テクノサマタのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
でがけに感想を慌てて書きたくなるくらい、私的にヒットでした。表題をテーマに、3つのお話とその他5つの短編が収録されています。いちばん好きなのは表題作シリーズから、「桜幽霊」ですかね。思い出の桜の傍に住まう可愛らしい幽霊と桜の精。桜の精が幽霊のために、春前に咲きたいと「春」に願うのですが、その想いの丈が深くて優しいのです。
“君の「夢みたい」の一部になれた”
同じく夏のお話、「盛夏残像」―長い時間をかけた約束のお話。昔、夏休みに植えた向日葵の背丈が伸びるのを楽しみに待っていた頃が思い出されました。あんな感じにワクワクと花が咲くのを楽しみに待つことって最近無いなぁ…。
最後の「甘い星 苦 -
Posted by ブクログ
植物の精と季節、人間が織り成すファンタジーの二巻目。
■不断梅花
小説家の先生が仮住まいにした家には、一本の梅がある。
幽霊の振りをして人を脅かしては追い出していたその梅が、先生にはひどく純粋に見えて―――
■飼猫柳
ご主人に拾ってもらって、撫でてもらって、名前で呼んでもらって―――
最後に一回だけご主人の手に触ってこよう。
そう決心して忍び込んだ「にゃーにゃ」は、なぜかご主人に見つかってしまい、あげく「まりん」と勘違いされて……
好き嫌いは別れそうですが、私は好き。
どちらのお話も、すごくすごくいいです。
絵がかわいくて内容に合ってるし、なにより言葉がいい。
一つ