刀根里衣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ孤独なカエルのぴっぽが小さなひつじと旅する十二ヶ月の四季の夢。6月の緑、8月の海、10月の紅葉、1月の雪…どの月も刀根さんのクリアで美しい色合いが印象的。
途中ぴっぽが「もうひとりでも さびしくないや」と一人で歩いていってしまったのは、ひつじといることに慣れてしまって相手の存在の大切さを忘れてしまったということなのかな。友だちといる居心地を知ってしまった後の孤独はさらに深い。麗らかな光に溢れた4月のラスト、絵だけのふたりの姿にジンとくる。
ぴっぽとひつじの友情、3歳9ヶ月の息子の心に響くものがあったのかくり返しをリクエストして熱心に見入っていた。
どのページもハッとする美しさだが、自分が一番