伊藤博明のレビュー一覧

  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    とりあえず、ギリシア哲学も、中世、ルネサンスなど総じてもっと知りたくなった。

    ここから先は沼に違いないが、踏み入れたくなってしまったので、入門書として優秀なのだろう。

    0
    2026年04月12日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しい哲学の歴史が、私にもザックリですが理解できました!哲学ってこんなに面白かったのですね。


    印象的だったお話を下記にまとめます。
    ↓ ↓ ↓

    1.倫理の教科書の太字を覚えて、それを安易に現実にあてはめるような思考はよくない。
    例えば…生活のなかで起こった出来事について、「それは弁証法的だ」とか「それは脱構築だ」とか、そういうことを言ってる自分ってカッコいいみたいに思ってしまうこと。それは概念をあてはめてさえいなくて、ただ言葉を貼り付けているだけである。

    2. 哲学マウンティングにならないためには、哲学的にものを考え、自分の日常で起きたことやそこで感じたこと、考えたことと哲学をつなげることが大事。

    3.アウレリウス・アウグスティヌスは、著作「告白」により、自分のどうしようもないことを延々と語ることによって、神の栄光を表現するという方法を発明した。山内先生曰く、涙無しでは読むことができない名著であるとのこと。

    0
    2026年03月08日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

     大学生の時、留学も視野に入れて、というより日本語の哲学研究書があまりにも難しくて、よくPodcastを聞いていた。それはナイジェル・ウォーバートンのPhilosophy Bites(哲学の齧り)であった。ひとつ15分ほどの番組で、ある主題についてウォーバートンのインタビューで第一人者が最前線の研究を語りながら聞き手を案内する充実した内容で、いまも続いている。本書は編者あとがきで言及されているように、その日本語版といった趣のある哲学史入門である。
     本書のインタビュー形式であるからこその臨場感は、全ての読者を哲学史のいわば「急所」へと招くものである。従来の哲学入門や哲学史入門で、わかるようなわからないようなつかみどころのない思いをしたことはないだろうか。本書はそういった人に向けて書かれている。研究書をいきなり読んでもなかなか見えてこない隙間が実に手際よく埋められていくのが壮快な一冊である。
     開口を飾る千葉雅也氏の哲学史を学ぶことについてのインタビューでは、哲学史を学ぶことが哲学そのものであることがありありと語られる。古代をめぐる納富信留氏との対話では、氏の著書で語られるところの「不知の自覚」「ソフィストとは何者か」、そしてパルメニデスの衝撃がこれ以上なくくっきりと提示される。中世の山内志朗氏との回では、この時代について懐かれがちなわかりにくさが、実に明快な仕方で解きほぐされていく。そして最後に控えているルネサンスについての伊藤博明氏との回では、中世同様に等閑視されがちなこの時代を代表する人々が、如何に幅広い関心のもとに思索を重ね、それが陰に陽に私たちの思想的風景に影響を及ぼしているのかをうかがわせる。
     全編を通して実に生き生きと語られる哲学史は、読者が知りたいことを聞いてくれる編者である斎藤哲也氏の軽妙な問いかけによって立体的なものとなっている。「無知の知」という言葉の誤解を解くなかで語られる無知(アマティア)が思いこみであるという指摘は核心を突くものである。また、中世においてアラビア経由で現存のアリストテレス著作の大半が西洋に受け入れられ、そしてルネサンスにビザンツ経由でプラトンの全体像が受容される過程などは、読者がまさに知りたいことであろう。しかし、その全体像として受け入れられたものからこぼれているもの(例えば詩学や政治学)が後に、さらに現代の解釈学へと繋がっていくことをも予想させる。
     ここまで読んでくださった読者は、それでは哲学に既に関心がある人のための本であるかと思ってしまうかもしれない。しかし、Philosophy Bitesがそうであったように、ここで語られる哲学史は哲学そのものが何であるかを時代時代に明らかにするものであるので、純粋に哲学入門としてもおすすめできるのである。実に痒いところに手が届く、画期的な哲学(史)入門である。

    0
    2025年12月08日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    口語体で書かれている哲学入門書
    表現はわかりやすいもののやはり哲学史自体の難しさによって内容は難しいなと思う

    0
    2025年01月05日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    哲学史シリーズの第1巻ということでギリシア哲学からルネサンス哲学までを説明している。中世哲学やルネサンス期の哲学はとっつきにくいと思っていたが、インタビュー形式により対話の中で各時代の代表的な哲学者の「つかみ」をうまく説明している。
    ソクラテスの「無知の知」は誤訳で「不知の自覚」が正しいという説明には納得がいったし、読者の興味を引き出すようによく工夫されている。
    ブックガイドもついているので、興味を持った時代の哲学や哲学者があれば、さらに読み進めることができる。初心者にやさしい本である。

    0
    2024年12月25日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    章の最初にイントロダクションがあって注目ポイントがわかるのと、聞き書きのインタビュー形式なのとで、とてもわかりやすいです。

    0
    2024年05月07日
  • 世界初のビジネス書 15世紀イタリア商人 ベネデット・コトルリ15の黄金則

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    15世紀、ラグーサ(現在のクロアチア共和国ダルマチア地方のドゥブロヴニク)で活躍した商人にして、外交官、造幣局長、財務総監でもあるベネデット・コトルリの著書。
    ……を、複式簿記の指南など門外漢には分かりづらい部分を省略し、再編した海外の本から、日本語訳されたのが本書。

    ユマニストのはしり、ペトラルカが、宗教色というかキリスト教と教会組織へのおべっかばかりで読みづらいのに比べ、本書は(現代人による再編もあり)15の短い章に分けられた、商売人の心構えと、ちょっとだけ複式簿記の基礎を説いた読みやすい本である。
    ルネッサンスと商業の二つの世界で、生き生きと学び、活動したコトルリ。そのの筆致は古典からの引用も交えつつ、自身の内省から生まれた哲学によって彩られており、見事、というよりほかはない。

    もちろん、『当時としては最新最高の学問的知見』だった骨相学や占星学など、『現代からみると昔の迷信』として片づけられるべき知識に依拠した主張もある。これは仕方のないことである。
    現代のわれわれの価値観で、
    「この部分は確かに古い知識に基づいているので、この本全体も、主張には価値が無い」
    などと判断してはなるまい。
    今の私たちの知見が、五百年後には鼻で笑われる可能性だってあるのだから。

    古典(ギリシアやヘレニズム期の哲学)、キリスト教の聖書からの引用は、脚注が付記されているので、なじみの薄い読者の助けになるのも好感が持てる。

    本書で、会計の歴史に興味を持たれた向きには、ジェイコブ・ソールの『帳簿の世界史』も併せてお勧めしたい。

    0
    2021年11月16日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ルネサンス期までの哲学史を「古代ギリシア・ローマ哲学」「中世哲学」「ルネサンス哲学」に分けて、それぞれの専門家へのインタビュー形式で解説。各章の最初には、その時期の哲学の大まかな流れの解説(要所要所に「ここはインタビューで深掘りしていく」など、インタビューとの関連も見えやすい)があり、まったくの初学者でも触れやすい。また、各章の最後には、その時期のお勧めの入門書を数冊挙げているので、さらに学びたいと思った時の橋渡しもしてくれる。この点と内容面の平易さは、哲学史を学ぶ最初の1冊としても良さそうだが、対話自体は教科書的な哲学史を踏まえた内容(例えば、「無知の知」でなく「不知の自覚」なのだ、とか。)も見られるので、教科書的な1冊の後に、自分の興味が持てる時代・思想を探す1冊とする方が相応しいか。

    個人的な感想としては、この時期の哲学には、後期ストア派くらいしか触れていなかったのだが、その危うさ(内向きさ)に言及されていたことが印象に残った。こうした視点は、ストア派の書籍を読んでいるだけではなかなか触れられず、哲学史を大局的に見る大切さを感じた。他の思想についても昔の哲学と侮るなかれ、現代語訳できるものがかなり多いと感じた。例えば、中世哲学はあまり馴染みがなかったのだが、偶有性やこのもの性に関する議論は、私が偶に考えること(例えば、私から私らしい要素を1つ1つ剥がしていったとき、周りの人はどこで離れていくのだろう……等々)と似ていると感じたことが印象に残った。

    加えて、序章では哲学史を学ぶにあたってのマインドセットに触れられており、言語化の大切さ、実践の大切さなど「なぜ哲学史を学ぶのか」をいったん見つめ直すよい機会になった。本格的な哲学史学習への橋渡しとしてだけでなく、こうしたマインドセットへの学びがあるところも、本書の良さだと感じた。

    0
    2026年09月22日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    哲学の起源であるギリシア哲学(紀元前6世紀〜6世紀)から中世(5世紀〜15世紀)を経て、世間的には軽視されがちなルネサンス時代の哲学(14世紀〜16世紀)までの歴史を主要な登場人物とその主張を、現代の研究家と対話形式で辿りながら読み進められる入門書です。

    対話形式という形を取っているのと、丁寧に説明してくれているので非常に読みやすく面白かったです。(当然一読程度では理解出来ませんでしたが…)

    読んでいていつの時代の哲学者達も古典(この場合はギリシア哲学)に立ち返ることを必須としていて、それがさらに進むと現代の私達も古典から学べることは多いということなんだろうなと感じました。

    さすがに私達がギリシア哲学まで立ち返る必要は少ないかもしれませんが、、、

    0
    2025年11月24日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    とても読みやすくて面白いです!
    個人的に納富信留さんのソクラテスの「不知の自覚」の解説の部分(75p)は特に興味深く納得しました。
    哲学の歴史をざっとおさらいできてオススメです。
    IIとIIIも読みたいと思います。

    0
    2025年05月09日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    購入済み

    他の哲学史の本などには書いていない、先生方独自の解釈なども紹介してくれており、とても為になると感じました。
    次の巻なども読みたいです。

    #深い #タメになる

    0
    2025年04月10日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    なんとなく有名な哲学者は聞いたことがある、程度の初心者でも理解できた。
    哲学の歴史と世界の歴史を踏まえてこの思想はこの思想から影響を受けている、というのが非常にわかりやすい。
    超入門として非常にいいのではないかと思った。

    0
    2025年02月16日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    従来のものと違いインタビューからの聞き書き哲学史で、読みやすいけども取り扱われる時代の要点は逃さずに精細さも取っているのが素晴らしいと思った
    それぞれの分野の日本における第一人者ならではの、彼らの研究の経緯と云ったようなのも見れて面白かった
    「西洋哲学はプラトンの注釈である」という言葉の通り、しかも時代がまだ近いからかプラトンの影響をもろに受けた時代だから、彼の哲学をしっかり理解しなきゃ全く理解できないので、納富さんがプラトンやその他古代ギリシアの哲学についてとても分かりやすいし深く解説してくれてありがたかった

    0
    2025年01月02日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    古代ギリシアはついていける。納富さんはソクラテスの弁明を翻訳した方だったので見覚えあり、しかし、中世哲学、ルネサンス哲学をちゃんと読むのはほとんど初めてだった。とても理解できたと思えないけど、存在と本質、キリスト教との関係は頭の体操のようで面白い。

    0
    2024年11月24日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    学者へのインタビュー形式というのが面白かった。
    古代ギリシャの話に関しては、改めて勉強になることがあった。
    中世は難しい。歴史的経緯はなんとなくわかって来たが肝心の思想や哲学についてはどうも腑に落ちなかった。

    各先生オススメのブックガイドがついているのが良かった。
    これを参考にして興味のある年代を深掘りしようと思う。

    0
    2024年11月22日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

     「哲学の名著50冊が1冊で学べる」という本を読んだのだが、どうもマスターした気になれないので本屋で平積みされていた本書を読むことにした。古代ギリシャ哲学についてはとてもわかりやすく面白かったが、中世からルネサンスに進むにつれけっこうキツくなってきました。
     この第1巻はとても良い本だと思います。現在第2巻を読んでいるのですが、カントがキツイです。共著本を読んでいつも思うのですが、やはりわかり辛い点が出てくるので、一人の著者が書いた本の方がいい。カント哲学をわかりやすく書いた本はないのかい、超越論的とか定言命法とかもっとやさしく書けないのかねぇ。

    0
    2024年06月30日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    わかりやすかった。哲学史は今まで勉強してきてなかったが、本文に入る前の事前知識のページである程度理解してから読めるのでマジおすすめ。

    0
    2024年06月21日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    古代-中世はあまり触れてこなかったので、新鮮な読書でした。

    しかし、アリストテレスとプラトンの間で揺り戻しが頻繁に起きたり、そもそも中世の哲学者はプラトンやアリストテレスを基礎に置き発展させるという取り組みに注力している印象を受け、どんだけ偉大なんだよ!という畏敬の念を禁じ得ません。

    概論をサラッとさらうことができましたので、個別のテーマは参考文献で深ぼっていこうという意気込み。三部作とのことで、早々に第二部へと移ろうか。

    0
    2024年06月18日
  • 世界初のビジネス書 15世紀イタリア商人 ベネデット・コトルリ15の黄金則

    Posted by ブクログ

    商売(ビジネス)の本質が詰まってる本。
    暇があれば本を読め。とか親父の小言的なものもよい。
    敵とは一つの契約が友とは四つの契約が必要。
    話し方とか服装とかの美徳。

    0
    2025年02月28日
  • 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで

    Posted by ブクログ

    ところどころ面白いのだが(千葉雅也さんとか、納富さんの「三角形のイデアは〜」とか)、これって結局、高校で倫理やってないとその面白さがわからないんじゃないのかなぁ、と思ってしまう。教科書の教えない歴史を面白がるには、教科書にあるような「正史」を知らないといけない、みたいな。一般的な哲学史を知っていれば「メウロコ」のところも多い。その点、読者を選んでしまうかもしれない。

    0
    2024年04月15日