くろのくろのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「今日は天気がいいので~」に引き続き、一気読み。
うさぎと蜘蛛は読んでいて歯がゆい。一人で問題を抱え込んで、八方塞がりになった人を神社に導きたいのは分かるけど、冴の場合は頼れる人身近にいるんだからさぁ……と思ってしまった。
あそこまで問題が大きくなったなら、さすがに上司に相談するのが筋だと思う。そのせいで悪化してるし。
そのせいで、どっちかと言うと主人公にモヤモヤした。
コールセンターは、なんとも軽快で、スっとするお話。
表題作は、彼氏との関係に目がいってしまった。典型的なダメ男。お互い現実から目を背けて、傷の舐め合いが出来る関係が居心地いいのは分からなくもないが、それまでなんだよなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ金銭的には寧ろ損になるようなことでも、それが誰かの心の救いになるのであれば、彼は依頼を引き受ける。
そして依頼者が頼んでいないことにまで足を踏み込んで、心の蟠りを解いていく。
そこまでしなくてもいいだろうにと思わなくはないが、ただ依頼を終えただけでは解けなかった誤解や心の淀みが依頼者や関係者から消えているのをみると、そういう探偵がいてもいいのかもしれない。
京都が舞台ということで、登場人物は自然と京都弁を喋っている。
生きた京都弁がそこここに溢れていて、会話を読んでいるだけでも京都のあの雰囲気が伝わってきて楽しかった。
事件の内容は上記の通り、最終的には依頼者たちの心の中にまで踏み込むため、重かったり切ない話が多い印象。
中には暗号を解いて宝物を探し当てるようなワクワクする話も。
非常に難解な謎解きではあったが。
探偵業は凄腕だが、家事全般は全くできないという残念男が文字通り探偵役で依頼を解決していくが、彼の過去もまたなかなかに重い。
元兵庫在住、両親を一度に亡くす、(約)25年前。
作中で直接的な答えは出てこないが、彼が過去に記憶をなくすほどショックを受けたこの出来事は、関西以西暮らしの人ならすぐピンとくるだろう。
そして、彼の過去が見えてくれば、彼が依頼者の心まで救おうとする理由もまた見えてくるのではないだろうか。
前述通り、そこまでしなくてもと思わなくはない。
場合によっては余計なことを依頼者の反発を招くかもしれない。
でも、この作品の京都には、依頼者の心の問題ごと引き受けてくれる心優しい探偵がいる。
そういう存在が救いになることも、きっとある筈だ。
そして、そんな探偵の心を支えてくれる存在が、これからもそばにいてくれることを願ってやまない。
彼の代わりに家事をするという名目で、よく探偵事務所に訪れるナラの存在は、きっと彼女自身が思っているよりは探偵にとって大きなものだと思う。
彼は素直に認めはしないだろうが。 -
Posted by ブクログ
タイトルと内容がアンマッチなのは別にして、面白い一冊でした。一番驚いたのは物語のとこではなく、あとがきで著者が作家村山早紀の弟だと披露したとこ。才能って遺伝するんですね。
あらすじ(背表紙より)
もし、目覚めると自分は死んでいて、どこの誰かもわからなくなっていたら!?彼女がまさにそうだった。どうやら自分は、元OLの幽霊らしい。しかも、冷酷無比の美しい死神から、魂が消えるまで残り300日だと宣告される。何もわからないまま消滅したくない!仕事、家族、恋人―人生を取り戻す孤独な旅が始まった!やがて、その強い思いは奇蹟を生み出す。胸が締め付けられる、感動のファンタジック・ミステリー!