ボローニャ児童書ブックフェア”国際イラストレーション賞”受賞作品の絵本化。
とっても澄んだピンクやブルーの色彩が美しい絵本です。
以下ネタバレで最後までストーリーを書きますのでこれから読まれる方はお気をつけください。
いつもひとりぼっちだったカエルのぴっぽ。
ねむれない夜、ひつじを
...続きを読む数えていると小さなひつじに出会います。
ぴっぽはひつじといっしょにゆめのたびに出かけます。
5月のゆめは ポピーの花ばたけ。
6月のゆめは 池のなかのきんぎょ。
7月のゆめは 朝つゆにきらめくあさがお。
8月のゆめは 8月の海のなかのクラゲ。
9月のゆめは 金色にかがやく小麦畑の上のトンボ。
10月は 葉っぱをまっ赤にそめた森の木々。
11月は 森できいろい鳥。
12月は 雪のなか。
ひっぽは「もうひとりでもさびしくないや」と小さなひつじをのこして歩いていってしまいました。
まっしろな雪がしんしんとふりつもる1月のゆめのなか。
ひとりぼっちのひっぽは小さなひつじのことを思い出しました。ひつじはどこ?
2月のゆめでコウノトリたちに「ひつじがきみのことをさがしていたよ」と教えてくれます。
3月のゆめのなか ぴっぽはひっしに小さなひつじをさがしました。
そして、つぼみたちが春のめざめをまっている道のずっとずっととおくに ひつじのすがたを見つけました。
ひっぽはとても しあわせなきもちになりました。
4月のゆめにたどりついたひっぽは ひとりぼっちではありません。
ぴっぽは走り出しました。
たいせつな たいせつな ともだちのもとへ。
私も子供の頃、一緒に習い事をしていた友だちをいつもは友だちが終わるまで待ってから一緒に帰るのに、家でどうしても早くやりたいことがあって、先に帰ってしまったことがありました。
いまだに覚えています。
家に帰ると母に怒られて(同じ社宅に住む年下の友だちだったのです)もう一度歩いて習い事の先生のところに戻り一緒に帰りました。Mちゃんごめんねと心の中で謝りながら。
Mちゃんは、今、アメリカへお嫁に行ってしまったと聞きましたが、元気にしているでしょうか。