【感想・ネタバレ】金正恩が表舞台から消える日のレビュー

あらすじ

北朝鮮の権力内部で何が起きているか。健康不安説が消えない金正恩。その一方で存在感を増す金与正。水面下の権力闘争を読み解く。

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Posted by ブクログ

金正恩政権と北朝鮮の現状について知りたくて読書。

指導者の健康情報は極秘扱い(p32)
この小見出しに尽きると思う。

民主主義である日本ですら昨年、安倍首相(当時)の健康情報の噂が入り乱れたことは記憶に新しい。一党独裁、情報が厳しく統制されている北朝鮮であればなおさら表に出てこない。

北朝鮮建国からの歴史を学んでいれば、北朝鮮は指導者の健康に関する情報を巧みに主に内政に利用してきたことがわかる。

それを踏まえると“金正恩重体説”などを脱北者が把握できる情報ではないことは明らかだ。ましてや中国人民解放軍関係者が把握できるものではないだろう。多くが願望混じりの噂や戦略として流された情報と考えるほうが現実的だ。

慢性的な食糧不足に加えて、コロナ禍の今、北朝鮮経済が非常に厳しいことが報じられている。

北朝鮮経済の現状に関心があるので、第三章 三重苦にあえぐ北朝鮮の実態をしっかりと読ませてもらった。

北朝鮮の生命線とも言えるのが、中国との関係だろう。

二つの国は、三つのものでつながっている。それは貿易と観光、朝鮮戦争だ。(p207)

中国は昨年の朝鮮戦争参戦70周年を内政利用して反米キャンペーンを大々的に実施するなど北朝鮮を有効活用している。

確かに貿易面での中国依存は国連制裁強化の影響で年々高まり9割を越えるなど経済面でも依存しているように思える。

しかし、北朝鮮は本当に中国を信用しているのだろううか。確実に手放すことはないだろう核兵器は表向きは対米だが、本心は中国からの侵略に備えての核武装なのではないだろうか。

最後に日朝関係についての言及があるが、日本が北朝鮮との関係を改善させて、国交を樹立させるのが日本の国益になるのか。

万が一、日朝関係が好転、進展したとする。そうすると国益に反するであろう中国や韓国がどう動くのか気になる。

中国は北朝鮮を経済だけなく領土的に取り込みたいと考えているだろうし、理想主義の韓国のリベラリストたちは、韓国主導での統一を夢見ているだろう。それぞれ日本がどのような影響を受けるのかを綿密にシミュレーションして、今後の日朝関係を考えていく必要がありそうだ。

読書時間:約55分

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2021年08月04日

Posted by ブクログ

日本から近くて遠い国の現状を報告されています。若い元首が取っている施策と国内事情を、内外の情報分析により解説されています。国を統治することは並大抵なことではないと推察されますが、元首やその協力者の行動により国際的にも良い方向になればよいと感じました。また何より国民自体が少しでも良い生活になればよいですね。

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2022年08月03日

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