大橋崇行のレビュー一覧

  • 週末は、おくのほそ道。

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    同世代だからこそ美穂と空それぞれの悩み、葛藤が分かる気がしました

    大人になってもこんなに週末にゆっくりと旅に付き合ってくれる友人の存在って本当に貴重だと思います
    学生時代以来会ってない友人なら尚更

    おくのほそ道の聖地を巡る旅というのも面白いテーマだと思います

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    2025年11月16日
  • 黄金舞踏 俳優・山川浦路の青春

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    知らなかった。こんな恰好いい人がいたなんて。
    と、解説の1行目に私の感想が書いてある!事態が発生しました。

    明治、大正、昭和のわやくちゃの時代に華族女学校を出て女優となり演劇の道を切り開き、やがてハリウッドに居を移した三田千枝(山川浦路)の賑やかな半生記。
    巻頭に紹介される登場人物の錚錚たる顔ぶれに圧倒される。

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    2024年06月01日
  • 小説 牡丹灯籠

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    落語で牡丹灯籠を聴きに行くので、予習のつもりで読んでみた。これはビックリ。怪談と聞いてはいたが、おどろおどろしい怖さではない怖さが隠されていた。さらには涙なくしては読めなかった。こんなにも壮大な話を三遊亭圓朝という人は25歳程度で創作していたなんて、そっちの方が恐いかもしれない。

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    2024年01月20日
  • 小説 牡丹灯籠

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    幽霊のお艶がカランコロンと下駄の歯音を響かせ、愛しいひとのもとを訪う怪談「牡丹灯籠」を、宿世の因縁、仇討ちと絡め、幽鬼も生々しく美しく描いた時代小説

    北町奉行 依田豊前守政次が御用聞きに扮して活躍、怪談の真相を紐解、すっきりした余韻の江戸捕物帖です

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    2021年10月02日
  • 大正月光綺譚 魔術少女あやね

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    レーベルの目指すところはさておき、登場人物のキャラクター性をとても強く引き立たせた作品だと思いました(例えば主人公はいわゆる腐女子で変態です)。
    ギャグのネタが既存の作品を用いたものだったり、ちょっとメタっぽかったりするところもありますが、物語はとても面白いです。
    大正の年号が(おそらく)現代まで続いているという設定の下で、主人公あやねが巻き込まれた事件をきっかけにある魔法使いと知り合うことで物語が始まります。
    最初は日常ものの作品のように穏やかなものですが、途中からシビアな表現も含まれ始め、厳しい世界観が露わになります。
    そんな中で、主人公を巡るストーリーがとても素敵でした。登場人物のだいた

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    2015年03月08日
  • 週末は、おくのほそ道。

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    高校の同級生とSNSで14年ぶりの偶然の再会を果たし、週末だけの奥の細道二人旅が始まる。

    ストーリーは大体想像通りに進行するけど、何となく爽やかさが残る読後感。色々なものを手離しても前を向ける生き方が清々しいと思う。

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    2024年04月30日
  • 浅草文豪あやかし草紙

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    現世に転生した文豪たちの多いこと……
    偉大なる文豪たちと同じ名前で作家活動って出来るんですかね…
    相当にややこしいような……
    いっそのこと異世界転生した方がしっくりくるのではと思いました。

    妖怪が原因の怪事件を解いていくのは面白かったです!
    小泉八雲さんがラスボスみたいな感じで出てきたんですけど、絡みが少ない…
    もう少し絡んでくれても良かったな~って感じです!

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    2023年05月07日
  • 遥かに届くきみの聲

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    新人さんの本らしく、
    勢いがあり、最後はちょっと乱暴。

    朗読っていうネタは面白い。
    コロナ禍で、朗読に注目集まったし、
    こういう高校の部活増えてもおかしくないかも。

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    2021年06月12日
  • 遥かに届くきみの聲

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    高校の朗読部を舞台にした青春小説。
    主人公は、かつて天才子役と呼ばれていて、朗読コンクールでは○年連続優勝という輝かしい成績だったが、あることがきっかけで人前で声を発することができなくなった。
    周りの仲間と関わりながら、朗読を通して、言葉の解釈、表現などを発信することで、自分たちがどう成長していくのか感動を誘ってくれます。

    読んでいて思ったことは、暗い過去を背負っている主人公、元気なヒロイン、だけど・・・など、どことなく漫画の「四月は君の嘘」の要素に似ているなというのが正直ありました。でも、この作品は言葉を表現することで感動を与えてくれます。

    朗読というと、地味で淡々と読んでいるというイメ

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    2020年08月13日
  • 週末は、おくのほそ道。

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    高校の女子教師が、SNSで結びついた高校時代の友人と奥の細道をたどる旅に出かける、ハートウォーミング系のお話。何となく先が読める展開だが、そこそこよかったかな。

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    2025年09月02日
  • 遥かに届くきみの聲

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    朗読や読み聞かせするとき、読み手の解釈により受けとる側の感じ方も変わっていくということにいまさらながら気づかされた。

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    2025年06月22日
  • 週末は、おくのほそ道。

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    美穂と友達の空、同じ高校の2人が、大人になって再び再開し
    週末ごとに、おくのほそ道に出てくる場所を巡りつつ
    再開するまでの十数年、お互いどんな人生を送って来たのか
    週末の旅が進むにつれて、だんだんと明らかになっていく物語
    おくのほそ道について、詳しく無いが楽しめた!
    おくのほそ道や松尾芭蕉、俳句等に詳しい人なら、更により深く楽しめる作品。

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    2025年05月08日
  • 遥かに届くきみの聲

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    ネタバレ

    朗読に関するシーンはすごく良かった。小説や絵本の、このシーンをどう捉え、そしてどう表現するか、という視点はとても面白かった。しかし、「主人公が(この部活的にも顔面偏差値的にも)チート級」「突然出会った女の子から(理由を明かさず)グイグイ来られる」の部分は、私には合わなかった。

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    2024年10月14日
  • 週末は、おくのほそ道。

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    高校教師の美穂は、かつて俳句甲子園に一緒に出場した空とSNSで再会し、共に週末だけ芭蕉の足取りを辿る旅に出る。ご当地グルメを堪能しながらの旅のユルさとは裏腹に、仕事や私生活の問題はシビア。旅の連れの空にも何やら深い事情がありそう…旧友との週末旅が二人にとって前を向くきっかけになればいいと思いました。

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    2024年07月15日
  • 週末は、おくのほそ道。

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    書店に平積されていた文庫本、知らない作家さんでしたが何気にタイトルみてジャケ買いしてしまいました。
    週末に奥の細道を追体験しようと名所旧跡を旅する話なんですけど、私も30代の時にふと思いたって「更科紀行」とか「笈の小文」のルートを辿ったことあるので無茶共感してしまいました。芭蕉のBLについては「笈の小文」が秀でてると思うのですが、「奥の細道」は芭蕉の紀行文になるのかな。白河の関以北は当時もあまり知られてない最果て感あったし追体験したく思ってたんです。今ならばフォト撮ったりして手軽にSNSにUPしたりできるわけですが、江戸時代では、俳句の中に風景や心情を封じ込めることがフォトの役割をしてた気がし

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    2023年12月12日
  • 5分後に起こる恐怖 世にも奇妙なストーリー 影彷徨う町

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    ネタバレ

    町を徘徊する黒い影。それは貴方が見つけてくれるのをずっと待っている。ずっと、ずっと。でも、もし見えたとしても、気づかないふりをしなくてはいけない。そうしなければ、貴方は後悔することになる。

    ***

    世にも奇妙なストーリー。このシリーズも早くも第四弾。回を追うごとに怖さの濃度が上がっている印象。今回も容赦なく怖い。帯に前の巻の感想が一言ずつ載っており、感想を述べた人物の学年が乗っているのだが、小学5年生から高校生までと幅広い年齢層が愛読している。
    大人が読んでも十分楽しめる内容なので、この人気は非常に納得。怖い話もあり、感動的な話もありでいろいろ粒ぞろいだった。 お気に入りの話は「天井裏の足

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    2021年01月31日
  • 5分後に起こる恐怖 世にも奇妙なストーリー 闇巣喰う町

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    ネタバレ

    どの町にも存在する暗がり。校舎の中に、家の中に、神社の中に。これは、そんな闇から生まれた恐怖の物語。 物語達は人々を飲み込み、陥れた、絶望の淵へと引きずり込む。気付いときには、もう手遅れなのだ。
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    世にも奇妙なストーリー、第三弾。第一弾、第二弾は特殊な環境に置かれる町そのものにスポットを当てた作品だったが、この度から特定の町で起こった出来事という縛りがなくなっていた。そのためなのか、広義での怖い話、となっており、様々なパターンの怖い話が詰め込まれていて非常に楽しめた。
    また、怖い話ばかりではなく、不思議な話であったり、読んでいて切なくなるような話もいくつか見られた。 お気に入りの話は「

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    2021年01月24日
  • 遥かに届くきみの聲

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    "朗読部"を舞台に、過去を引きずりながらも懸命に生きる少年少女を描いた青春小説。
    主人公たちの過去がだんだん明かされ繋がっていく展開が、読んでいてとても気持ちよかった。
    「朗読作品」として様々な名作が出てくるのも読みどころ。

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    2020年12月30日
  • 小説 牡丹灯籠

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    ネタバレ

    円朝の怪談咄「牡丹灯籠」をもとにした書き下ろし

    シリーズ第1作に続いてあまり幽霊は活躍しない。
    「幽霊より人間が怖い」という言葉どおり、悪人伴蔵が何人も殺し、事件が起こる前からの因縁がからみあう。怨念、愛憎よりも、欲がまがまがしいことを引き起こす。

    松浦シオリが描いた表紙の美しいお露の幽霊も、恋い焦がれて死んだのではなく、実は金を盗むために伴蔵が殺したもので、その幽霊に取り殺されたとされた萩原進三郞も、金の仏像を盗むために伴蔵が殺し、無関係の骨を置いて偽装したものだった。
    平行して、お露の父親で籏本の飯島平左衛門が、妾のお園と共謀した隣家の源次郎に殺されるが、真相は下僕の孝助が昔切り捨てた

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    2020年12月14日
  • 遥かに届くきみの聲

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    朗読部という部活があるのを初めて知りました。 朗読は、ただ単に本を読むことではないこと、作品の意味を教科書通りただ解釈するのではなく、そその解釈を尊重しながら、こに個々の読み手の解釈や想いも入ってくること・・・。 新しい世界を知ることができました。 朗読部で取り上げられた絵本や古典文学にも興味を持ちました。

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    2020年10月26日