あらすじ
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絵本作家・刀根里衣の原点であるイタリアデビュー作
なにをやってもうまくできない不器用な一羽のとり。
そのとりは、当時、無力感を抱いていた作家自身でした。
作品を手にしたイタリア人編集者が、ページを閉じた瞬間に出版を決めたという感動作。生きるとはなにか、幸せとはなにかを考えさせられる結末に、心が震えます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
卵から孵ってひなになるときから一羽だけ割れない…
それからも5羽のきょうだいたちはできることが、ぼくにはできない…。
ずっーとできないことが続いてきたけれど花たちに出会って役にたつことができた。
そのことがうれしかったのかもしれない。
風が強く吹いても太陽が照りつけても雨が降っても雪に埋もれても花たちを守った。
最後は、鳥の姿がなくて1本の大きな木だった。
何もできない、みんなと同じようにできなくてもどこかで誰かの役に立つこともある。
絵が可愛らしくて色にも表情を感じられた。
Posted by ブクログ
何もできない不器用なとり。
努力をするも実を結ばず…
そんな不器用さんでも、人の役に立てること、輝ける場所はあるんだよ!と。
切なくもほっこりとやさしい絵と文体ながら、力強いメッセージを感じました。
Posted by ブクログ
やわらかいタッチで描かれる、「なにもできないとり」のお話が、あたたかくて、やさしくて、残酷で。いわぬるメリーバッドエンドだなあと思いますが、きっと、あのとりにとっては幸運なのでしょう。
Posted by ブクログ
みんなは何でも上手くできるのにぼくには何にもできない。みんなと同じようになろうといろいろ努力するけれど、うまくいかないとり。でも彼にも誰かの役に立てることがあった…。繰り返される自己否定の先にあった強烈な自己肯定。きょうだいの中で彼だけ尾っぽの先が花になってるのが意味深。