志坂圭のレビュー一覧

  • ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    第一回本のサナギ賞受賞作。サナギの名の通り、文芸に新風を起こした新人賞である。
    天保の大飢饉のとき、九歳の少女駒野は、飢饉の村から吉原へ売られていった。吉原での苦界のなか、数多くの仲間、女たちが死に、彼女は、最後にどこへ向かったのか。どのような人生を送ったのか。

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    2024年01月26日
  • ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    おもしろかった。

    個人的には火事のところ松吾郎のところが一番好き。

    普段読まない歴史物だけれど、好きな吉原遊廓の話だと言うことで読んでみた。読まずに積み上げてた事もあったけれど分かりやすく、読みやすかった。
    花魁としての気概が出てくる描写がよかったな。

    一緒に連れてこられた鈴や簀巻きから生き延びた松吾郎のその後も気になる。

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    2022年11月23日
  • 姉さま河岸見世相談処 未練づくし

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    シリーズ2

    七尾姉さんは、吉原、河岸見世「千歳楼」の主。
    数々の伝説、武勇伝、失敗談で語り継がれている元花魁。
    何かと、吉原の騒動に巻き込まれ、その騒動の解決と引き換えに、幾許かの金子を貰っている。

    今回は、
    妓楼の二階が焼け、焼死体となった、女郎が、成仏出来ず、幽霊となって、下手人探しを頼む。
    ある妓楼で、客が首を捥ぎ取られ死んでいた。
    日本堤で、七尾姉さんの昔の馴染み客で、綿問屋の大旦那が、道中刺しで胸を刺され、殺されていた。
    小火事件の後、居続けの客が殺されていた。

    見事解決した七尾姉さん。
    しかし、成仏出来ず、七尾姉さんの周りをウロウロする、元禿・たまき。そして、くノ一のハルとの

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    2022年05月07日
  • 姉さま河岸見世相談処

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    元花魁の七尾姉さんは、落籍されたが、旦那が亡くなり、また、吉原に舞い戻り、千歳楼という見世を営んでいる。
    4年前に禿として来た・たまきが、2年前に、風邪が元で、呆気なく死んでしまい、金福寺の快源和尚のお経が「ありがたくなかった」という理由で、未だ、成仏せず、時々、七尾姉さんの元にやってきて、何かと、手伝っていく。
    「お経がありがたくなかった」と言うより「姉さんが心配でまだまだしばらくは成仏できそうにない」と言うのが本心のよう。

    お酒に目が無く、少し天然で、人情深い七尾姉さんが、吉原で起こる、悩み事や、難事を解決していく。

    物語は、七尾姉さんと一緒に吉原に売られて来て、一年目に呆気なく死んで

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    2022年05月05日
  • ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    ネタバレ

    吉原に売られた少女が花魁になって巡り合わせにより足抜けし、長崎でキリシタンとなる望みを果たす。
    たくましく生きる駒乃、運も良かったが逆境を切り開いていく強さが潔くて、最後の少々早過ぎる死も幸福だったと思えた。
    吉原の仕組みに詳しくなった。

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    2022年05月02日
  • 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    第1回 本のサナギ賞大賞
    飢饉により、悲惨な状態の村から吉原へ、口減らしの為売られ、吉原のしきたりに、半ば抗いながら、半ば受け入れながら、花魁へと成長する、駒乃の一生。

    駒乃9歳、8両2分で、吉原に売られる
    「しのほ」と名付けられ、翡翠花魁の抱えの禿になる
    14歳、新造となり「明春」と改名
    翡翠花魁、落籍
    それにより「明春」は、花魁となり「艶粧」と改名
    吉原の火事のどさくさで、客と足抜けを試みるが、
    失敗して、連れ戻される。
    抱え禿「なつめ」の死
    キリスト教との出会い
    飯島林太郎との足抜け成功
    林太郎と二人での長崎への旅
    キリシタンへの改宗
    村へ残した母親の再婚相手との出会い
    弟の無事
    労咳

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    2022年04月13日
  • 滔々と紅(分冊版) 【第1話】

    購入済み

    花魁を描いた話ってどれも似たり寄ったりな内容になりがちだけど、この漫画も今のところオリジナリティは感じられなかったな。

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    2021年05月01日
  • 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    吉原に売られてきた駒乃。そこは地獄と呼ばれる場所だったが、キリスト教に出会い、導かれて長崎まで。
    そこではパラディソの入り口を見た。数奇な運命をたどる女性の物語。

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    2020年07月03日
  • ディスカヴァー文庫 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    ネタバレ

    帯の煽りや解説の評価ほどではなかったなぁ。
    良かったし、 面白かったけど、駒乃が淡々としてるせいか全体として薄ぼんやりというか、薄い気がする。
    しっかりと苦界の世界を書いてるのに、印象が薄いんだよねぇ。
    キリストに浸透してくのも駆け足で、いきなり?という気がしたし。
    でも駒乃が足抜けをする様はすかっとしたな。

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    2019年03月11日
  • 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    本のサナギ賞という文学賞の第一回大賞作。「書店員が世に出したい新作」と言うことで。趣向が面白そうだし、どのくらいのレベルだと大賞になれるのかというのが気になって。
    同じ舞台の小説として宮木あや子さんの「花宵道中」を読んでしまっていたので、どうしても比べてしまうなぁ。あの文章のリズム感や単語選びのセンス、心理表現に比べると、どうしても薄味に感じてしまう。イベントも、新造出しとか初夜火事足抜け等々と申し訳ないけど一度読んでしまったテーマで、淡々と流れてしまった感。カクレのあたりは目新しかったな!
    花魁の階級とか、吉原の状況とか、キャラクター以外の部分をしっかり説明することで、想像の基礎のところを共

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    2015年04月18日
  • 滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

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    本のサナギ賞という聞きなれない名前に興味を持って手に取った一冊。

    吉原に売られた女の生涯を描いた作品。
    とても読み易く、サラサラと読めました。
    ただもう少し深く突っ込んでくれたら
    もっと面白かったなぁ。

    デビュー作と言うことで、今後の作品に注目してみようと思います。

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    2015年04月08日