フリードリヒ・ニーチェのレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
009.自分は常に新しくなっていく
かつての真実を今では間違いと思う。それを自分の当時の若さ・浅さ・世間知らずとして断じて葬らないほうがいい。なぜならそのときの自分にとってはその考えは必要だったから。かつて必要だったものが、今は必要でなくなるという脱皮の過程である。
013.いつも機嫌よく生きるコツ
いつも機嫌よく生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋な喜びとなる。
014.好奇心に振り回されない
身の回りや世間で起きているいろいろな事柄に、そのつどごとに首を突っ込んでいると、結局は自分が空っぽになってしまう。あるいは -
Posted by ブクログ
会社の後輩から勧められて初読しました。
まだ整理できない、難読本でした。
ですが、各章の端々に登場するニーチェの思想はロックミュージックそのものです。
哲学ロックの中心地を垣間見る
た気持ちになりました。
(先日観たNHK番組、100分DE名著でも同じ表現を使っていました。オゥ!と思わず声をあげるほど驚きました)
私たちは家畜のような生き方をしている、という一節は『大衆の反乱』を連想させます。
また、神は死んだ、この有名なフレーズの背景には、古来の常識を否定するアドラー心理学へ通じるものがある。
そして、堕落によって自分を取り戻せ、とは『堕落論』そのものです。
世界のロックな思想、今 -
-
-
-
Posted by ブクログ
初めてのツァラトゥストラ。
こうした本に慣れていないので参考になる感想ではないと思います。
手にして読み切れるかと心配した。
なかなかのボリュームであり、初ニーチェがどんなかは想像と違うようでもあった。
読み進めるに連れて、どんな進行がわかってくるが、内容が残らない。
兎に角進めることを目標にして読み進める。
ツァラトゥストラが語る哲学なんだと理解できるも、それは何を目的としているのかは分かりにくいものもあった。
ゾロアスター教がどんなかこれ一つで決めると言うのは違うが、聖書のそれよりはちょっと怖くておどろおどろしいと感じました。
何度か繰り返し読むことで理解が深まったり、生活の何かと -
-
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
ドイツに頽廃をもたらした様々なものを、"生"を否定するキリスト教的価値観をキリスト教を貧者の宗教であり頽廃をもたらすものであると看破しながら、疾走感と痛快さをもって手当たり次第に切り捨て、破壊していく。"生"の否定がどこからもたらされていたかと考えていたかがはっきりと示されたニーチェの思想の到達点である。
中でも印象に残ったのが、『反時代的人間の渉猟』で指摘している無政府主義者の行動である。社会の底辺階層を代弁して「『正義』、『公平』『平等の権利』を要求」し、「私が下層民であるなら、お前もそうあるべきだ」という理論を掲げ、そして「自分の困窮ぶりを他人 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読みやすい。勿論一つ一つ短いフレーズをキーにして集めているものだからというのもあるけど、そもそも文章が理解しやすいなと思った。これは訳者の方の力量もあるのか?綺麗すぎないというか、優しい言葉でもないけど「だよね」に繋がりやすい感じ。
この手の本を読んで「いやそれは無理でしょ」と思うことが比較的多いひねくれ度合いだけど、「確かに」「やってみるか…」の気持ちの方が多かった気がするのは読んだコンディションの問題だけかどうか。
できるだけ素直に読もうと思ったところはある。
「誰かのため」は「誰かのせい」にできてしまう「慢心」の種にもなる。
悲しいのは「自分自身の見つけ方」の糸口がどうにも見えない -