鈴木眞哉のレビュー一覧
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[ 内容 ]
日本全土を戦乱の渦に巻きこんだ戦国時代、この動乱期に活躍した人物や江戸時代以降、講談などで人気を博した人物には、その出自や実績が怪しい者が数多いて、はては実在する疑わしい者も少なくない。
天下人から武将、剣豪、忍者まで、“戦国有名人”の虚実を探る異色の戦国史。
[ 目次 ]
第1章 覇権をめぐる世界(天下人の怪しい側面 「天下取り」に失敗した者たちの怪物度)
第2章 講談、大衆文芸の世界(講談の世界の大物たち 剣豪伝説 忍者の働きぶり)
第3章 歴史の裏側の世界(南朝の残影 「降倭」と呼ばれた人びと 別人になりすました人たち)
第4章 よくわからない人たちの世界(名場面に一度だ -
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歴史好きならば必ず読まないとならない一冊。
武士は刀で戦わなかった。
早い話が、それがこの本の趣旨だ。
武士は刀で戦わなかった。
大事なことなんで二度言いました。
日本には伝統的に遠戦志向がみられる。
接近戦では槍。遠距離では矢。後に銃。
では刀は何に使われたか?
それは書名の〝首取り〟。
刀は戦場の脇役に過ぎなかった。
映画や小説によって歪められた〝刀〟の実像を
戦国期の一次資料から太平洋戦争での使用例と証言などから分析。
武器としての欠陥や、〝美術刀〟については目からウロコが落ちること間違いなし。
さらに刀に込められた信仰や霊性についての考察を交え、
日本人にとっていかに〝日本刀〟 -
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桶狭間の戦いから島原の乱までの80年足らずの間に起きた有名な戦いを、「思い込み」や「思い入れ」を排除して真相に迫ろうというもの。
といっても新書です。
ひとつの戦いにかけるページが少なすぎますので、かなり駆け足ではあります。
とはいえ、信長、秀吉、家康という、天下をとろうとした(家康は取った)人たちが、戦術家としてはたいした戦果を挙げていなくて、戦略や政治で版図を広げていったこととか、明智光秀や石田三成にも勝機はあったが運がなかっただけという歴史解釈は面白かった。
しかし、私の脳内に湧いて出る彼らは「信長協奏曲」(漫画の方)の人たちなので、どうにも戦いの臨場感にかけるのです。ほのぼのしちゃ -
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[ 内容 ]
戦国時代の合戦場、馬上で白刃を振るう武将、刀で渡り合う武士というイメージは後世に作られたものだった。
では、戦場で日本刀はどのような役割を果たしたのか。
日本人が白兵戦を嫌い、「飛び道具」志向であったことを明らかにし、特異な風習「首取り」の意味と刀との関わりを解明する。
日本刀への幻想を振り払い、戦国合戦の実像が浮かび上がる。
[ 目次 ]
第1章 刀についての素朴な疑問
第2章 刀はどう見られていたか
第3章 武器としての刀-幻想と現実
第4章 戦った刀たち
第5章 首取りと刀
第6章 刀と首取りの行方
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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武田の騎馬軍団などありえない!?信長は桶狭間で奇襲していない!?刀を交えたチャンバラなどそうそうなかった!?テレビドラマではおなじみの名場面が、じつは怪しいとなったなら…。その武将に染みついたイメージ、教科書に当たり前のように載っている事件。私たちが信じてきた通説をいったん疑ってみることの重要性を、学界での最新の議論も交えながら浮かび上がらせる。狸親父風の秀吉とお調子者の家康―こんな発想ができない人は、歴史を見る目がないかも!?全47項目、あなたの"歴史常識"が試される。
今までそうと思っていたものが違うことが分かりとてもためになった。 -
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