手嶋泰伸のレビュー一覧
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ネタバレ「統帥権の独立」とはどう整理されていたのかを時系列で解説してくれる本。石破元首相も総理在任中に読んで戦後80年談話にも影響を与えていたらしい。今まで「みんな厳しいと思っていただろうに何で戦争突入は止められなかったのかなぁ」と疑問に思っていたが、下記のように統帥権の独立や単独補弼制の問題と捉えると腑に落ちるところが多かった。こういう問題は現在の政治機構や企業にもあるような気がする。
「対米開戦の決定過程においては、対米戦が可能かという点は驚くほど議論されていれていない。そのかわ り に 、総力戦 の 時 代 に お い て 、 誰 が 国 力 の 総 合 判 断 を 下 し 、 戦 争 を 決 -
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日本の歴史
教科書にまとめたものは綺麗に繕ったもの。
しかし纏まるまでには幾つもの見解と事実があった。
古すぎて調べようがないこともある。
こうだと決めつけてかかる人。こうだったら良いとばかりに美談にする人。
それで現在の歴史知識が出来上がっている。
この本には当時は調べきれなかったことや、新しく発見された事実などから、歴史的事項を再度検証している。
大化の改新辺りのところはなんとも古すぎて繋がるのは大変だったと思う。
サラッと過ぎていた歴史的な出来事の新しい発見とエピソードや裏話。
読みやすくまとまっている。
乃木将軍の二百三高地攻略は深い。
人柄だろう天皇からも愛され同期からも敬愛 -
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海軍善玉論と陸軍悪玉論という言葉を目にする。戦前の日本は陸軍が戦争への道を開き、海軍は止めにはいった。しかし止めきれずにあの戦争に突入した。果たして、事実だろうか?事実としたらどこまで事実なのだろう?
幕末から明治にかけ、全くゼロの状態から建軍が始まった帝国海軍。四方を海に囲まれ、海軍の本分を発揮するには多額の予算が必要だったが、当時の国力では予算獲得は至難の業だった。特に1907年の帝国国防方針で、海軍の仮想敵国が米国と設定されてからは、さらに自らの組織としてのの本分を研究し、遂行するために多額の予算獲得を目指す、一官僚機構としては、至って健全な組織であった。
だが、予算獲得を至上 -
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ネタバレ海軍は「善玉」だったのか?日本海軍の「戦争責任」を検証する。(2015年刊)
・序 章 海軍と政治
・第一章 創建時の海軍
・第二章 政党と海軍
・第三章 軍部の政治的台頭と海軍
・第四章 アジア・太平洋戦争と海軍
・終 章 近代日本における海軍の政治的役割
丸善で手にとった時に、面白いという予感がして購入したが、期待にたがわず面白い本であった。前著「海軍将校たちの太平洋戦争」よりインパクトがあった。
創設以降、敗戦までの海軍と政治の関わり方が判りやすく解説されており、既成概念を取り払ってくれた。
日露戦争以降の海軍拡充について、山本権兵衛の評価は現状維持が精一杯で、結果的に拡充を果たせなか