マット・ヘイグのレビュー一覧

  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    半分哲学の本ですが、反哲学のお話でもある。
    自分は哲学にも疎いのでとても勉強になる面白い一冊だった。
    真面目に向き合った上に得られる思考でノーラの環境は何も変わらないが、視点を変える強さを手に入れた。

    自分がこれまでにもたらせた選択の結果に目を向け、今得られた全てを持って全力で生きたいと思った。

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    2025年11月23日
  • #生きていく理由 うつ抜けの道を、見つけよう

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    【目次】

     Ⅰ 落ちる
    僕が死んだ日/なぜうつは理解されにくいのか/美しい眺めを前にして/時を越えた対話――その一/薬嫌い/うつは命をおびやかす病/うつ持ちには言うが,他の理由で命が危ない人にはぜったいに言わないひと言/逆プラシーボ効果/傘もなく雨に打たれる/行きあたりばったりの人生/心の計り知れない大きさと複雑さ/希望を与えられないという重圧/低気圧にすっぽりはまって/僕に現われたさまざまな症状/つらい日々を蓄えておく/うつがうつ持ちに言うこと/事実として/窓にひたいを寄せて泣きつづけた/まずまず普通の子ども時代/昔のダチがやってきた/男の子は泣かない?

     Ⅱ 底を打つ
    桜の花の季節に/

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    2025年07月20日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    後半からの引き込まれ具合がすごい!
    悩みや不安の只中で、出口がないように思える時に、人と比べて卑屈になってしまう時に、そっと目の前に灯りをくれるような一冊だと思いました。
    過去の選択に対して選ばなかったものへの未練や、たらればは無限にあるけど、ここから作って行かれる“未来の可能性“が一番強い。“だって私たちは、一秒ごとに新たな宇宙に足を踏み入れているのだから。“素敵な一節がありすぎる。

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    2025年02月17日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    人生をどこかでやり直せるとしたら、私の人生はどう変わるだろうか。

    ある人生の決断が迫っていて、これで良いのだろうか?何が正しいのだろうか?決め手を見出せず、何かしらの決め手を求めていたところ、行き着いたのがこの作品でした。
    当時の私は、これまで歩いてきた人生の延長線上にしか立てない自分が苦しい、狭い、そんなふうに感じて苦しんでいました。
    読み始めて数ページ、すぐに主人公に共感できた私は、初めて過去に歩いてきた道に大きな後悔と不満のなかにいたようです。大きな人生の岐路とも言えるのかもしれません。
    主人公は自分が嫌で、現実が嫌で、過去の決断も現在の関係も何もかもにうんざりしています。
    その中で、

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    2024年10月22日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    人生は選択の連続とよく言うけれど、あの時こうしてたら・・のその先が必ずしも良いものとは限らなくて。今をただ生きることから希望が生まれると。たくさん刺さるフレーズがありました。
    久々の海外文学でしたが、とても良い本に出会えました。嬉し。

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    2024年08月15日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    読み終わって、気づいたらなんだかとても元気が出た!(元気をもらった!)

    読み始めた時点で結末がわかるような話なのに、そこに辿り着くまでに起こる様々な出来事やドラマ、気づきがあって、それが深いゆえにとても良かった。

    ノーラは色々な可能性を実際に試したからこそ納得ができた。私たちにもそういう機会があれば良いのだろうが、そうはいかず今の人生がベストという実感がないからこそ、隣の芝生が青く見えがち。だけど、ノーラが気づいたように、私たちには自分の芝生を美しくできる可能性がちゃんとある。だから、今はそうは思えなくても、自分でつくっていったらいい。

    と同時に、誰かの期待に応えるのをやめようと思っても

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    2024年07月27日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    今いる場所で、今いる周りの人たちを大切にしたいと感じた1冊。

    「大事なことは目に見えない」

    「大事なのはあなたが何を見ているかではない。何が見えているのかだ」

    「一人で沈んでいきそうになっても、張り巡らされた愛の網の目がきっと助けてくれる」

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    2024年06月16日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ひとりきりで、悩んでて辛くて、もうずっと暗い真夜中みたいなとこにいる人に、ぜひ読んでもらいたい。

    他人が抱える問題を自分が解決することはできないし、そのことで自分が悩んでいても仕方がない。
    他人の望む人生を生きることの無意味さ。

    人生は、なにを見るかではなく、なにを見ているかが大切。


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    2023年12月16日
  • ミッドナイト・ライブラリー

    購入済み

    今、みんなに読んでほしい。

    人生やり直せたらなとか、あの時に違う選択をしていたら、、って思うことは誰しもあるはず。
    この本は、よくある、「タイムスリップして、過去の人生をやり直す」のではないところが斬新だし、考えさせられる。
    考えさせられるけど、重くないし、説教臭くもない。
    ぜひ、多くの人に読んでほしい作品です。

    なお、英語の原書の方も読みましたが、翻訳でもしっかりニュアンスが伝わってくるので、翻訳でがっかりということもないです。

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    2023年05月29日
  • トム・ハザードの止まらない時間

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    「2019版SFが読みたい!」に紹介があり、面白そうだったので読んでみた。面白かった。遅老症の主人公は、16世紀生まれで、400歳を超える。見かけは、40歳ぐらいにしか見えない。400年前に愛したローズを忘れられず、ずっと孤独に過ごして来た。シェイクスピア、クック船長、フィッツジェラルドなど歴史上の人物とも接してきた。400年ぶりに帰ってきたロンドンで、歴史教師としてカミーユという女性に出会う。ここから止まっていた時間が動き出したのではないか。遅老症というあり得ないSF的な設定を描きながら、人間にとっての時、人生、そして愛について考えさせるのである。そう言えば、バンパイヤも同様に長命だったけ。

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    2019年07月06日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    自分が"選ばなかった人生"を体験して成長していくお話。

    主人公が同年代女性なので共感しやすかったのと、人生のどん底という割にはそこまで暗い雰囲気を感じなかったので、楽しく読み進められた。
    良いなぁと思う文章表現も味わえて、悩んでる時に読んだらとても心に沁み渡りそう。

    どうしても他の人ばかりがよく見えてしまったり、世間や社会が推奨する生き方・幸せの形に囚われて悩んでる人におすすめです!

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    2025年10月31日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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     ジャンルは海外ファンタジーというものにしました。エルム夫人の言葉で印象に残っているものがあります。「人生は何百もの選択肢でできている」まさにそうだと思いました。
     主人公が仕事もプライベートもうまく行かず、投げやり状態になってた時に、ふとミッドナト・ライブラリーが出てきて「もしあの時この道を選んでいたらどうだっただろう」と考えさせられ、それを色々と考えていくうちに今の自分も悪くないよね、と気づかされる面白いストーリーでした。

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    2025年10月03日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    賛否両論あると思いますが、人生に絶望していたところから、様々な人生を体験することで自分の価値観を再認識する。最後は自分のあり方を認める事ができる。様々な情報が溢れていて、何者かにならないといけないと焦りがある人にはのんびり読むと落ち着けるんじゃないかなという、そんな本だと感じます

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    2025年05月21日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    古市憲寿さんが2023年だったかな?おすすめ本に挙げられていた一冊。
    BTSメンバーも読まれたそうです。

    きっと多くの人が考えたことがある「たられば」の物語。
    「あのときこうしていれば」「違う選択をしていたら」
    生きていれば、そんな後悔は日常的に感じるものだと思います。
    大きなものから小さなものまで、気にし始めたらキリがないくらい。

    スーパースターになっていたかも?
    オリンピック選手になっていたかも?
    そんな夢物語のような人生を体験して、そこで何を思い何を考えるのか。

    自分だけど自分じゃない人生を生きて、最後にノーラが選ぶ道。

    感じ方は人それぞれだと思うけど、人生に後悔がある人のは、一

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    2025年01月26日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    読みやすくて、するりと読み切れる。
    よく言われていることがテーマなのだけれど、さらりと読んで行くうちに改めて「そうだよね、やっぱりわかったつもりでわかってなかったな」と気づかされる。さりげなく勇気づけられる感じの一冊。

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    2025年01月11日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    久しぶりの海外小説。海外のって読みにくいイメージがあったけれどとても読みやすいと思います。訳が上手なのかな?
    それぞれの選択で異なる人生を見るのは楽しかったし、人生に無数にある選択に正解も不正解もないんだと、優しく勇気づけてもらいました。

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    2024年11月18日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    たられば言ってもどうしようもない。
    今を見ること。
    今の選択によって、何者にでもなり得る。
    だけど、最も大切なのは愛、人との繋がり。
    目の前の人やものを大切にしていこう。
    遅いなんてことはない、未来は可能性に満ちている。

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    2024年05月05日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    紹介動画から興味を持って即購入。
    人生のタラレバが解消できる鍵になるかとおもったが、
    主人公の後悔した人生のやり直しの設定に無理があってこれじゃ実際どう自分が感じるかは分からないから結局違和感で終わってしまうよなーとも思った。
    しかし人生の分岐はいくつもあって、その結末を見ることで今の人生何が必要だったのか気づいていく。そしてどの人生が良かったとかでなく人生の諸行無常を感じながらも愛し愛され人とつながることの大切さ、何を大切にしたいかを自分自身が決める意思が必要なんだと言うメッセージ性があると思った。

    海外文学だがとても読みやすい翻訳ですぐに読めた。

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    2024年04月25日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    小説だけど、自己啓発本のようなメッセージ性のある内容!そのメッセージはよく自己啓発本に書かれている今を生きるという内容だけど、具体的なストーリーで描かれていたので、より納得度が増した!たとえこんな風に色々な人生を選べても、今の人生を選ぶだろうなと思えた

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    2024年02月12日
  • ミッドナイト・ライブラリー

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    ネタバレ

    ナルホドね〜
    正直、わりと早い段階で結末は想像ついてたけど、哲学的思考とからめてるのが、一歩踏み込んだ読書体験で楽しかった。
    『エヴリデイ』+『はてしない物語』みたいなところもあり。『ソフィーの世界』もなんとなく思い出した。

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    2024年02月06日