獸木野生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
パームは、わたしにとって他の物語とはちょっと違うところにある物語です。読めることにしあわせを感じられる物語って、そんなにない。
これがまた、わたしがこんなに好きな物語にもかかわらず、割と気の合うはずの周りの物語読みは、あんまり読んでいないというか、共感を得られないというのも、不思議な感じです。
多分、1〜2巻読んだ時点で、評価を下してしまっているんだろうなぁと思います。あの頃は、絵もかなり硬質だし、お話もたしかにスムーズでない感じがします。でも、もう少し読んでいけば、はまると思うのですが……。
しかし、20年。掲載誌の「Wings」自体も、大きく変わりました。知っている人、本当にいなくなって -
Posted by ブクログ
最後の探偵編。
これから、4年後に物語は終わる。それは、多分、決定されたこと。
ジェームズは、4年後の終わりを見据えて物事を動かしているところがある気がします。だから、「ジェームズ・ブライアンの真実」は、彼が生きている間に処理をしなければならなかった。
でも、そう考えると、彼がジョイを受け入れる気になったことの理由は、わたしには見えないのですが。「終わり」よりも先が、彼には見えているのかもしれません。
いつ終わっても、老いても若くても、それは蜜月旅行のうちに終わってしまうということなのでしょうか。
「蜘蛛の文様」は、過去編になるそうです。そうすると、「TASK」で4年の時間が過ぎるか? -
Posted by ブクログ
■刊を重ねるたび、どうしてこんな話が描けるのだろうといつも思います。本広げて、ちょい驚きました。でもすんなり初めから読ませてしまう所がPALMだと思います。過去や現在の登場人物達の行く末が、驚きつつも納得してしまう所は、どこか哀しいですが。■今回は特に、哀しい所がたくさんあります。ですがそれ以上に、さりげなく描かれている人の優しさに打たれます。それは主要キャラだけでなく、名前も出ない医者や警官、消防士の人達の言葉や表情で。カーターが絶望して叫ぶようでなく、レイフさんが言う、人生というタペストリーの『美しさ』を象徴するように。■大河モノ(?)としての凄さを延々と書く事も出来るのですが、自分がこの