五味洋治のレビュー一覧

  • 金正恩が表舞台から消える日
    金正恩政権と北朝鮮の現状について知りたくて読書。

    指導者の健康情報は極秘扱い(p32)
    この小見出しに尽きると思う。

    民主主義である日本ですら昨年、安倍首相(当時)の健康情報の噂が入り乱れたことは記憶に新しい。一党独裁、情報が厳しく統制されている北朝鮮であればなおさら表に出てこない。

    北朝鮮建...続きを読む
  • 女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録
    北朝鮮の権力者にかかわる女性について知りたくて読書。

    まだ金与正がほぼ表に出ていなかった2016年4月発売。改めて今読んでみると示唆に富んでいる。金与正と金敬姫が近いことが分かる。

    ある北朝鮮研究者は、独裁国家にナンバー2は存在しないと指摘する。対外的な序列、元首は存在するも実際は独裁者の兄弟、...続きを読む
  • 金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて
    五味さんの北朝鮮物は全部読ん出るので、いつもの続きで面白く読めた。最新の内容がどこにあるのか?北朝鮮外交官のなりふり構わない蓄財方法、第4章の北朝鮮経済が意外に成長している内容が新しかった。今週の南北首脳会談以後どうなるか。
  • 「戦後再発見」双書7 朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか
    朝鮮国連軍(国連旗の使用を許された実質米軍で、国連の監督は及ばない)が組織として存続している限り、和平は難しいのでは。
    在日米軍基地の中にも、国連軍が使用できると定められているところがある。
    北朝鮮が韓国の島に砲撃を加えたとき、韓国があまり反撃できなかったのは、米国による圧力があったから。
  • 英語と中国語 10年後の勝者は(小学館新書)
    覇権争いは軍事力、経済力による「シャープパワー」対して言語や文化などを広める「ソフトパワー」
    実はこちらの方が時間はかかるが効果は絶大だと思う。
    世界共通語といえる英語の地位は揺らぐことはなさそうだが、中国語もこれからどんどん広まるのは間違いないだろう。
  • 金正恩が表舞台から消える日
    日本から近くて遠い国の現状を報告されています。若い元首が取っている施策と国内事情を、内外の情報分析により解説されています。国を統治することは並大抵なことではないと推察されますが、元首やその協力者の行動により国際的にも良い方向になればよいと感じました。また何より国民自体が少しでも良い生活になればよいで...続きを読む
  • 父・金正日と私 金正男独占告白
    今は暗殺された金正男とのメールのやり取りとインタビューを集めたもの。

    彼のパーソナリティはもちろん、北朝鮮について知ることができた。
  • 「戦後再発見」双書7 朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか
    新聞記者として朝鮮半島を見てきた著者が今も休戦中で日本にも大きな影響を及ぼしている朝鮮戦争の持つ意味について説明する。
    韓国の龍山基地の歴史、日本と国連軍地位協定、米本土への攻撃力を持つに至ってアメリカの本格的な脅威となった北朝鮮、沖縄の米軍基地から核ミサイルが発射されかけた事案、北朝鮮の核開発に至...続きを読む
  • 父・金正日と私 金正男独占告白
    先月に発生し世界中を騒然とさせた金正男暗殺事件。もともと謎多き人物であった正男氏に対し、メールあるいは直接の対面を通じて行われたさまざまなやりとりをまとめたものが本書である。正男氏との接触は世界的に見ても例がすくなく、ましてや「渦中の人物」となった現在は、広く知られるべき貴重な資料であるといえるだろ...続きを読む
  • 父・金正日と私 金正男独占告白
    しばらく積ん読になっていて、事件を機に読んだ。
    事件を知る前に読めばまた感じ方は違っただろうか。
    紳士ではある。結構著者は頻繁に返事が必要なメールを送り、それに対して金氏はちゃんと返している。最後は相手を気遣う言葉を必ず添えて。
    指導者になったら、あの国は変わっただろうか。中国の思惑にもふれている。
  • 父・金正日と私 金正男独占告白
    難しい問題だ、しかしながら、この本の内容が真実であれば私は、金正男、と父親である金正日の事を誤解してたようだ。
    自由を生きる事をがこんなに困難な事が実際にあることを思い知らされた。
  • 英語と中国語 10年後の勝者は(小学館新書)
    「英語と中国語10年後の勝者は」五味洋治小学館新書2023年。

    以下ネガティブなコメントです。なんともモヤモヤする内容。結論は今後の子供は両方やらんといかんと言う事。

    社会人の自分の英語・中国語勉強には役に立つ情報はなかった。

    知らない情報はもちろんたくさんあったが、大枠は他の中国ウォッチャー...続きを読む
  • 金正恩 狂気と孤独の独裁者のすべて
    金正恩だけではなく、北朝鮮について述べる。
    2年ほど前の本でちょっと情報が古いし、色んなところに出ている話が殆どだけど。
    恐怖政治、巨大建築物、核保有が金正恩のキーワード。
    一部資本主義を取り入れて、経済は以前よりマシ(?)というのはちょっと驚き。

    果たしてこの先10年、一体どうなるのだろうか。
  • 父・金正日と私 金正男独占告白
    クアラルンプールで暗殺された金正男とのメールダイアログ。正男ともっとも個人的な関係を築いていたとされる東京新聞記者による記録だが、この本自体が正恩が正男を暗殺する動機になったのではないかと思える。

    五味氏からの出版打診に対して、正男は北朝鮮の反応を警戒して断っているにもかかわらず、五味氏はこの本を...続きを読む
  • 女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録
    2016年4月発行。

    儒教の価値観が強い北朝鮮では、男女は平等だと定められても、依然として女性は困難な状況にある。それは、指導者の周囲にいる女性らにとっても同じだろう。しかし、女性も何らかの形で国を「動か」している。そんな視点から書かれた本だ。

    金正日の母親、妹、そして数多くいる妻達や愛人をはじ...続きを読む
  • 父・金正日と私 金正男独占告白

    金正日の長男・金正男氏のインタビューやメールのやり取りをまとめた一冊です。

    父親である金正日や北朝鮮の独裁体制と比較をすると,自由奔放で既存の枠にとらわれない正男氏の生き方や考え方はとても柔軟でまともな印象を受けます。

    が,それは金正日と北朝鮮という国の背景と比較対象として見た場合であっ...続きを読む