大橋崇行のレビュー一覧

  • 小説 牡丹灯籠
    落語で牡丹灯籠を聴きに行くので、予習のつもりで読んでみた。これはビックリ。怪談と聞いてはいたが、おどろおどろしい怖さではない怖さが隠されていた。さらには涙なくしては読めなかった。こんなにも壮大な話を三遊亭圓朝という人は25歳程度で創作していたなんて、そっちの方が恐いかもしれない。
  • 小説 牡丹灯籠

    幽霊のお艶がカランコロンと下駄の歯音を響かせ、愛しいひとのもとを訪う怪談「牡丹灯籠」を、宿世の因縁、仇討ちと絡め、幽鬼も生々しく美しく描いた時代小説

    北町奉行 依田豊前守政次が御用聞きに扮して活躍、怪談の真相を紐解、すっきりした余韻の江戸捕物帖です
  • 大正月光綺譚 魔術少女あやね
    レーベルの目指すところはさておき、登場人物のキャラクター性をとても強く引き立たせた作品だと思いました(例えば主人公はいわゆる腐女子で変態です)。
    ギャグのネタが既存の作品を用いたものだったり、ちょっとメタっぽかったりするところもありますが、物語はとても面白いです。
    大正の年号が(おそらく)現代まで続...続きを読む
  • 浅草文豪あやかし草紙
    現世に転生した文豪たちの多いこと……
    偉大なる文豪たちと同じ名前で作家活動って出来るんですかね…
    相当にややこしいような……
    いっそのこと異世界転生した方がしっくりくるのではと思いました。

    妖怪が原因の怪事件を解いていくのは面白かったです!
    小泉八雲さんがラスボスみたいな感じで出てきたんですけど、...続きを読む
  • 遥かに届くきみの聲
    新人さんの本らしく、
    勢いがあり、最後はちょっと乱暴。

    朗読っていうネタは面白い。
    コロナ禍で、朗読に注目集まったし、
    こういう高校の部活増えてもおかしくないかも。
  • 遥かに届くきみの聲
    高校の朗読部を舞台にした青春小説。
    主人公は、かつて天才子役と呼ばれていて、朗読コンクールでは○年連続優勝という輝かしい成績だったが、あることがきっかけで人前で声を発することができなくなった。
    周りの仲間と関わりながら、朗読を通して、言葉の解釈、表現などを発信することで、自分たちがどう成長していくの...続きを読む
  • 週末は、おくのほそ道。
    書店に平積されていた文庫本、知らない作家さんでしたが何気にタイトルみてジャケ買いしてしまいました。
    週末に奥の細道を追体験しようと名所旧跡を旅する話なんですけど、私も30代の時にふと思いたって「更科紀行」とか「笈の小文」のルートを辿ったことあるので無茶共感してしまいました。芭蕉のBLについては「笈の...続きを読む
  • 5分後に起こる恐怖 世にも奇妙なストーリー 影彷徨う町
    町を徘徊する黒い影。それは貴方が見つけてくれるのをずっと待っている。ずっと、ずっと。でも、もし見えたとしても、気づかないふりをしなくてはいけない。そうしなければ、貴方は後悔することになる。

    ***

    世にも奇妙なストーリー。このシリーズも早くも第四弾。回を追うごとに怖さの濃度が上がっている印象。今...続きを読む
  • 5分後に起こる恐怖 世にも奇妙なストーリー 闇巣喰う町
    どの町にも存在する暗がり。校舎の中に、家の中に、神社の中に。これは、そんな闇から生まれた恐怖の物語。 物語達は人々を飲み込み、陥れた、絶望の淵へと引きずり込む。気付いときには、もう手遅れなのだ。
    ***
    世にも奇妙なストーリー、第三弾。第一弾、第二弾は特殊な環境に置かれる町そのものにスポットを当て...続きを読む
  • 遥かに届くきみの聲
    "朗読部"を舞台に、過去を引きずりながらも懸命に生きる少年少女を描いた青春小説。
    主人公たちの過去がだんだん明かされ繋がっていく展開が、読んでいてとても気持ちよかった。
    「朗読作品」として様々な名作が出てくるのも読みどころ。
  • 小説 牡丹灯籠
    円朝の怪談咄「牡丹灯籠」をもとにした書き下ろし

    シリーズ第1作に続いてあまり幽霊は活躍しない。
    「幽霊より人間が怖い」という言葉どおり、悪人伴蔵が何人も殺し、事件が起こる前からの因縁がからみあう。怨念、愛憎よりも、欲がまがまがしいことを引き起こす。

    松浦シオリが描いた表紙の美しいお露の幽霊も、恋...続きを読む
  • 遥かに届くきみの聲
    朗読部という部活があるのを初めて知りました。 朗読は、ただ単に本を読むことではないこと、作品の意味を教科書通りただ解釈するのではなく、そその解釈を尊重しながら、こに個々の読み手の解釈や想いも入ってくること・・・。 新しい世界を知ることができました。 朗読部で取り上げられた絵本や古典文学にも興味を持ち...続きを読む
  • 遥かに届くきみの聲
    ボーイ・ミート・ガールの高校生青春物と簡単に言えるが,朗読部というマイナーなクラブ活動の中で過去のトラウマを克服し成長していく姿が爽やかで清々しい.そして,朗読されるたくさんの本の解釈が興味深かった.
  • 遥かに届くきみの聲
    天才子役として知られていた主人公の男の子高島みのるが、中学生の朗読大会で散々な結果になり世間から罵倒され、学校でも虐めにあい声が出なくなる。
    芸能界からも去り、高校入学と共にいちから出直すために実家から離れた高校へ通い初める。
    そこで出会った破天荒な女の子遥。
    遥に振り回されるように入部した朗読部で...続きを読む
  • 浅草文豪あやかし草紙
    ミステリーというよりファンタジーかな? という感じ。
    文豪好きな人にはたまらない作品かな。
    ライトな文豪ファンじゃなくて、ちょっとコアなファンが見た方がいいかもしれない。
  • 浅草文豪あやかし草紙
    転生しかつ前世の記憶を持っている泉鏡花と樋口一葉があやかし絡みの事件を解決していく物語。
    転生した方々が、当時のお名前のままで執筆活動しているので、現代の人たちが混乱しないかしらと、変なところが気になりましたが、それはさておき。
    文豪たちがあやかし事件に絡むとなれば、その事件を起こしているのもまた…...続きを読む