飛高翔のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一応経済学部を出て、社会人になってからもビジネス書をかじってきた私。
このマンガ 経営戦略全史に登場する人たち、あるいはキーワードの多くはお馴染み。
ブルーオーシャン だの 破壊的イノベーション だの SWOT分析だの
コア・コンピタンス だの エクセレントカンパニーだの。。。
これらが自社の経営の見直し、強化につながれば、それは素晴らしい。
しかし、所詮こうした理論、分析手法は過去のデータをもとに作られている。
どこかで通用しなくなる。だからまた新しい理論が出てくる。その繰り返し。
でもそれでいいんだろうな。ひと時役に立てば。
この本で一番素晴らしいと思ったのは、マイクロファイナンス。
担保はないが、少額の資本さえあればビジネスができるアジアの女性たちに
相互信用させることでお金を貸し、ビジネスが発展する。無から有が生まれる。
すばらしい。人間の知恵、英知はこういうことに生かさないと。
それが今の日本は自分で考えることをやめたのか、富が偏在。
未来を担うはずの若者、子供が食うに困る。こども食堂は英知ではない。
そうならない、お金が回る仕組みを作るべき。
能力主義うんぬんではないのだ。
・・・そのあたりになると今や諸悪の根源のような新自由主義の提唱者、
ミルトン・フリードマンもこの本には登場する。
あ、大前研一、野中さんも
実に興味深い、分厚い、すばらしいマンガだった。
第1章 近代マネジメントの3つの源流
第2章 近代マネジメントの創世
第3章 ポジショニング派の大発展
第4章 ケイパビリティ派の群雄割拠
第5章 ポジショニングとケイパビリティと統合と整合
第6章 21世紀の経営環境と戦略諸論
第7章 最後の答え「アダプティブ戦略」
終章 2013~23年の世界と経営戦略論
補章 大逆転のための「B3Cフレームワーク」
◎「科学的管理法」を生んだフレデリック・テイラー
◎「人間関係論」の始祖 エルトン・メイヨー
◎「マネジメント」の伝道師 ピーター・ドラッカー
◎「マーケティング」の伝道師 フィリップ・コトラー
◎「ポジショニング派」のチャンピオン マイケル・ポーター -
Posted by ブクログ
マンガ⇒解説を事業計画書作成の手順で説明しており、
私にとっても非常に分かりやすく、非常に勉強になった。
読んだだけで、事業計画を作ることが、
どれだけ大変なことかが分かる。
初めて行う人が一人でやるのは正直厳しいだろう。
アラや抜けだらけで稚拙な計画書となってしまうと感じた。
計画書に記載すべき項目も整理されており、
それがゆえに駄目な事業計画も一目瞭然。
具体的なターゲットも定義せずに、
ざっくり○件受注するという計画は、
ほぼ実現することが出来ない。
収支計画(投資回収計画)も非常に重要。
せっかく良いビジネスモデルであったとしても、
利益が得られないのであればやる意味が無い。
上記のような調査・分析が練られていない計画書は、
まさに「絵に描いた餅」なんでしょうね。
色んなことを調べて作る必要あるけれど、
何よりも大事なのは計画に対する想い。
しかも顧客視点での想いが無い計画書は、
独りよがりで顧客にも響かないだろうなあ。
【勉強になったこと】
・事業計画書作成ステップ
アイデアを出す・ふくらませる
↓
やる理由と目指す方向を明らかにする
↓
商品・サービスを検証する
↓
ストーリーと型で商品・サービスを磨く
↓
売れの道筋を作る
↓
事業収支計画を作る
↓
アクションプランを立てる
上記のうち、意外と無いのが「売れの道筋を作る」
初めてで分からないから立てづらいのかもしれないが、
無いと利益が出るかどうかも分からないし、
誤ってたときの軌道修正も出来なくなってしまう。
・無理矢理アイデアを広げる方法(SCAMPER)
Substitute(換える/代替する)
Combine(結びつける)
Adapt(適応させる)
Modify(修正する)
Put to other purposes(他の目的に使用する)
Eliminate(除く)
Rearrange/Reverse(並べ替える/逆にする)
・投資家に説明するときは、どれだけ事業に対しての
思い入れ、やる気があるかをアピールする必要がある。
上記に加えて、成功体験を追加しておかないと、
苦境に陥ったときに失敗してしまうのではないか?
と不安をいただいてしまう。
この成功体験は、別に事業に直結してなくてもよい。
過去にリーダーとして率いた経験や、
目標達成した経験が語れればよい。
・事業コンセプトの要素
顧客、商品・サービスの特徴、独自性、
ビジネスモデルの仕組み、提供価値
・ブルーオーシャン戦略を取るのは非常に困難。
確実に競合がいると認識して事業計画を作成し、
独自性(競合と比較しての優位性)を提示すること。
仮に競合がいなかった場合は、
「検討したけど採算が合わないからやっていない」
「そもそもニーズが無い」
のどちらかである可能性が高い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事業計画書の概念、考え方について、マンガとポイント整理にて非常にわかりやすくまとめられている本。基本的な部分ながら、要点が頭に入るため、テキストとしても利用できそう。良著である。
<メモ>
7つのステップ
①アイデアを出し、膨らませる
②目指す方向を明らかにする
③商品サービスを検証
④ストーリーと形で商品サービスを磨く。ビジョンストーリーを作る
⑤売れる道筋をつくる
⑥事業収支計画をつくる
⑦アクションプランをつくる
アイデアを出すための三要素 「発想法・熱意・経験」
評価の視点7つ
①ニーズ②シーズ③新規性④規模感⑤独自性⑥実現性⑦収益可能性
提案の型4つ
①問題解決型②指名理念型③実現手段型④あるべき将来像提示型
提案者には成功体験、やる気、思い入れが必要
事業コンセプトに必要な5つの要素
①顧客②サービス特徴③独自能力④ビジネスモデル⑤提供価値
ターゲットと競合含めた環境を考えること。 -
Posted by ブクログ
会社にいるとよく見るキーワード、SWOT分析、5フォース分析、アンゾフ・マトリクス、リーンスタータップなどがどのような人によってどのように創出されていったか等のイメージがわかりとても良かった。企業で特に事業企画などに関わる機会のある方にお勧め。経営戦略というとお堅い印象だが、このような漫画で描かれているととても入りやすい。経営戦略を形成していったキーパーソンが描かれているが、大学で物理を専攻していたなどの理系人材が多いことが印象的。物理をやっていた人は様々な分野で活躍している印象がある。あと、経営戦略がポジショニング派とケイパビリティ派の2つに割れていたことを理解した 。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ過去に大学の動画セミナーで学んだ会計史が面白かったので、復習も兼ねて。
全てのルールには、作られた原因と理由がある。
数字を無味乾燥なものとして毛嫌いする人がいるけれど、その数字が示すものを理解すれば面白いもの。
かつて、どこかで読んだ「その人を知るには日記より家計簿」のは、お金の流れには行動が伴うから。口だけの人もいるなか、数字は誤魔化せない。
〇15世紀・簿記の誕生
イタリア 15世紀欧州経済の中心地
アート好きならおなじみのメディチ家が複数拠点で銀行業を営むため始めた為替取引
その初期の持ち株会社の管理を可能としたのが、簿記
この多拠点銀行業で生み出したお金でルネサンスが花開いた
そしてメディチ家転落のきっかけとなったのは大航海時代(スペインとポルトガル)
〇16世紀・株式会社(所有と経営の分離)と証券取引所
スペインから独立したオランダ「商売の国」と呼ばれ宗教・人種問わず商売をするものを受け入れた
1602年オランダ東インド会社=多額の費用が必要⇒世界で初の株式会社⇒証券市場
東インド会社の凋落
①ずさんな会計
⇒経営判断の誤り・株主からの信用を失う
②高すぎる配当金
借金で配当金
③不正に対する管理の甘さ
〇19世紀・決算書と監査
16C英・木材不足⇒石炭の発見⇒石炭採掘時の湧き水くみ上げのために蒸気機関の開発⇒織物工場・大量生産⇒経済発展⇒蒸気機関車=初期投資が膨大⇒減価償却(費用を分散させ配当金を出せる)⇒会計計算が収支計算から利益計算に
株主の存在が大きくなる⇒現金主義から発生主義=粉飾がやりやすい⇒会計士による監査の誕生
〇20世紀初・原価計算と連結
カーネギー
素人でも大量生産可能な仕組みを開発=分業・標準化・機械化
適正価格・製品コストを知るために原価計算
JPモルガン
鉄道ブーム⇒(経営分析ブーム⇒)破綻鉄道会社を買い占める⇒モルガニゼーション・所有権を持ち経営再建⇒グループ全体を把握するために連結決算
〇投資家保護・会計が公的なものへ
大恐慌で当時違法でなかったインサイダー取引で大儲けしたジョー・ケネディ(JFKの父親)がルーズベルト大統領を応援
SEC初代長官に
アメリカ会計基準、CPA監査制度、決算情報の公開制度、インサイダー取引の禁止
〇国際会計基準
ダイムラーベンツがアメリカ市場でIPOすることが契機(独:黒字 米:赤字⇒会計基準の統一が必要)
〇管理会計・予算管理(予算から将来を見る)
ジェームズ・マッキンゼー
どれくらい売れるか?⇒どれくらい作るべきか?ムダな在庫や売損じを防ぐ
〇大量消費←割賦販売
19世紀初にGEが始めた
一部の金持ちの家電が一般人へ⇒大量生産⇒どの製品が売れているのかわからなくなる⇒製品別損益
〇ROI×利益率×回転率 デュポン公式(多角化による部門別管理)
短期的な儲けだけ:「利益」を元に判断できる
長期的成長・設備投資が大きい:ROI
〇ファイナンス(M&Aの増加⇒企業価値の計算)
ゴールドマンサックス
割安な会社を数年間保有⇒IPO、売却、合併で利益
可能にしたのが
①会社買収後の将来CFを見積もる
②将来CFを現在価値に割引計算