大内兵衛のレビュー一覧

  • 共産党宣言
    題の通り、当時の共産主義の理論と実践が記述されている。現代で共産主義というとイデオロギー的な他意を含みがちであるが、本書ではその根幹を成すロジックに触れることができる。

    ありがちな誤解として一切の財産の私有の廃棄というものがあるが、本書ではそれは明確に否定されている。本書で述べられているのはあくま...続きを読む
  • 共産党宣言
     久しぶりに読んだなあ,マルクス・エンゲルスの文章。
     いま,
    内田樹✕石川康宏著『若者よ,マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱』(かもがわ出版,2010年)
    を読んでいる。高校生以上向きに書かれた本書は,二人の手紙のやりとりという形をとってマルクス・エンゲルスの著書を順に読み解いていく。二人の手...続きを読む
  • 共産党宣言
    これを読んだ当時はマルクスの慧眼に気付かなかったが、ブルデューなどの階級社会論を読んでから、なるほどと思った。かつてから階級社会では、上位の階級は国際的にラテン語でコミュニケーションを取り、さらに上位の王室では婚姻により女性を通じたコミュニケーションがあった。フランス革命時に対仏大同盟、対革命の連合...続きを読む
  • 共産党宣言
    「今日までの歴史は階級闘争の歴史である」という有名なフレーズで始まる本書。あたかも、社会に支配者がいて被支配者を搾取しているという対立構造を設定して、いたずらに対立を煽っている扇動的な虚構理論。
    古来、我が国は、農業集団、職工集団、芸能集団、治安集団(武士)、権威集団(朝廷)、などの各職能集団が調和...続きを読む
  • 貧乏物語
    現代と時代背景が異なるので少し想像しづらいが、これは物不足の時代における「貧乏物語」。大正以降の資本主義経済が生み出した社会的矛盾の原因と対策を述べる。

    限りある資源が富裕層の奢侈の為に費やされる。ゆえに貧困層に生活必需品が行き渡らない。そして貧困の追放のために資源は一般民衆の為に大量生産され、安...続きを読む
  • 共産党宣言
     マルクスとエンゲルスは、市場経済主義の発展で自由競争が過激になっていくにしたがって人間がまるで機械のようになっていき、人間関係までもが希薄となっていく様子を危惧しているのであると思う。この本が書かれたのは1848年。今から150年以上前である。しかし、この危惧は現在でも当てはまり、かつ現代に生きる...続きを読む
  • 共産党宣言
    Ⅰ.ブルジョアとプロレタリア

    Ⅱ.プロレタリアと共産主義

    Ⅲ.社会主義的および共産主義的文献

    Ⅳ.種々の反政府党に対する共産主義者の立場
  • 共産党宣言
    『共産党宣言』マルクス・エンゲルス著を読む。

    自殺者が年間十万人を超え、
    不登校引きこもり、無気力が多く、
    鬱病などの精神疾患が席巻しているわけは、
    やはり、
    「人間が人間らしく生きられず、
    生産を高めるための機械であることが生きる意味」になっている社会の現状があると思います。


    いかに心が優し...続きを読む
  • 共産党宣言
    よく言われる共産主義の私有財産の否定は所有自体を否定している訳ではなくブルジョワ的所有、つまり、社会の中の一部のみが私有することを否定し、モノは社会共通の所有物であると言うスタンス
  • 共産党宣言
    共産主義の古典であるのみならず、フェミニズムやコロニアリズム批判についても示唆的な記述が見られるさすがの著作。
  • 共産党宣言
    『共産党宣言』は、1848年にカール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって書かれ、ロンドンで公刊された。マルクス主義者による国際秘密結社「共産主義者同盟」の綱領であり、共産主義の目的と見解を初めて明らかにした文書である。
    本書にも収録されている、エンゲルスによる「1883年ドイツ語版への序文」...続きを読む
  • 共産党宣言
    共産主義を学ぶ集中講座、終わり。マルクス、エンゲルスの「共産党宣言」、レーニンの「国家と革命」、毛沢東の「毛沢東語録(超訳)」を参考図書とした。
    まだまだ稚拙ではあるが、学びは以下2点。
    一つ目は、共産主義の真の実践者は、おそらく毛沢東ただ一人だったのであろうという理解。
    パリ・コミューンの不完全さ...続きを読む
  • 貧乏物語
    「貧乏」問題を、経済学の知見や古今東西の典籍に基づいて検討するもの。富裕層の奢侈を廃止することが貧乏対策になると説いています。なにしろ大正5年の古典なので、その理論的妥当性は別途の検討に委ねるとして、早くもこの時代から格差問題に理論的に取り組もうとしていた点に感銘を受けました。
  • 共産党宣言
    今日では発展段階論的な史学理論は破綻をきたしているが、それでも新自由主義へのアンチテーゼとしては参考になる部分もままあるだろう。

    マルクス、レーニンが反動としての社会主義との区別化を図るために「共産主義」という語にこだわったということも書いてあり、20世紀に最も影響力のあった二人の思想・考えを探る...続きを読む
  • 共産党宣言
    一言でいえば、共産主義者はどこにおいても、現存の社会的ならびに政治的状態に反対するあらゆる革命運動を支持する。
    このようなすべての運動において、共産主義者は、所有の問題を、それが多かれ少なかれどれほど発展した形態をとっていようとも、運動の基本問題として強調する。
    最後に、共産主義者はどこにおいても、...続きを読む
  • 共産党宣言
    プロレタリアを大層哀れんだ、救済者気取りのお坊ちゃんの、蜂起と革命の喚起を目的とする理論的煽動歌。熱量そのもの。
  • 共産党宣言
    おもしろかった!啓蒙を目的とするパンフレットってこういうものなんだなあと。

    抽象的な概念に類するような表現が多くて理解することは難しかったけれど(当時を生きていた人たちでさえしっかりと理解できたとはあまり思えない…)、民衆が同調しやすい、そしてしたがっている修飾語を冠した抽象的な言葉こそ最も扇動が...続きを読む
  • 共産党宣言
    階級と私有財産制のない新しい世界の建築を目的としたユートピアの書。「今日まであらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である」の有名な一文で始まる。本書の骨子は次のようなものである。太古の土地共有が解消されて以来の歴史は階級闘争の歴史である。すなわち、社会的発展の様々の段階における搾取階級、非搾取階級の間...続きを読む
  • 共産党宣言
    100年以上も前に書かれた著作だけど、資本家が跋扈する社会のあり様なんかがまんま今と同じで感心する。
    人間はみんな欲があって、できるならみなブルジョア階級になりたがるだろうから、人類みんなが解脱でもしない限り本当の共産主義が実現するなんて不可能な夢に思えた。
    だけど、今の社会にも辟易してるから、そん...続きを読む
  • 共産党宣言
    100年前の世界にとっては衝撃的な内容であったはずだ。そして、それは今も変わらない。残念ながら、国家という体制に歪められ、ほんとうの意味での共産主義は実現されないままに終わってしまった。

    かなり過激で、夢物語ではあるけれど、若きマルクス・エンゲルスが万国のプロレタリアに呼びかけた内容は、今読んでも...続きを読む