瀧森古都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
放送作家として「奇跡体験アンビリーバボー」などの企画・構成・脚本を手掛け、独立後はコピーライターとして活動、書斎に猫を5匹飼育中という著者の小説。
物語は田舎の片隅にある古びたパチンコ屋の店先から始まる。
そのパチンコ屋でアルバイトをしている緊張感もなく、いつも仕事をサボりがちの五郎と、ヒマをもてあましている常連客の一人で動物の保護活動をしている弓子、田舎の片隅でなんでも屋で見習いをしているお調子者で人懐こい性格の若者宏夢、莫大な遺産を引き継いだ不動産会社の社長の息子で発達障がいをもつ祥太郎が主な登場人物である。
ある日、弓子がパチンコ屋の店先のベンチに、自作の『里親探しノート』を置くようになってから話は進み出す。
タイトルにある「猫が教えてくれた~」というと、擬人化された猫が人生の大切なことを説く自己啓発的なものを想像するかもしれないけど、猫は物語のきっかけになる程度で、教えてくれたというよりも、『里親探しノート』に書き込まれる猫探しをする中で生まれる人と人とのつながりから、大切ななにかに気づいていくようなストーリーだった。
そんなに深い気づきがあるような内容ではなかったけど、悲しみを越えた先には、出会いや絆、夢や希望が待っていること、動物に対して「かわいい」とか「癒される」だけでなく、「守りたい」という感情があることに気づかされる一冊でした。
続編に『犬』バージョンもあるらしい。