マット・ヘイグのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【目次】
Ⅰ 落ちる
僕が死んだ日/なぜうつは理解されにくいのか/美しい眺めを前にして/時を越えた対話――その一/薬嫌い/うつは命をおびやかす病/うつ持ちには言うが,他の理由で命が危ない人にはぜったいに言わないひと言/逆プラシーボ効果/傘もなく雨に打たれる/行きあたりばったりの人生/心の計り知れない大きさと複雑さ/希望を与えられないという重圧/低気圧にすっぽりはまって/僕に現われたさまざまな症状/つらい日々を蓄えておく/うつがうつ持ちに言うこと/事実として/窓にひたいを寄せて泣きつづけた/まずまず普通の子ども時代/昔のダチがやってきた/男の子は泣かない?
Ⅱ 底を打つ
桜の花の季節に/ヤブのなかを進む/頭と体はひとつのもの――その一/サイコと呼ばれて/ジェンガの日々/うつの兆候/恐怖心が生み出す悪魔/生きているということ
Ⅲ 浮上
一回目のパニック発作のさなかに考えること/千回目のパニック発作のさなかに考えること/ひとりで散歩に出るための技法/時を超えた対話――その二/生きていく理由/愛について/うつ持ち、あるいは不安神経症をかかえる人との過ごし方/ほんのささいな瞬間/うつよりも同情された僕自身の体験/宇宙人から見た地球の生活/白い余白/『権力と栄光』を読んで/パリへの旅/強くなりたい理由/負のスパイラルにも勝てる武器を育てる/ランニングから教えられたこと/頭と体はひとつのもの――その二/有名人たちの告白/エイブラハム・リンカーンと恐るべき賜物(ギフト)/うつは……/うつはそれでも……/時を越えた対話――その三
Ⅳ 生きる
広告と商品があふれ返った世界で/恐ろしいキノコ雲を想像しながら/不安の親玉/スピードをゆるめる/山あれば谷あり/カッコ付きの余談ですが……/パーティに出かけてみた/#生きていく理由/僕の気分を悪化させる事柄/僕の気分を(ときどき)良くする事柄
Ⅴ ありのままに
ヤワな心バンザイ!/ショーペンハウアーより少しだけ幸せになる方法/セルフヘルプ/時間について考える/フォルメンテーラ島/映画のひとコマのように/自分はちっぽけな存在にすぎない/ぼくが実践する(でもときには踏みはずす)生き方についてのアドバイス/もう何も楽しめないと思ったあのとき以来,僕が楽しんだこと -
Posted by ブクログ
人生をどこかでやり直せるとしたら、私の人生はどう変わるだろうか。
ある人生の決断が迫っていて、これで良いのだろうか?何が正しいのだろうか?決め手を見出せず、何かしらの決め手を求めていたところ、行き着いたのがこの作品でした。
当時の私は、これまで歩いてきた人生の延長線上にしか立てない自分が苦しい、狭い、そんなふうに感じて苦しんでいました。
読み始めて数ページ、すぐに主人公に共感できた私は、初めて過去に歩いてきた道に大きな後悔と不満のなかにいたようです。大きな人生の岐路とも言えるのかもしれません。
主人公は自分が嫌で、現実が嫌で、過去の決断も現在の関係も何もかもにうんざりしています。
その中で、「生きる意味」「今まで歩んできた人生」を見直していく話。私はこの話の中で、人生に何を求めるかや、過去との向き合い方を学ぶことができました。
今の人生を変えなくてもよい、今の人生だからこその幸せがあって、良さがあって、その美しさを感じることこそが人生だと、ストーリーだけでなく訓示的な表現も含めて教えてくれる、とても素晴らしい作品だと感じました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって、気づいたらなんだかとても元気が出た!(元気をもらった!)
読み始めた時点で結末がわかるような話なのに、そこに辿り着くまでに起こる様々な出来事やドラマ、気づきがあって、それが深いゆえにとても良かった。
ノーラは色々な可能性を実際に試したからこそ納得ができた。私たちにもそういう機会があれば良いのだろうが、そうはいかず今の人生がベストという実感がないからこそ、隣の芝生が青く見えがち。だけど、ノーラが気づいたように、私たちには自分の芝生を美しくできる可能性がちゃんとある。だから、今はそうは思えなくても、自分でつくっていったらいい。
と同時に、誰かの期待に応えるのをやめようと思っても、すでにそれは無意識すぎて、どの選択が他人軸で、自分軸なのか、簡単には判断できない時も多いよな〜と感じた。
人生にもやっている人、私の人生このままでいいのかな〜と思っている人に勧めたいと思った一冊。人生に暗闇があっても、それでいい。そう肯定できるだけで、少しは気が楽になる気がした。 -
購入済み
今、みんなに読んでほしい。
人生やり直せたらなとか、あの時に違う選択をしていたら、、って思うことは誰しもあるはず。
この本は、よくある、「タイムスリップして、過去の人生をやり直す」のではないところが斬新だし、考えさせられる。
考えさせられるけど、重くないし、説教臭くもない。
ぜひ、多くの人に読んでほしい作品です。
なお、英語の原書の方も読みましたが、翻訳でもしっかりニュアンスが伝わってくるので、翻訳でがっかりということもないです。 -
Posted by ブクログ
「2019版SFが読みたい!」に紹介があり、面白そうだったので読んでみた。面白かった。遅老症の主人公は、16世紀生まれで、400歳を超える。見かけは、40歳ぐらいにしか見えない。400年前に愛したローズを忘れられず、ずっと孤独に過ごして来た。シェイクスピア、クック船長、フィッツジェラルドなど歴史上の人物とも接してきた。400年ぶりに帰ってきたロンドンで、歴史教師としてカミーユという女性に出会う。ここから止まっていた時間が動き出したのではないか。遅老症というあり得ないSF的な設定を描きながら、人間にとっての時、人生、そして愛について考えさせるのである。そう言えば、バンパイヤも同様に長命だったけ。彼らは、どう生きていくのだろう。さて、実際にこんな症状があったら、なってみたい?周りの人々が年老いていく中で、自分だけが若いままなんて、とんでもないことだ。
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Posted by ブクログ
「もしもあの時、違う選択をしていたら?」
そう問われたら、どう答えるでしょうか。
『ミッドナイト・ライブラリー』の主人公ノーラのように、「あの時、別の決断をしていたら、もっと良い人生があったのではないか」と後悔の念が心をよぎることがあると思います。今の人生は、無数の選択肢の積み重ねでできているからこそ、選ばなかった方の道が輝いて見えることもあります。
けれど、本を読み進めるうちに気づかされました。今の人生が最高に幸せで、一点の曇りもないかと言われれば、そうではないかもしれません。もっとこうなれば、ああなればという願いは尽きません。でも、それはどんな人生を選んだとしても、きっとつきまとうものなのだと。
「あり得たかもしれない別の人生」は、体験していないからこそ美しく見える、いわば幻想にすぎないのではないか。
本書の中で、心に深く刻まれた一節があります。
「大事なのは、君が何を見ているかではない。何が見えているかだ」
このソローの言葉が示すように、人生の価値を決めるのは客観的な事実(どの道を選んだか)ではなく、その状況をどう解釈し、何を感じ取るかという「心の眼」なのだと思います。
読み終えて、目の前にある「今の人生」が、とっても愛おしくなりました。 -
Posted by ブクログ
古市憲寿さんが2023年だったかな?おすすめ本に挙げられていた一冊。
BTSメンバーも読まれたそうです。
きっと多くの人が考えたことがある「たられば」の物語。
「あのときこうしていれば」「違う選択をしていたら」
生きていれば、そんな後悔は日常的に感じるものだと思います。
大きなものから小さなものまで、気にし始めたらキリがないくらい。
スーパースターになっていたかも?
オリンピック選手になっていたかも?
そんな夢物語のような人生を体験して、そこで何を思い何を考えるのか。
自分だけど自分じゃない人生を生きて、最後にノーラが選ぶ道。
感じ方は人それぞれだと思うけど、人生に後悔がある人のは、一度読んでみてほしい作品です。