宮沢章夫のレビュー一覧

  • 時間のかかる読書

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    タイトルに魅かれて購入。
    横光利一の『機械』を11年かけてゆっくりゆっくり読む試み。
    やっぱり遅読はええですな。

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    2015年03月13日
  • 時間のかかる読書

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    おおいに奇妙な小説を、おおいに奇妙な読み方をする。
    狂人かもしれない語り手の、時間を曖昧にした語りをひとつひとつ丹念に読み解いていくことで、
    最後に「語りによるからだ」を見出す地点まで至った。


    主人
    軽部
    屋敷

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    2015年01月28日
  • NHK ニッポン戦後サブカルチャー史

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    多岐にわたるサブカルを一望することに成功している。要所は抑えた良書である。
    10年ごとに区切ってその時代のトピックをまとめた前半、各年の主要なトピックをまとめた後半に分かれている。どちらも、思いの外広くポイントを押さえていると思う。筆者の目利きと知識の深さがモノを言う。
    前半の記載は「俺知ってる」的な臭さがなく、淡々と書ききっているところに好感が持てる。後進の我々には伝わりにくいコンテキストを立ち上げることで、リアリティを持ってその次代を捉え直すことができるだろう。
    後半を見て思ったのは、自分の調子の悪い時期と、サブカルへのコミットが小さいことがあまりに関連していることであった。つまり、自分に

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    2014年12月10日
  • NHK ニッポン戦後サブカルチャー史

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    本書はNHK Eテレで『ニッポン戦後サブカルチャー史』として2014年8月から10月3日まで、全10回にシリーズとして放映したものをベースに構成したものである。
    当然のことながら、毎週リアルタイムでボクは視聴した。
    以前、宮沢章夫の『東京大学「80年代地下文化論」講義』を読んだくらいで、人物像を知らなかったが、TV画面を通じてはじめて観た本著者の印象は、ボクがサブカルチャーに目覚めたときにすでに活躍していたYMOの細野晴臣や糸井重里、川﨑徹、浅田彰、中沢新一といった面々と同様、どこか巫山戯たような斜にかまえたような脱力感を滲ませており、案の定、いわゆるサブカルチャーの中で語られるクリエーターと

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    2014年11月17日
  • 茫然とする技術

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     茫然かどうかは不明だが、のんべんだらりと思考?をつなぐように見えて、一部そうそうとうなづきながら読んだ。筆者は、たまには「どうもただ思いつくように見せかけてて、ちょっと恣意的になってないか」などとチェックしながら連載してたのかな?とか余計な想像をしてしまった。それくらいにくだらないが良い。
     氏が演劇系のひとで、色々知っている人が出てきたのが最後にあ、っとなる一瞬であった。川勝氏などもつながるのだろうか?(ちょっと意味不明)

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    2013年05月31日
  • ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集

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    帯にもあるように、私も一気読みしてしまった。
    『ボブディラン〜』よりも『返却』の方が私は好きだ。
    二つの小説が収録された本なのだ。
    感動したり、しみじみいいなぁと感じる事はないんだけれど、すらすらと読めて、夢の中の話のよう。不思議な感覚。
    新しい。

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    2011年11月01日
  • ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集

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    著者のことは知らなかったが、9.11から10年というテーマにひかれて読み始めた。淡々とした叙述が味わい深い。歌舞伎町の火事を含め、あの夏のことが思い出されて感慨深かった。

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    2011年09月18日
  • ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集

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    あの歌舞伎町の風俗ビル火災と911テロが同じ年、同じ月に起こった出来事だったってことをちょうどあれから10年経った夏にこれを読んで知る。

    おそらく多くの読者が見聞きして同時に体験した事件を小説に盛り込む手法は、おそらくすべての読者にそれそれの記憶にある映像を呼び覚ます効果がある。
    ところでこの小説が発表された直後に311東日本大震災が起こった。この半年間の出来事、今から10年後どんな小説となって描かれるんだろう。

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    2011年09月12日
  • 『資本論』も読む

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    難解な古典『資本論』を四苦八苦しながら読んでいく実録。『牛への道』レベルのオモシロ路線を求めるとちょっと読みにくいかな?と思うムキもあるかもしれませんが、それでも宮沢章夫のノリに馴れた読者にはかなり楽しめる一冊。と思います。

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    2011年09月11日
  • 茫然とする技術

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    最初の「カタカナの方法」はとてもおもしろかったけど、途中から古くなったPCネタが多くちょっと退屈。それでも文章による無意味さにかけては、このひとの右に出るものはいないんじゃないかと思う。

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    2011年04月22日
  • 茫然とする技術

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    呆然じゃなくて、茫然です。

    最初、呆然・・・と勘違いしていたので、読み始めてからなんだか変だなと思ったのです。
    そうしたら、茫然でした。

    私は、いっつも呆然としているのでねぇ。

    ちなみに・・・呆然とは、「気ぬけしてぼんやりとしたさま。あっけにとられるさま。」
    茫然とは、「広大なさま。また、とりとめのないさま。判然としないさま。」
    以上、広辞苑より。

    茫然の意味の中には、呆然と同じ意味もあるらしいですが・・・

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    2009年10月04日
  • 茫然とする技術

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    第一章「カタカナの作法」は宮沢文体の面目躍如といったところだが、あとはコンピューター用語など時代的に鮮度の落ちたものが多く、ちょっと残念。ていうかごめん、俺これ最後まで読んでないかも(笑)。

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    2009年10月04日