手嶋泰伸のレビュー一覧

  • 新説戦乱の日本史
    日本の歴史
    教科書にまとめたものは綺麗に繕ったもの。
    しかし纏まるまでには幾つもの見解と事実があった。

    古すぎて調べようがないこともある。
    こうだと決めつけてかかる人。こうだったら良いとばかりに美談にする人。
    それで現在の歴史知識が出来上がっている。

    この本には当時は調べきれなかったことや、新し...続きを読む
  • 日本海軍と政治
    海軍の善玉悪玉論を越えて、日本海軍が日本の近代政治に与えた影響や、なぜそのような影響を及ぼしたのかについて解説されている。
    全体のキーになるのが「侵官之害」で、海軍の管掌範囲意識から生まれる軍人は政治に関わらずという意識が状況によって政治への関与を抑えたり駆り立てたりした。
    政軍関係だけでなく、全体...続きを読む
  • 日本海軍と政治
    言ってみれば「日本海軍の“政治的行動”に観る日本的官僚主義」とでもいう具合で論旨が展開している。非常に興味深い…

    本書は“海軍”と題に在るが、勇壮な海戦の物語や、軍艦の技術的な説明や、海軍が生み出した傑作航空機の話題が出ている訳ではない。“政治主体”(政策決定等に影響力を行使し得る勢力)ということ...続きを読む
  • 新説戦乱の日本史
    近年通説の見直しが進む戦乱について各時代毎の著者が最新の研究状況を解説する内容。疎い分野については新鮮で面白い。特に航空レーザ測量を用いた関ヶ原合戦の西軍布陣検討は興味深かった。
  • 新説戦乱の日本史
    いろいろな時代の戦乱について最新の考え方が示されている。史実の背景や理由に関しては必ずしも真実が分かっているわけではなく、新しい事実や考え方によって、進化するものであることを学んだ。
  • 日本海軍と政治
     海軍善玉論と陸軍悪玉論という言葉を目にする。戦前の日本は陸軍が戦争への道を開き、海軍は止めにはいった。しかし止めきれずにあの戦争に突入した。果たして、事実だろうか?事実としたらどこまで事実なのだろう?

     幕末から明治にかけ、全くゼロの状態から建軍が始まった帝国海軍。四方を海に囲まれ、海軍の本分を...続きを読む
  • 日本海軍と政治
    海軍は「善玉」だったのか?日本海軍の「戦争責任」を検証する。(2015年刊)
    ・序 章 海軍と政治
    ・第一章 創建時の海軍
    ・第二章 政党と海軍
    ・第三章 軍部の政治的台頭と海軍
    ・第四章 アジア・太平洋戦争と海軍
    ・終 章 近代日本における海軍の政治的役割

    丸善で手にとった時に、面白いという予感...続きを読む
  • 統帥権の独立 帝国日本「暴走」の実態
    戦前においては、軍部ほか各担当が自己主張が強い割には、外部影響には無関心、無責任なのが問題だったように思う。
  • 新説戦乱の日本史
    各時代の戦乱に対する今までの通説と新たな研究成果による新説等を取り上げ検討しています。
    巻末には各戦乱をより深く知るためのブックガイドがあり親切。