竹内純子のレビュー一覧

  • 誤解だらけの電力問題

    Posted by ブクログ

    エネルギー政策の議論では、どうしても供給側に目が向きがちです。省エネや需要コントロール策は、国民一般を巻き込む必要があり、費用対効果が悪い、あるいは、不確実性が高いとされてきたのです。しかし東京電力福島原子力事故と言う大きな経験をして今こそ、こうした取り組みを発展させるべきではないでしょうか。

    0
    2016年09月22日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    私には所々難しかったけど今後のエネルギーや自身の生活を考えるには役に立った
    風力発電などが優れているとも言い切れないこと、火力発電や原子力発電がそんなに悪くないこと
    家ではガスコンロが絶対だったけど将来のことを考えるとオール電化にすべきかなとも思った
    2050年豊かに暮らせていることを願って

    0
    2023年10月20日
  • 電力崩壊 戦略なき国家のエネルギー敗戦

    Posted by ブクログ

    エネルギー問題の全体感を掴むには良い。
    ただし、中立っぽく書かれていつつスタンス強めな印象は拭えず、都合の良いファクトや推定で書かれている感じも受けた。最後の自分の事業の方向性も含めて、ホントにそうなのかな?とイマイチ腹落ちしなかった部分も多い。

    0
    2023年09月05日
  • 電力崩壊 戦略なき国家のエネルギー敗戦

    Posted by ブクログ

    原子力をとめたことによる電力高騰
    日本の利用可能平地面積的に再生可能エネルギーの建設が難しく、建設コストが上昇傾向にあったり、賦課金が2兆円越えと消費者負担が大きくなってきている。
    消費税1%あげると2兆円の負担があるが、それよりも大きい。(消費税10%で20兆円)

    2050年のカーボンニュートラルを達成するために、バックキャスト手法で立てた目標を達成するにはなにかブレイクスルーが必要だろうな、核融合に期待。

    楽観的過ぎず、悲観的過ぎず、いざというときのコンテンジェンシープランをもつというのは、電力だけでなく人生の処世術としても重要だと感じた。

    0
    2023年03月10日
  • 電力崩壊 戦略なき国家のエネルギー敗戦

    Posted by ブクログ

    最終章の「エネルギー敗戦を回避するには」については、そのとおりとしか言いようがない。
    審議会などで、著者他、心ある有識者、電気事業の関係者などは、パニックに乗じたような制度変更案に対し、今日の事態を招く虞があることを憂慮し、懸命に警鐘を鳴らし続けたが、時の政治、メディアなどから、「反動勢力」「守旧派」「利益誘導」等の誹りを受け、この「経済敗戦」を迎えてしまった。
    これからどんな社会を築くか、きちんと過去と向かい合い考えていく必要があると思う。

    0
    2023年02月07日
  • エネルギー産業2030への戦略 Utility3.0を実装する

    Posted by ブクログ

    東京電力の人が書いている。
    社会課題としてエネルギー問題を位置づけ、「地域内での需給バランス」「電気の利用促進(電化)」「水素利用」を説く。
    電気料金はUX化される。
    電化のための制度課題として、「省エネ法の問題点:1979年制定で対象が化石燃料にフォーカスされているため、需要家が系統から買うとまるっと火力平均係数が課されるので化石燃料を使い続ける→電化が進まない。」「高度化法の問題点:小売電気事業者に2030年46%減の数値での再エネ化の高すぎるハードルのため、パーセントを守るために他エネルギー(化石)を売るインセンティブになる。」を挙げている。
    kWh市場における供給ステークホルダ不足での

    0
    2022年03月09日
  • エネルギー産業2030への戦略 Utility3.0を実装する

    Posted by ブクログ

    カーボンニュートラルが推進されるに連れて国内電力需要も増加していくが、現状国内においては政策の不透明さから新規投資どころか経年電源の廃止が進んでいる。需要に対応するためには、国内エネルギー源の多様化による供給リスクの分散や人口集積を前提としない地方へのインフラ創生等を実施する必要がある。

    エネルギー産業界には、国内国外との価格競争/高まる需要と両立し難い課題が生まれている。補助金や地方自治体によるインフラ誘致など政府による援助を推し進め、国内インフラ企業/エネルギー企業が海外との競争力を保てるよう取り組んで欲しい。

    0
    2022年03月07日
  • エネルギー産業2030への戦略 Utility3.0を実装する

    Posted by ブクログ

    社会全体がカーボンニュートラルというキーワードに注目し、企業は何をすべきを模索している。しかし、実際に日本がどう変わっていくか、変わるべきかは欧米の判断や世界情勢が目まぐるしく変わる中では、不透明だ。

    欧州の原子力容認。LNGを経てからアンモニアや水素に移行するモデル、ウクライナ問題による影響はどうなるか。この本は、もはや古い。古いが、基礎的な勉強にはなる。グレー水素、ブルー水素、グリーン水素。こうした基本から学べる。

    太陽光、洋上風力、原子力。EV車を蓄電に活用するインフラ整備。キーワードだけ並べた所で学びにはならないが、しかし、このキーワードに繋がる理屈や周辺知識の裾野が、読後に少しは

    0
    2022年02月26日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    2050年に向けて、電力にどのようなゲームチェンジが起きるのかまとめられた本。

    マシーン同士が安い電気の話し合いをしてくれ、家庭の電気代が安くなるように働いてくれる未来は、なんだか想像すると微笑ましい感じがした。

    0
    2020年08月09日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    エネルギー業界は外からだと全くわからない世界で、知らない言葉も多いので、そこそこ良い入門書だと思う。ただ読み物として面白くないので、なかなか進まなかった。(まあ横書きの本は大体そう)

    0
    2020年07月25日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    評価
    読みやすいと言えない。
    しかし、今後の日本のインフラの在り方を考えさせられる。
    数字を根拠にしっかりと考察されているため、わかりやすい。
    米、英、中の実例をもとに、今後の方針を示しているため説得力がある。

    感想
    人口減少の中、インフラを保つことの難しさを痛感した。
    電力業界をデジタルを駆使し、顧客体験をベースに改革することへの必要性、ワクワク性を感じたい。
    原子力保有の考え方も、技術問題や環境問題の切り口から書いてあり整理できた。
    電力小売としては、今後のニーズに応じて先手を打つことが大切。

    0
    2020年06月28日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    30年後の2050年、エネルギー産業を取り巻く5つのD[Depopulation(人口減少)、Decarbonization(脱炭素化)、Decentralization(分散化)、Deregulation(自由化)、Digitalization(デジタル化)]について書かれておりとても参考になりました。日本や外国を取り巻くエネルギー環境を冷静に考えつつ、極端に脱原発・再エネ促進と向かわずに地球環境及び省エネについても考えていければ良いと思います。

    0
    2020年03月28日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エネルギー業界で働く身として非常に興味深い内容であった。
    ○電気の購入という概念ではなく、サービスの購入になる。(その中に電気代は含まれている)
    ○送配電事業者もPVや蓄電池の普及、人口減少によう需要減で全く安定的ではない。託送料金も簡単には上がれないだろう。

    事実確認としては非常に役立ったが、一方でその対策としてはもう少し踏み込んだ具体的な内容が欲しかった。ビジネスモデルとかの具体的なイメージがあればより分かりやすかったと思う。

    0
    2020年01月24日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    今後のエネルギー産業がどうなっていくかを分かりやすく説明した本。頭の固い私にはなかなかスッと入って来ない所も多く再読が必要だと感じた。電気は手段であり、今後家計費から電気代が消えるという考え方は面白く、実際にそうなっていくだろうと思う。昔は電力会社に就職すれば安泰だと思ってだけど、時代は変わって行くんだなと切に思う。

    0
    2019年09月11日
  • エネルギー産業の2050年 Utility3.0へのゲームチェンジ

    Posted by ブクログ

    電気事業の明日を語る本。
    お金2.0を読む前ならもっと感銘をうけたかもしれない。

    分散化電源が入って電力量の限界価格がゼロに近づくことは説得力があるのだが、小売会社の今後が見えにくい。事実見えにくいのだからしょうがない、のはそのとおりかもしれないが、基本なくなる、というならいうで断定した方が分かりやすいのではないだろうか。

    0
    2018年03月09日
  • 誤解だらけの電力問題

    Posted by ブクログ

    原子力発電、料金規制、電力システム改革。
    この逆風の中、電力会社は、そこに勤務する人々は、いったいどうして、原子力再稼働なんかに血道を上げるのか。
    そこにどんな素敵な、守るべき既得権益があるのか。
    そこを切り口とした本。

    切り口は秀逸であり、各種説明内容も適切だと思う。

    著者は電力業界が原子力再稼働を主張する理由を、現在までの電気事業体制にフィットした「合理的な」思考、その思考癖に見つけている。
    その思考癖とは、電力の安定供給を第一に置く価値観。筆者の言葉づかいでは「供給本能」。

    でも「供給本能」が理由か、と問われると、そんなに簡単なお話でもないとも思う。

    東京電力にかつて籍を

    0
    2014年05月12日