながら、フィリピンと日本の両方を丹念に取材した質の高い一冊。

    フィリピンパブにのめり込み女を追いかけて日本を飛び出し、フィリピンの教会で寝泊まりする日本人のホームレス。偽装結婚のカモにされた男や、借金から逃れるため日本から...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    著者はあとがきで、困窮邦人の存在を「自己責任」と考えるか「明日は我が身」と考えるかに分かれるとかいているが、自分は断然「明日は我が身」派だ。困窮邦人に限らず国内でも、自分がいつ貧困に陥るか分からない。そんな閉塞感をこの日本に感じている。

    「幸せとは何か?」

    この問いの答えは著者だけでなく自分にと...続きを読む
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    フィリピンでホームレス同然の生活をしている邦人男性について書かれた本。
    開高健ノンフィクション賞の受賞作だったため買ってみた。

    内容としては「どうしてこうなっちゃうのかなぁ…」という感じの人たちの本。
    フィリピンってそんなに魅力的なんだろうか。
    愛に走るとこうなっちゃうのかな…とも思ってしまった。
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    知人から聞いて知った困窮邦人という存在。
    インタビューした人たち、今も生きているんだろうか。
    自業自得って思うのは人生を選べる立場にあるからかもしれないけど、それでもこういう人たちに税金使って支援するって言われたら苛々するだろうな。
  • 日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」
    日本を自ら離れフィリピンに向い、そこでお金を使い果たし、ビザの更新もできずに不法滞在し、ほぼホームレス状態の日本人達を「困窮邦人」と言う。
    彼らの実態を追ったルポ。
    2011年の開高健ノンフィクション賞受賞作。

    そんな人達が、そんなに沢山いるのか!
    と、驚いた。
    個人的には自業自得なのではないかと...続きを読む
  • ルポ 国際ロマンス詐欺(小学館新書)
    知らない世界で、ルポとしては興味深い。情報網の発達した中で、犯罪もまた性質を変えていくのだなと思ったし、技術が向上しても、騙される側の心理的な要因というか、そういうものは変わらないんだなとも思った。
  • ルポ 国際ロマンス詐欺(小学館新書)
    独り身の寂しさ。将来の希望のなさ。一発逆転の予感。そして、いつの間にか恋に落ちてる。周りが見えない。当たり前の判断ができない。費やしてしまったお金も無駄ではなかったと思いたい。つながりが果てて気が付いたときにはもう遅い。ラインの向こうは貧しさあふれる大陸。罪の意識は違法賭博程度。学生たちが狙う一攫千...続きを読む