山下範久のレビュー一覧

  • 教養としての 世界史の学び方
    山下範久編著. 2019. 教養としての世界史の学び方. 東洋経済新聞社.

    大学学部以上の一般教養授業での使用に耐える、2010s後半時点でのスタンダードな歴史学的トピックを揃えており、使用に耐える。同書は2016–2018年度の立命館大学アジア・日本研究機構での(おそらくは学内競争資金で)採択...続きを読む
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    自由に生きるための知性
     これはいってしまえば=教養なのかなと思った

    第一部が特に心に残った
    教養を学ぶ意義
    教養と社会の関係について整理できた

     いま、教養が大事だと改めていわれている理由
     →教養から専門知に傾いて
      専門家と一般人のコミュニケーション
      が上手くいかず、さらには
      非...続きを読む
  • 教養としての 世界史の学び方
    帯のとおり「西洋中心史観から全世界レベルで世界史を捉えなおす」本。高校世界史の知識がざっとある程度の身だと、西洋・近代中心の世界史の考え方から、地域、市場、社会、国家、戦争、家族、文学、宗教とさまざまに見直す視点を与えてくれる。
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    感想
    自由を獲得するための努力。自由とは上から与えられるものではなく、自ら勝ち取るもの。現代社会では知性を磨くことが自由を勝ち取るための戦い。
  • 教養としての 世界史の学び方
    タイトルが流行りをおったようなものだったのでカジュアルな内容かと思いきや、大学学部導入レベルぐらいの内容の濃さと専門性に圧倒された。

    理系の自分にとっては、そもそも日本で言うところの文学部系の学問は「自分が学んだ"学問"と同じものなのか」という疑問があったのだが、最初のほうでしっかりその疑問をとい...続きを読む
  • 教養としての 世界史の学び方
    横断的な視点の世界史は興味深い。しかし、記載内容の範囲がとても広いので、それぞれの分野を垣間見る程度になってしまう。詳しくは各分野の専門書で補うことになる。
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    印象的な章
    なぜ人はあいまいさを嫌うのか
    人間関係のデモクラシー

    本が答える人生相談では読んでみたい本が何冊か発掘できてありがたかった。
    分厚い本だったけど小難しくなくすぐ読めてしまった。

    章の最後に もっと考えてみよう。の問いがあったのがさらに良かった。

    いろんな気づきや考えるきっかけになり...続きを読む
  • 教養としての 世界史の学び方
    おもしろい。世界史の史実ではなく、世界史とはなんなのか、どういうふうにとらえていけばいいのかといったことが書かれている。一言に世界史といっても、さまざまな切り口があり、それぞれの視点によってバイアスがかかっている。自分たちの視点には関係のない地域の歴史に関しては切り捨てられ、なかったことにされていた...続きを読む
  • 教養としての 世界史の学び方
    会社の研修で推薦図書になっていた一冊。

    印象に残ったところ。
    ・経験というのは個人の体験でしかなく自ずとその範囲も規模も限定されてしまうが、歴史は少なくとも過去5千年にわたる文明史のあらゆる人々の経験の集大成なので、個人の経験より遥かに多くのことを学ぶことができる(p.14)
    ・「歴史に学ぶ」こと...続きを読む
  • 教養としての 世界史の学び方
    私は世界史が好きでこの手の本をよく読むが、内容を把握するのは苦手らしい。(それで好きと言えるのか?)
    この本は視点がヨーロッパに置かれている一般的な世界史に対して疑問を持たせてくれた点で学びになった。
    これまでも「先進国」と「発展途上国」という呼び方にはずいぶん一方的な物の見方だなぁと感じてきたのだ...続きを読む
  • 世界システム論で読む日本
    著者の山下氏は、社会学と経済学をあわせた「世界システム論」を始めたE・ウォーラーステイン氏に、直接学んだ唯一の日本人だそうだ(wikipediaより)。

    世界システム論(全4巻予定で、まだ未完結)では扱われていない日本の立ち位置を著者が定義し、長い16世紀の西欧が日本に影響されたのではなく、世界全...続きを読む