【感想・ネタバレ】エネルギー産業2030への戦略 Utility3.0を実装するのレビュー

あらすじ

安宅和人氏 推薦
「おもしろい!そしてじっと電灯を見て考えさせられる」

梅澤高明氏 推薦
「脱炭素化に向けたエネルギー産業の指針がここにある!
素人にも分かりやすく、プロも納得の内容が満載」

エネルギーが変われば、日本のどこが、どう変わるのか?
今後10年の日本の勝ち筋、負け筋が見えてくる。
誰もが知っておきたい「エネルギー」の最新動向『エネルギー産業の2050年 ユーティリティ3.0へのゲームチェンジ』に待望の続編!

霞ヶ関から関連業界まで各方面に反響を呼び、エネルギーフォーラム賞なども受賞した前作から4年。その続編となる本作ではこれからの10年に焦点をあて、2020年代に分散型エネルギー社会を実現する上での具体的な方策を提示する。コロナ禍による社会変化や、デフォルト化した2050年温室効果ガス実質ゼロ目標についての試算を提示し、日本の新たなエネルギーのあり方の政策提言も含むほか、太陽光発電、水素エネルギーの最新動向、国内外の具体的なエネルギー関連ビジネス事例や重要キーワードを盛り込んだ。すべての人に関わりがある脱炭素社会とエネルギーのあり方について、具体的に「なに」が、「どう変わるのか」、「なにができるのか」、「どこに真のビジネスチャンスがあるのか」、などをイメージしやすくなる一冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

東京電力の人が書いている。
社会課題としてエネルギー問題を位置づけ、「地域内での需給バランス」「電気の利用促進(電化)」「水素利用」を説く。
電気料金はUX化される。
電化のための制度課題として、「省エネ法の問題点:1979年制定で対象が化石燃料にフォーカスされているため、需要家が系統から買うとまるっと火力平均係数が課されるので化石燃料を使い続ける→電化が進まない。」「高度化法の問題点:小売電気事業者に2030年46%減の数値での再エネ化の高すぎるハードルのため、パーセントを守るために他エネルギー(化石)を売るインセンティブになる。」を挙げている。
kWh市場における供給ステークホルダ不足での価格スパイク発生も問題。

0
2022年03月09日

Posted by ブクログ

カーボンニュートラルが推進されるに連れて国内電力需要も増加していくが、現状国内においては政策の不透明さから新規投資どころか経年電源の廃止が進んでいる。需要に対応するためには、国内エネルギー源の多様化による供給リスクの分散や人口集積を前提としない地方へのインフラ創生等を実施する必要がある。

エネルギー産業界には、国内国外との価格競争/高まる需要と両立し難い課題が生まれている。補助金や地方自治体によるインフラ誘致など政府による援助を推し進め、国内インフラ企業/エネルギー企業が海外との競争力を保てるよう取り組んで欲しい。

0
2022年03月07日

Posted by ブクログ

社会全体がカーボンニュートラルというキーワードに注目し、企業は何をすべきを模索している。しかし、実際に日本がどう変わっていくか、変わるべきかは欧米の判断や世界情勢が目まぐるしく変わる中では、不透明だ。

欧州の原子力容認。LNGを経てからアンモニアや水素に移行するモデル、ウクライナ問題による影響はどうなるか。この本は、もはや古い。古いが、基礎的な勉強にはなる。グレー水素、ブルー水素、グリーン水素。こうした基本から学べる。

太陽光、洋上風力、原子力。EV車を蓄電に活用するインフラ整備。キーワードだけ並べた所で学びにはならないが、しかし、このキーワードに繋がる理屈や周辺知識の裾野が、読後に少しは広がっている。その意味では有益な読書であった。

0
2022年02月26日

「ビジネス・経済」ランキング