あらすじ
「日本でいちばん心温まるホテル」と言われるホテルアソシア名古屋ターミナル。総支配人・柴田秋雄の方針はただ一つ、顧客満足よりも従業員満足、つまり「日本一幸せな従業員をつくる」ことだった。ホテルで本当にあった感動エピソードを元にした物語。
名古屋駅前の老舗ホテル「ホテルアソシア名古屋ターミナル」は、4期連続の赤字にあえいでいた。経営陣の退陣後、新たな総支配人に選ばれた柴田秋雄は、柴田流の再建策に乗り出す。それは、リストラでも、成果主義導入でもなかった。従業員が参加して、経営理念をつくり、みんなで合宿して夜を徹して夢を語り合う…、柴田氏が取り組んだのは、ホテルの顧客満足を高めるための改革ではなく、従業員満足、つまり「日本一幸せな従業員をつくる」ことだった。優しさ、絆、誠実さ……本当に大切なことを愚直に実行する様々な試みの結果、7期連続黒字のホテルに生まれ変わり、「ホテルアソシア名古屋ターミナル」は日本でいちばん心温まるホテルと呼ばれるようになった。本書はそんな日本でいちばん心温まるホテルで、従業員とお客さんの間におきた奇跡の物語をストーリー形式で紹介する。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
気持ちが温かくなるお話。
ちょっと荒んだ気持ちの今、
読めて良かったなぁって思いました。
状況を別の視点から見直す。
そんなキッカケになりそうな予感。
Posted by ブクログ
みやざき中央新聞で紹介されており手に取った本。
4年連続赤字だったホテルアソシア名古屋ターミナルが、
柴田秋雄氏により「従業員満足を高める」ことにより生まれ変わった話。ドキュメンタリー映画にもなっている。
耳の聞こえないウエイトレスの話、お客の大学受験票をなくしてしまった話、東海集中豪雨の時にホテルを開放して帰宅困難者をもてなした話などなど。
お客に食中毒が出た際、10人以下の場合は保健所に報告する必要はないのだが、従業員らと話し合いを設けた。
そして「お客様に誠実であること」の信念に沿って保健所へ報告した。さらに、多くのお客へおわびの手紙を送った。
普通、その後の営業を考えたら、だまっておくと思ったから、これは勇気ある決断だと思った。