友風子のレビュー一覧
-
購入済み
有能なんだけどな
青楓の有能さは凄まじいのですが、本人の認識があさっての方に行っているせいで有効に使われていないのが可笑しいところです。小説を真面目に書いているのに、そっちは才能が無いのですね。飄々としてるようでも実は人情家な青楓が不本意ながら活躍する流れが面白くてどんどん読んでしまいました。雑に扱われて喜ぶ皇帝さんの見せ場がもうちょっとちゃんと欲しかったかな。
-
Posted by ブクログ
面白かった。日本最古の物語といわれる『竹取物語』を、現代の若者向けにテンポよくアレンジしてある。特にかぐや姫が五人の公達にリクエストした五つの品を、それぞれ真実を映したり雷を操ったりできる神の力が宿った宝に見立てたところがよかった。中でも蓬萊の玉の枝は秀逸。月の満ち欠けにあわせて熟す白き果実ーーそれをひとかけ口にすれば、この世の知恵を望むだけわがものにできる。そしてその力を使った藤原不比等が右大臣として君臨したという設定もまことしやかで痛快だ。が、肝心の月守りカップルがかぐや姫と皇子というのはやや出来過ぎで安直感あり。あとラストの2行は蛇足だと思う。
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレなかなか興味深い展開だった。
今回は飲むと深い眠りに誘われるという安眠茶を巡って、後宮でひと騒動起きる。しかも、ヒロイン英鈴が中毒性のある恐ろしい薬茶を後宮にばらまいたと、何者かによって事実無根の噂を広められてしまう。
なかなかの難事件に挫けそうになるも、皇帝の無言の励ましにより、英鈴は見事に事件を解決に導く。
気になるのは、物語の重要な要となる事件についてである。第一巻同様、解決までの過程がやや説得性に欠ける、ご都合主義の安易な展開だったように思えるのだがー。
あとは、どうやら二つの顔を使い分ける皇帝には、たくさんの妃がいるようなのだが、肝心の英鈴以外の妃たちとの関係性は、どうなのか気にな