あらすじ
あの夜、歌舞伎町のビルに火を放ったのは自分なのか、それとも? 泥酔し記憶が定かでない中古レコード店主は自問を繰り返す。やがて不審な客が店を訪れ「火をつけろ」とつぶやき姿を消した……。あの「九月十一日」の直前、東京・西新宿を舞台に、変容する世界を描く表題作ほか、現代演劇を刺激し続ける著者が挑む“小説の冒険”。
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Posted by ブクログ
帯にもあるように、私も一気読みしてしまった。
『ボブディラン〜』よりも『返却』の方が私は好きだ。
二つの小説が収録された本なのだ。
感動したり、しみじみいいなぁと感じる事はないんだけれど、すらすらと読めて、夢の中の話のよう。不思議な感覚。
新しい。
Posted by ブクログ
著者のことは知らなかったが、9.11から10年というテーマにひかれて読み始めた。淡々とした叙述が味わい深い。歌舞伎町の火事を含め、あの夏のことが思い出されて感慨深かった。