岡本由香子のレビュー一覧

  • グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅

    Posted by ブクログ

    ブリティッシュ・エアウェイズの現役パイロット、マーク・ヴァンホーナッカー氏によるエッセイ集。

    子供の頃「パイロットになりたい」と答えた少年はたくさんいると思うが、おそらく彼はその夢をかなえた数少ない人物だろう。エッセイのテーマは自身の仕事内容や、飛行中に空から見える景色の事などなど、現役パイロットならではの目線でありながら、とても詩的に美しく描かれている。

    数あるエピソードの中でも興味深かったのが、フライトの際ほとんどのクルーが初対面同士、という事が珍しくないという話だ。約20名の見知らぬ同僚が一丸となって、大勢の乗客の大切な命を預かり、快適な空の旅のために働いているという事実には、チョット驚いてしまった。

    ヴァンホーナッカー氏が出会った機長の中で、規定の乗務記録以外に個人的な日誌を書いている方がいる。二度と同乗できないかもしれない、同僚たちとの思い出を書き留めておくためだ。
    どうやら空旅での一期一会は、ロビーを行き交う旅人だけのものではないらしい。

    0
    2016年07月30日
  • グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅

    Posted by ブクログ

    米マサチューセッツ州生まれの、ブリティッシュ・エアウェイズでボーイング747を操縦する現役のパイロットが、空を飛ぶことの魅力を語り尽した作品。
    原書『Skyfaring:A Journey with a Pilot』は2015年6月に出版され、A New York Times Notable Book of 2015、An Economist Bestseller and Best Book of 2015、A Wall Street Journal Best Book of 2015、BBC Radio Book of the Week、A Bloomberg Best Book of 2015などの高評価を受け、サン=テグジュペリの『夜間飛行』以来の名作と記す書評もある。
    著者は、当初エアバスで短中距離フライトに携わった後、2007年からボーイング747で中長距離フライトを担当し、ロンドンを拠点に、欧州・中東・北アフリカの各都市、東京、ニューヨーク、シンガポール、ハワイ、ケープタウン、シドニー、デリー、リオデジャネイロ、香港、サンフランシスコ、バンコクなど世界各地に飛んでおり、本書でもそうした地名が随所に登場して旅情をそそられるが、本書の魅力はむしろ別のところにある。
    それは、本書の、1.Lift(持ちあげる、あがる、高まる)、2.Place(場所、空間、住所)、3.Wayfinding(進む方向を決めること)、4.Machine(機械、装置、仕組み)、5.Air(空気、大気、無)、6.Water(水、海、川)、7.Encounters(出会い、遭遇)、8.Night(夜、闇)、9.Return(帰る、戻る、復帰する)という章立てに示されるように、パイロットとして航空機を操る楽しさ、地球上を短時間で移動することの驚き、航空機のメカニックの神秘、地上と異なったルールの支配する空の王国の面白さなどが、縦横無尽に語られているところである。そして、それが、ときに詩的なロマンティックな表現で、また、ときに科学的なロジカルな説明で描かれているところに、更に引き込まれるのである。
    著者が航空機に魅せられたのは、13歳のときに自宅近くの国際空港で、中東から来た旅客機を見たときで、そのときの気持ちを、「昨日、私が寝ているとき、あのアラビアの旅客機はヨーロッパのどこかの空港で給油をしていたかもしれない。さらにその前はアラビア半島にいたのだ。・・・あの扉の向こうに、旅客機が見てきた一日が詰まっているのだろうか。地球儀に記された遠い場所の名残が、たとえばジッダとか、ダーラン、それにリヤドの景色が、閉じ込められているのかもしれない」と書いているが、このぞくぞくする感覚こそ、世界を股に掛ける仕事、それを自らの手で行い得るパイロットの魅力の原点であるように思う。
    次に海外へ行く機会には、間違いなく本書を思い出して、前回のフライトとは違った思いを抱いて飛行機に乗り込むことだろう。
    (2016年3月了)

    0
    2016年04月02日
  • 《中世ヨーロッパ・サバイバル》のろわれた伝説の城から大脱出 生死を決める131の分かれ道

    Posted by ブクログ

    子供の頃よく遊んだゲームブックが今また流行り出している(?)ようで購入してみた。
    今の子達にはこれくらい簡単な方が良いのかな。
    昔はもっと凝ったRPG風で、読み物としても小説のようのものが多かったように思う。

    0
    2026年05月04日
  • How to Retire お金を使いきる、リタイア生活のすすめ

    Posted by ブクログ

    65歳の定年まであと1年。仕事に、金銭面に、考えなくてはいけない段階。
    そこで出会ったこの本。期待したのだが、たいしたことなかった、。。
    下記目次に書いてある通り。
    貯蓄、住宅、年金、支出、医療費、遺言状、、
    もうすでにいろいろ学んでいるんだよね。
    むしろ、ものの考え方について教えてくれる本かと思ったが、きわめて実践的。
    そのくせ日本の仕組みとは違う点も多々あり、、、まとめだけ読んでも大丈夫

    私は親の相続もとっくに済ませていて、、、どこに何があるか、何か月もかかった
    これはほんと、わかっているほうがいい。
    というか、自分の娘たちにしっかり書き残さねば、とは思うものの、、、
    なかなか難しいものだ。まあ、大した財産はないわけだけど。
    こまごまあるはあるからな。
    そもそもWEBがらみをどうしたものか。。。これは本にはなかったけど。

    しかし、長生きのために節約倹約してやりたいことを我慢するのはおかしい、
    というのは納得。
    やりたいことをやらんで何の人生か。
    稼げばいいのだ。人の役に立って!

    目次
    序文:ジョナサン・クレメンツ
    はじめに
    レッスン1:マイケル・フィンケ リタイア生活を具体的にイメージする
    レッスン2:フリッツ・ギルバート 下準備が大事
    レッスン3:ローラ・カーステンセン 他者との関係を育む
    レッスン4:メアリー・ベス・フランクリン 社会保障年金を最大限に活用する
    レッスン5:デイヴィッド・ブランシェット リタイア生活の支出変化を理解する
    レッスン6:ジョナサン・ガイトン 支出計画を立てる
    レッスン7:ラミット・セティ 自分にとって意味あることにお金を使う
    レッスン8:ウィリアム・バーンスタイン リタイア生活の資産配分(アセット・ロケーション)
    レッスン9:ジェイエル・コリンズ シンプルな投資プランを貫く
    レッスン10:クリスティン・ベンツ キャッシュ・フローを生むポートフォリオ
    レッスン11:マーク・ミラー 賢い住宅選び
    レッスン12:マリア・ブルーノ コントロールできることに集中する
    レッスン13:ジェイミー・ホプキンズ リタイア生活に必要な柔軟性
    レッスン14:キャロライン・マクラナハン 医療費を準備する
    レッスン15:ジーン・チャツキー 女性のリタイア事情
    レッスン16:キャメロン・ハドルストン 家族で話し合う
    レッスン17:ジェニファー・ロゼル エステート・プランを作成する
    レッスン18:ジョーダン・グルメット 後悔しない生き方
    おわりに

    0
    2025年10月02日
  • ゴッホのプロヴァンス便り 手紙とスケッチで出会う、あたらしいゴッホ

    Posted by ブクログ

    「ゴッホ・アライブ」で購入した本です。五感で楽しむ没入型展覧会というのは新しい体験でした。この本は、弟のテオとの手紙のやり取りを通して、ゴッホの人生を辿ることができます。「あ、この作品知ってる」という知識だけでなく、ゴッホが人生をかけて、苦悩しながら描いた作品の数々なのだと知ることで、作品の見方が変わりました。今年から来年にかけて『ゴッホ・イヤー』だそうです。上野の「ゴッホ展」までに、もう一度読もうっと!

    0
    2025年08月20日
  • 森の鹿と暮らした男

    Posted by ブクログ

    フランスの森の中で7年間ノロジカたちと暮らした著者の記録。森の友人を撮った写真付き。子どものころから集団での生活になじめなかっ著者は、19歳の時に家を出て森で暮らすようになる。そこで出会ったノロジカたちとの生き方、サバイバルではなくまさに共存である。
    現在も森の近くにパートナー(人間です)と暮らしながら、自然との共存を目指しているという。

    以前「狼の群れと暮らした男」を読んだときには、驚いたが共感はできなかった。本書は、ひそやかな共感を感じた。その違いは、何なのだろうか。じっくり考えたい。

    0
    2024年05月07日
  • サナトリウム

    Posted by ブクログ

    登場人物もそれほど多くなく読みやすかった。面白かったというのではないけども。まあまあ。
    気になるところが多々あった。警察の仕事を休職している主人公。捜査中にトラウマを抱えるような出来事があったようだが、おもわせぶりに匂わせながら、はっきりさせない。どうしたいんだ。
    主人公の子供の頃、弟を見殺しにしてしまった。その事件を忘れていて、もう一人の弟に罪を被せて、永年恨んでいた。そのところも、弟に指摘され、それで終わり。なーんか、もうちょっと全体的に推敲というか、他者の口出しが入った方が良かったような、と思わせる作品だった。

    0
    2023年10月16日
  • サナトリウム

    Posted by ブクログ

    なるほど、現代を舞台にした「陸の孤島の密室殺人」の敵は、スマホなんだねー。

    スマホで現場の写真撮って、スマホで事情聴取して、スマホで資料取り寄せする。

    だから、孤島に取り残された探偵役が有能だと物語にならないのか、この主人公エリンには随分とイライラさせられる。

    ストーリーは古典的とも言えるほど型通りで、かつ、スピーディーなため、読んでいてストレスがない。
    それに「サナトリウム」という場所だけで、もう物語に期待感が生まれる。

    でも、孤島ものに間違いはないが、作家綾辻行人の館シリーズが一番かも……。

    0
    2023年07月07日
  • 観察力を磨く 名画読解

    Posted by ブクログ

    名画の見方ではなく、先入観によらずものごとをよく見ること、観察のやり方を学ぶために、題材としてアート作品を選んでいるというのが面白いです。

    0
    2022年12月04日
  • サナトリウム

    Posted by ブクログ

    舞台設定はいいけど、主人公の推理がイマイチで、毎回その場でその場で考え変えるし、推理を積み重ねたりしないので、意外な展開、意外な犯人の印象は薄め。宣伝の煽り文句が言い過ぎなのでは。

    0
    2022年02月05日
  • サナトリウム

    Posted by ブクログ

    主人公エリンの描写が好きではなかった。やたらに端的に犯人と決めつけたり、自己憐憫に陥ったり。犯人の怨嗟も大量殺人を犯す程の事なのかとすっきりしなかった。

    0
    2021年12月13日
  • 観察力を磨く 名画読解

    Posted by ブクログ

    概ね、普段自分が気をつけていることが書かれていた。自分にとって参考になったのは、客観的に話すこと、見たままを話すこと。会話の中では、真実や正確な情報と自分の考えが混ざってしまうことがある。冷静な話し方というのは、客観的事実と自分の考えは区別しないといけないと思った。

    0
    2021年07月04日
  • 観察力を磨く 名画読解

    Posted by ブクログ

    2020.09.01 とても面白く参考になったが、さらに実践部分(どう読解するか)を多くしたほうが良い気もする。

    0
    2020年09月01日
  • 観察力を磨く 名画読解

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    絵画の鑑賞方法というよりは、絵画の鑑賞を通して観察力を磨くことを目的としている。
    見ているようで見ていないということは、よくあることだ。
    それを意識的に絵画を鑑賞し、優先順位をつけて説明することで、観察力を磨き、他人にわかりやすく伝えることができるようになる。
    絵画にはさまざまな情報が含まれている。絵そのものだけでなく、額縁も重要だ。また、さまざまな視点を考えてみるのも有効だという。
    絵画の情報を、主観をとりのぞいて鑑賞し、誰がいつどこでなにを、などの情報を収集する。絵画から得られた情報だけでなく、欠けているものはなにか、ということについても考察する。
    私達は主観をまじえて物事を判断しがちだ。そして、自分のバイアスによってフィルターをかけてしまい、物事が見えなくなることすらある。物事を冷静に判断するための訓練として絵画を見るということは有効だ。

    0
    2020年04月11日
  • 観察力を磨く 名画読解

    Posted by ブクログ

    思ってたのと全然違くて、名画の解説とかではなく、いかに気づき情報を得るのか、それをどう分析して解釈して出力するのかみたいなテクニック論。
    割と最初のほうにあった背景のCに気づくかみたいなの、真っ先にそこが変!って思ったので私意外と優秀なのでは??
    思ってのと違ったのでだいぶ読み飛ばしちゃったけど、なかなか興味深い。
    こういう視点や思考を持てるとほんと日常が変わってくると思う。

    0
    2020年01月19日
  • 観察力を磨く 名画読解

    Posted by ブクログ

     たまには文化的教養も身につけねばということで、最も苦手な部類である絵画に関する著書を読んでみた。その名も「観察力を磨く名画読解」。しかし、読んでみると、人間の認知のメカニズムなどにも触れながら観察力をどう身につけるかについて、解説しており、美術の解説書ではなく、ビジネス書といった方がふさわしい内容であった。今朝オーディオブックで自助論を聴いていたら、細部の重要性を説く一節があったが、本書はまさに細部の観察が、時に生死をわけることもあるほど重要であることを語っている。

    「幸いにも、脳は生まれてから死ぬまで、学びによって新しいシナプス接続をつくり、古い接続を強化することができる。つまり学びつづけるかぎりさびないのである。新しいことを学んだり、深く考えさせられる内容の本を読んだり、いわゆる脳トレのたぐいで外的な刺激を与えたりすると、すべての年代で大脳皮質のシナプスが増えることが判明しており、これは非常に高齢な人も例外ではない。」
    「…仕事で成功したいなら、他人が自分と同じようにものを見て、理解していると思ってはいけない。自分の見方が正しいかどうか疑うことをやめてしまったら、隠れた事実を見逃す危険性がある。」
    「私も細部を見るための戦略にCOBRAというコードネームをつけた。…
     COBRAの文字はそれぞれ、紛れているもの(Camouflaged)、ひとつ(One)、休憩(Break)、見直し(Realign)、意見を聞く(Ask)を意味している。つまり細部を見る際は、紛れているものを探し、ひとつの仕事に専念し、疲れたら休憩をとって、期待を見直し、他社の意見を聞くことが大事なのである。」
    「脳の機能を低下させないためには、ひとつの仕事に専念することだ。こうしたやり方は”モノタスク”とか”シングルタスク”と呼ばれ、ビジネス界でも注目されはじめている。気を散らすものを閉めだして、コンピュータを閉じ、電話が鳴っても無視して、観察だけに専念しよう。」
    「発見とは、みんなと同じものを見て、誰も考えなかったことを考えること。」
    「あるべきものがないことを説明に加えれば、話を聞いた人が状況を誤解する可能性が低くなる。陰性所見を意識的に織り交ぜることで、情報の正確性が増すのだ。」
    「メッセージを確実に届けるためにもうひと工夫、三つのRを実践しよう。リピート、リネーム、リフレイムである。」
    「いちばん大事なのは、どんなに腹が立っても感情のままに言い返したり、返事を書いたりしないことだ。自分が感情的になっているのに気づいたら、相手のいないところで怒りたいだけ怒っていやな気持ちを発散し、あとはこだわらないようにする。侮辱されて(立場が上の人から侮辱された場合はとくに)、感情的になるなといわれても難しいだろうが、仕事を前進させ、相手の敬意を勝ちとるためには、ほかに道はない。
     相手がいつまでも感情的になっている場合は、あなたのほうから歩み寄らなければならない。主観的な主張は無視して、事実のみに焦点を合わせよう。批判に対して自分を防御するのは構わないが、批判に含まれた感情に惑わされないこと。侮辱されて反論しなかったからといって、人間として劣っていると思われることはない。むしろ逆だ。」
    「大事なのは―
     ●全体を捉えつつも、細部をおろそかにしないこと
     ●複雑さを恐れないこと。結論を急がないこと
     ●疑問を持つ心を忘れないこと
     ●客観的事実だけを扱うこと」

    0
    2021年08月08日
  • グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅

    Posted by ブクログ

    飛行機好きとしては、これは読まないといけない!と思って読んだ本。
    かなり期待して読んだのに加え、ニューヨーク・タイムズのベストセラーとか、エコノミスト誌の年間ベスト・ブックとか書いてあって自分の中でもハードルが上がってしまったのもあると思うのですが、読み終わった感覚は、悪くないのですが周りに物凄くオススメするほどじゃないかなと。
    旅客機のパイロットが書くエッセイとしては、日本人パイロットが書いているより親切な本が何冊もあって、翻訳という壁が1つあることも考えると、この本を楽しむなら原語の方が良いのではないかと思います。

    BAの747パイロットの著者による溢れる飛行機愛や、フライトにまつわるステキなエピソードなどが綴られた本で、表現の美しさは群を抜いてるんじゃないかと思います。ただ、それゆえに引用なんかも多く、サン=テグジュペリより向こうの話になるとどうもついていけなかったり。
    文章もあまりスーッとは入ってこない感じで、一部翻訳もちょい違うのでは?と思った箇所もあり(サマルカンドは、アレクサンダー大王とチンギス・ハンが陥落「した」都じゃないと思う…)、少々ストレスを感じました。

    0
    2016年10月08日
  • グッド・フライト、グッド・ナイト パイロットが誘う最高の空旅

    Posted by ブクログ

    現役パイロットのお話。空から見た世界の景色や、航空信号などの話、空美のわたしにとってはワクワクどきどきのおもしろさです。
    東京が人類史上最大のメガシティとなっていますが、本当に成田に着陸するときの関東平野はメガシティですよね。

    0
    2016年05月28日