小林立のレビュー一覧
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限界を超えた不調の中で久が挑むは中堅戦。普通なら棄権する状況。けれど悪待ちを信条とし、これをまたとない機会と捉えているからこそ自分の不調に目を瞑り対局に臨もうというのか……
先鋒戦ほどの派手さは無いけど、かと言って次鋒戦ほど地に足付いているわけではない中堅戦の様相。そうなるのも渋谷尭深というオーラスに驚異となる事が明白過ぎる存在が居るからだね。立ち上がりから終局を意識した立ち回りが求められる尭深対策の定石は速攻で半荘を終わらせること。だというのに自分が親かぶりしないからなんて理由で好き勝手に我流の麻雀を繰り広げる久は色々な意味で恐ろしい存在だ
そんな久が対局中に思い出すはこれまでの道筋ですか
以前にもまこと二人で麻雀部を守っていた久の有り様に、人生そのものが悪待ちではないかと思った事が有ったのだけど、こうして麻雀を始めた経緯やその渦中で美穂子という強者と出会っていた点を知れたことで彼女が真の意味で麻雀好きなのだと再認識できるようなものだったよ
久がそのような人間であるから、悪待ちだとかそういった信条関係なしに麻雀と向き合ってきたのだと伝わってくるね
久のような自分勝手が居る一方で、我流の麻雀を披露するもう一人が明華だね
尭深対策を意識する久と憧を他所に自分の世界を形成し高い打点で何度も上がる明華。突然歌い出す姿勢含め、尋常なる人間と隔絶した存在に思えてしまう
それだけに回想で突然、人造人間なんて言い出すものだから驚くと同時に妙に納得してしまったよ
実態は本当の意味で造られたという訳ではなさそうだけど、それに近い何かは感じさせるね
前半ではどうにか久と瞳が協調することで”収穫の時”は回避できた。でも久の体調は確実に悪化しているはず。それが後半戦にどう響いてくるか……
どこまで言及していいのか判らないけど各キャラクターの体型が凄まじい事になっているというかポーズが際どいというか、これってほぼほぼアウトでは……? -
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あれ…、次鋒戦終わった……?もっと年単位で引っ張るかと思いきや、意外にあっさり終わったような
まあ、卓に集った面々が派手な能力を持っていなかったというのが最大の理由なのだろうけど、先鋒戦であれだけ異次元の戦いが繰り広げられていただけに全ての対局も同様かと思いきや、意外とそうでもないのか
強い能力を持つ者同士の戦いだと、どうしても相手に思い通りの動きをさせない戦略が重要になってくる。そういった意味ではまこの戦法は上手く行っていたし、あのメンツの中では実力が一歩抜けてる菫が明華や宥によって封じられていたと言えるのだろうね
ただ、あのメンバーだと相手の行動を封じた上で自分のしたい戦法が取れるメンバーが限られていたし、更には自分の思い通りに対局を進められたとしても打点の高い役を作れなかったとも言えてしまうのだろうな
他方でそういう戦いが展開されてしまうくらいには定石外しがあまりに多すぎる対局だったと評することも出来る
相手の狙い通りに振り込まないまこ、赤い牌を集める宥、中国麻雀を織り交ぜる明華……。こういうった相手ではそりゃ菫も十全の力を出せないというもの
ただ、やっぱり読み終わってみれば次鋒戦は地味だったという印象が捨てきれず……。まあ、最後の最後にまこが大技で上がっていたりするんだけどね
何はさておき、次は中堅戦。清澄としては点数が悪く、更には久の身体は絶不調。悪待ちを信条とする久にとってこの逆境こそ上手く働く土壌となりえるのだろうか? -
Posted by ブクログ
怜と竜華の関係性が落ち着き、舞台が中学に移ったことで物語も新しい局面に突入した感じ
前巻までがあくまでも怜と竜華の馴れ初めであったなら、これから始まる物語は千里山女子の土台となっていく物語だろうか?
以前登場した時は良きチームメイトであるように見えたセーラと洋榎
本編を見れば、この二人はいずれ異なる道を選ぶことになるのだけど、そこに至る出来事が本作でどのようにして描かれることになるかと思いきや、かなり衝撃的で気味の悪い展開によって道が分かたれていたのね
対局中の会話によって卓を囲む相手の本質を覗き込み不調に追い込むかのような打ち方をする藤白七実
似た能力では照の照魔鏡が有ったりするけど、あちらが相手の能力把握に比重を置いているのに対して、七実の能力は相手を追い詰め掌握する方面に比重を置いているように見える
そんな七実との出会いが『凶星』を崩壊させてしまうとは……
奪い奪われる関係を絶対視し、自身が勝者で居ることにこだわっているかのような七実の姿勢。彼女の正体やその思惑はあまりに見えてこないね
……そんな七実とは似ても似つかないのだけど、何か通じるものを感じさせるメイドさんが怜の前に現れたのだけど、あっちはあっちで何者なの……? -
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インターハイ2回戦、面白い。
清澄の先鋒、優希は合宿の成果で、勢いプラス冷静さの成長が見られたし、次鋒の、まこの飄々とした、いなし方も素晴らしく、痛快だった。
中堅の久は、今回、苦しかったねえ。ただ、それでも踏ん張れるのがすごい。しっかりしてるイメージがあったけど、高校生らしさが見られて、意外に、清澄の5人の中で、最も年相応なのは、彼女なのかもしれないと思った。
宮守女子のエイスリンは、もう少し、プレイスタイルを見たかったなあ。今後、再登場する気配はありそうだけど。
また、番外編の「高遠原」が良かった。小学、中学校と環境が変わっての友達の存在は、当時なら、すごく真剣に悩んだだろうし、離れた場所から友達のことを思う和の気持ちが、爽やかに切ない。 -
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最近、Mリーグを観たのがきっかけで、麻雀に興味を持ち、なんか麻雀の漫画を読みたいなと思って、選んだのが、これです。
選んだ理由は、表紙が、私好みのちょっと懐かしめの萌え系で、可愛くて気に入ったからという、しょうもない理由なのだが、内容は、期待出来そうな感じをもった。
麻雀の強い素質をもつ、「咲」と「和」を中心とした女子高生たちが、全国大会出場を目指して、切磋琢磨するという話で、麻雀のシーンは、思ったほど非現実的な感じが無く、しっかりしていて楽しめた。
また、登場キャラのほとんどが女子で、男子がほぼ皆無なのが特徴的だと思ったら、百合的要素もあるのか。確かに、咲の「一緒に全国に行こう」は、私も思わず、ドキッとしてしまったくらい、この巻一番のシーンだった。
それから、舞台の、自然豊かな風景がすごくいい。どこなんだろ? 老後は、こういう場所で過ごしたいと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
今度こそ本当の友達になるために対局する怜と竜華
ただ、極限まで集中した状態の竜華と他の3人には逆立ちしても覆しようのない実力の壁があるわけで
竜華が以前していたようにわざと手を抜いて他の3人に合わせる方がまだ建設的であるように見える。それなら竜華は3人と同じ目線で麻雀を楽しめるのだから
ただ、それでは竜華と怜の間にはしこりが残り続ける
その未来を回避するためには竜華に本気を出させるだけでなく、本気を出しても一人にはならないと思わせる必要がある。極限まで集中した状態の竜華に誰かが勝たないといけない
ここで怜の予知夢が活きてくる展開は良いね
怜の予知夢によって自分の思い違いを知った竜華。
多少はズルい方法があったとしても、それで竜華が絶望するしかない未来を変えられるなら友達への道の正攻法となる
笑顔を取り戻した竜華の表情はとても清々しい
これで怜は予知夢を自由自在に仕えるようになっていくかと思いきや、何だか妙な存在が登場したね
咲-Saki-シリーズは半ばファンタジーに片足突っ込んだような作品だけど、ここまで不思議な存在が登場したことってあんまりないような……
そして舞台は中学生編へ。といっても竜華を主としてあまり小学生には見えないメンツが多かったからあまり見た目的な変化はないのだけれど
それはともかくセーラがとんでもないことを言い出したよ……? -
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おままごとの「友達」から本当の「友達」へ。竜華の思いつめていた表情からもっと話がこじれるものかと予想していたけど、交換ノートや怜の真摯な想いを切っ掛けにして二人が仲直りする描写は良い
それでも竜華の中には何か隠された闇があるのは気になるところ。その隠された部分が明かされた上で改めて怜が竜華を受け入れた時に二人は「友達」から「親友」に変化するのかな?
そして麻雀部に入ったは良いものの大会の予選とかは既に終わった後。なら、本作は何を目的にして麻雀をしていくかと言えば、それは怜が部活の中で見出した「麻雀をすれば皆と仲良くなれる」という点が中心となっていくのかな?
竜華達にちょっかいを出してきた泉もどこか寂しさを抱えた女の子のようだし、「咲-Saki-」本編のように強さを競って大会を勝ち上がっていくことが目的となるのではなく、麻雀を通して怜の交友関係が広がり様々な相手と打ち解けていく様子を中心として描いていくのかな。だとすると「咲-Saki」シリーズとしてはかなり異色の作品になるんだけど、麻雀の楽しさはきちんと描けているしキャラクターも可愛らしいから、そういった点はやっぱり「咲-Saki-」なんだなと思える
それにしても小5・小3女子で囲む雀卓ってかなりシュールな光景だ…… -
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白水哩と鶴田姫子のコンボ能力、淡どころかプロでも止められない現象なのか……。これって咲-Saki-シリーズに於いて最強クラスの能力なのでは……
そんな二人を擁する新道寺が敗退してしまうのだから、この対局は化物揃いだったのだろうなと思える。まあ、それにしたって怜を膝枕してたら未来予知能力を限定使用できるようになったってのは流石に無茶苦茶が過ぎると思うが
阿知賀編のラスボスとなった大星淡。能力は他人の手を遅くしつつも自分はダブリーしカン裏を載せてロンするというもの
衣も似た傾向の能力を持っていたけど、淡のように全体を支配して上がれないようにしつつ、自分は普通なら有り得ない上がり方を連続するというのは相手にするにはきついだろうな。けれど、他の三人が淡と同等の無茶苦茶な能力を持っていたり、阿知賀では既に淡対策が行われていたりと少し緊張感が物足りなかったような
そういった意味ではこの対局には凡人枠が居なかったのが少しもったいない気がする。池田や末原が担った怪物の恐ろしさを描写する役割は貴重だったんだけどな
そしてこれまでその実力を明かしてこなかった阿知賀編の主人公高鴨穏乃。これは限定的な能力キャンセラー及び支配系か…?
どちらにせよ山の深い所で上がらなければならない淡だけでなく、衣や咲に対して天敵となる能力だね
阿知賀があの白糸台を抑えて一位通過してしまう展開はやりすぎな気もするけど、考えてみればこの準決勝で登場したキャラの殆どが怪物級だったからこのような展開もあるのか
ラストは決勝の舞台を先に見せつつ、本編に繋ぐ展開
以前の赤土では辿り着けなかった決勝戦。もう少し勝利やそれらについての余韻あるラスト描写が欲しかった気もするけど、それは本編でのお楽しみだろうか? -
Posted by ブクログ
ここぞという大一番で自分の能力に逆らうような行動に出た玄。流石にこの土壇場での成長は照の照魔鏡でも見えなかったのか。あの場面まで一度も上がれなかった玄が照の得点を大きく削るような上がりが出来たのは素晴らしい。
実際のところ、あの対局で一番頑張ったのはどう見ても怜だけど。あの疲労っぷりは完全に寿命を削っているようにしか見えない
次鋒戦は場をかき乱す役割の者が居たこと、赤土が弘世の癖を見抜いていた為にそこまで波乱の展開無く終わった印象。
まあ、白糸台エースの照の出番はもう終わったのだから後は消化試合みたいな感じになるのかな?
中堅戦は……。セーラという普通に強い人が居る対局のはずなのに、それよりも渋谷尭深という存在が居るために摩訶不思議な事態に
何なんだ『収穫の時(ハーベストタイム)』って。完全にオカルトの領域じゃないか