志坂圭のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
面白い
あまり有名ではないのか?すごく面白いので是非読んでもらいたい。歴史ものは苦手だが寝る間を惜しんで読んだ。話もゆるむことなく進むので面白い。性的な描写などもあまりないため苦手な人でも読めると思う。花魁の人生を描いた作品だ。
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Posted by ブクログ
江戸時代の捕鯨のお話です。
権左はあまりにも大きく獰猛なマッコウクジラで、漁に失敗して多くの犠牲を出した経験から
勝山では権左を捕るのは禁じられた。
鯨漁には300人くらいの大きなチームで挑むんですね。
役割分担も細かく、手順もしっかり決まってる。
船も何艘にも分かれてたり、頭領以下の格付けもあったり。
そんな鯨漁の村で育った15歳の吾一は、父重吉のような頭領になりたいと思っていたのに、
父を亡くしただけではなく、父が掟に背き、被害を多く出したことで、
村八分となってしまう。
おまけに殺しの濡れ衣を着せられ、牢に入れられる羽目に。
そこで石工の徳次郎と、お調子者の和助に出会う。
殺しの容疑は晴れたものの、村には自分の居場所はなく、
母と弟妹を残し、江戸に向かうこととなる。
鯨とは無縁の生活を送ることになるが、
石工として鍛えられ、金のために相撲に出て、勝って有名になっちゃったり、
さらに、鯨を捕るための道具を思いつき、その製造方法のために
金が必要となり、あちこち奔走する。
短気で寺子屋も真面目に通わなかったから字も読めない吾一だが、
人と駆け引きもできるくらい成長も見せる。
人物の描き方は前作同様、血が通っていて、どの人も魅力的。
特に、和助はちゃっかりしていて小狡いんだけど、
吾一との会話はコミカルで笑える。
情を通じた遊女のシノとの関係も暖かくてホッとする。
彼女の存在なくしては道具を作ることもできなかったし、
生きるための原動力になってたんだろうなと思う。
準備を整え、権左との対決のために帰郷し、
冷たかった周りの人たちをも動かし、
自分の首をかけての大勝負に挑むことになる。
ラストには父の死の真相まで判明してすっきり。
希望に満ちた明るいエンディング。
読みやすくて、前のめりな感じで一気読みでした。
面白かった〜〜
どっぷりと江戸時代の青春モノに浸りました。 -
Posted by ブクログ
紅色の装丁のこの本は、全国の書店員が世に出したい作品を選ぶ新人賞、本のサナギ賞の第一回大賞受賞作品です。
本の中で吉原特有の言葉の説明や、女郎達の暮らしぶりなどが詳しく書かれているので、読みやすかったです。
まず、飢饉にあえぐ村から吉原の扇屋に売られた9歳の駒乃が、16歳で“艶粧(たおやぎ)花魁„となるまでに、名前が変わると共に暮らしぶりも変わる様子が書かれていました。そのなかで、吉原の大門をくぐったときから、ひと味変わった彼女の奔放さに、スカッとする場面が何度かありました。
そして一見華やかな吉原が、実はそうではないことがよくわかりました。過酷な労働、病、借金などを抱え、悲しい最期を迎えた女郎達も多かったのです。火事のとき、足抜をはかった女郎への折檻のひどさや、追い詰められたうえの自死など、すさまじい表現もありました
駒乃が22歳で花魁の最高位に登り詰めた後も、波乱万丈でした。死があまりにも身近で、地獄とも言われた吉原を無事に足抜けした後、長崎での穏やかな日々と奇跡の再会にやっと救われた気がしました。
大変な生き方をしなければならなかった場所が吉原であることを思うと、決して綺麗事として語ってはいけないと思いました。
〈目次〉
第一章 飢餓の村から
第二章 駒乃、苦界へ
第三章 しのほ十二
第四章 明春十六
第五章 艶粧襲名
第六章 御禁制の誘い
第七章 遥かなる長崎
第八章 滔々と流るる
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Posted by ブクログ
吉原を舞台にヒロインが駆け抜ける。
「本のサナギ賞」受賞作。
天保の飢饉。
9歳の少女・駒野は吉原の遊郭へ売られた。
すぐは吉原に馴染めず反発していたけれど、禿となり、成長して新造となり、ついには花魁へ。
ある日、足抜けを決行するが…
勢いのある読みやすい文章で、どんどん話が進みます。
艶っぽさはあるが、不幸も悲劇もあり、花魁は粋で気丈でカッコいい。
吉原というと思いつくような要素が、全部入っている印象です。
ということは、先行作品とイメージが違わないということでもあるでしょうか。先行作品といっても、そんなにいくつもない‥?
時代小説にはよく、ちらっと出てきますが。
悲劇で終わらないところが、いいですね。
一気読み☆ -
Posted by ブクログ
絶望的な飢饉の村から吉原に売られた少女は、やがて遊郭でとんとん拍子に花魁にまで成り上がり、情夫をこさえてまんまと足抜けを果たし、自分のために身を盾にして死んだ禿の魂を救うべく長崎へ。その地で暫しの平穏な暮らしを過ごした後、病を得て儚くなる。村を出てから二十三年後のことであったそうな。
本編開幕の天保八年八月は大阪で大塩平八郎の乱が起きた頃。少女の暮らす奥州の村では地獄絵図が広がっていたが、苦界、吉原では飢えることもなく、時折脱走にしくじった遊女の折檻や、痴情がもつれた相対死の騒動は起きるものの、総じてほのぼのゆったりと平穏な時が過ぎている様な印象であった。振られ続けて逆上した武士の客が刀を振り回すまでは…。