五味洋治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
高容姫について知りたくて読書。
グーグル日本語入力で「こよんひ」で変換すると、高英姫と高容姫が変換候補が出てくる。
以前は、英と考えられていたが、現在では、本書のタイトルのように容が正しいそうだ。それにしても、日本語入力で変換されることに改めて驚く。
「金正恩の母」として知られる高容姫。大阪生まれの在日コリアンからファーストレディ(そんな概念は存在しないが)まで上り詰めた女性。
本書は、高容姫の人物史、ヒューマンストーリーとなっている。
読み物として引き込ませてくれる。過去の多くの研究資料・文献をベースに著者の粘り強い取材を加え、大阪周辺に残る親族など関係者へ聞き取った証言も明らかに -
Posted by ブクログ
本書は北朝鮮の「プリンス」である金正男氏が自身の言葉で語る日本への不法侵入事件の顛末、弟である金正恩との水面下での対立、彼を保護している中国、北朝鮮のあるべき姿について率直に筆者に語る貴重な資料です。
漫画家の西原理恵子画伯によると、2001年の5月に金正男氏が『ディズニーランドにいきたかった』という理由で来日した際に、新宿二丁目界隈は上に下にの大騒ぎとなり、専門誌では『やったぜ! 地上に降りた僕らの天使』というコピーの下、大々的な特集が組まれたのだそうです。
それはさておき、本書は北朝鮮のプリンスこと金正男氏と筆者による2004年から2011年の足掛け7年にもわたる150通ものメー -
Posted by ブクログ
金正恩政権と北朝鮮の現状について知りたくて読書。
指導者の健康情報は極秘扱い(p32)
この小見出しに尽きると思う。
民主主義である日本ですら昨年、安倍首相(当時)の健康情報の噂が入り乱れたことは記憶に新しい。一党独裁、情報が厳しく統制されている北朝鮮であればなおさら表に出てこない。
北朝鮮建国からの歴史を学んでいれば、北朝鮮は指導者の健康に関する情報を巧みに主に内政に利用してきたことがわかる。
それを踏まえると“金正恩重体説”などを脱北者が把握できる情報ではないことは明らかだ。ましてや中国人民解放軍関係者が把握できるものではないだろう。多くが願望混じりの噂や戦略として流された情報と考 -
Posted by ブクログ
北朝鮮の権力者にかかわる女性について知りたくて読書。
まだ金与正がほぼ表に出ていなかった2016年4月発売。改めて今読んでみると示唆に富んでいる。金与正と金敬姫が近いことが分かる。
ある北朝鮮研究者は、独裁国家にナンバー2は存在しないと指摘する。対外的な序列、元首は存在するも実際は独裁者の兄弟、家族、親族しか信用しない部族・王朝スタイルで統治されるからだろう。
北朝鮮の権力者とそれを取り巻く「大奥」は、まさに封建社会、李氏朝鮮時代そのままの現代へタイムスリップしているように思えてくる。リアル宮廷女官チャングムの誓い。現代日本人からはまったく想像できない教科書の世界だ。
また全体を通して -
Posted by ブクログ
先月に発生し世界中を騒然とさせた金正男暗殺事件。もともと謎多き人物であった正男氏に対し、メールあるいは直接の対面を通じて行われたさまざまなやりとりをまとめたものが本書である。正男氏との接触は世界的に見ても例がすくなく、ましてや「渦中の人物」となった現在は、広く知られるべき貴重な資料であるといえるだろう。じっさい、ワイドショーの解説においては、本書からの引用も見受けられた。さて、肝腎の内容であるが、なんといっても気になるのはやはり政治的な主張。通信はつねに傍受されるおそれがあり、また行動もつねに監視対象となっているため直接的におおきな主張はしていないが、それでも正男氏がつねに強い改革志向を抱いて
-
Posted by ブクログ
「英語と中国語10年後の勝者は」五味洋治小学館新書2023年。
以下ネガティブなコメントです。なんともモヤモヤする内容。結論は今後の子供は両方やらんといかんと言う事。
社会人の自分の英語・中国語勉強には役に立つ情報はなかった。
知らない情報はもちろんたくさんあったが、大枠は他の中国ウォッチャーの書き方と同じだった。
・中国の経済発展で中国語学習熱が高まる
・中国国内の英語学習塾の勃興と衰退
・落ち目の日本と日本語学習者の減少
・日本の学生の英語学習の新事例
テキストなど指導方法の充実した中国企業の英語学習塾は、中国人の奥さんがいる筆者ではないと普通の日本人には利用難しい。そもそも円安