世界初のビジネス書で、15世紀に書かれたとされる。
500年以上も前にどんなことを言っていたのか気になって読んでみると、今まさに必要とされるマインドの部分。
テクニック偏重のこの時代にとって非常に重要な内容だと感じた。
本の中に出てくる20の重要なポイントの中で、私が特に気になったのは
「公正さとは
...続きを読む、各々に自らのものを帰することである」
これはまさにそうで、よく公正とか公平でなければいけないという声を聞くが、みな盲目的にそうしなければならないと思い込んでいるように思う。
だから、他人に対してもその考えを強要してしまうのだけれど、なぜ公正にするのかを考えると、コトルリさんの言うように、結局自分に返ってくるから。
人に親切にするのもそう。全ての行動は自分に返ってくる。だからそうするのだという考えは、個人的にとても気に入っている。
一方で、商人は巧妙でなければならないとも言われている。
だたしそれは相手を騙すためではなく、自分を守るため。
取引相手が純真もしくは理不尽であれば取引をやめるべきだと言っている。
これは商売について書かれた内容であるが、生き方についても通づると思う。全ての人に対してコントロール願望を持つのではなく、自分にとって生きやすい人と関係を作っていくことが、楽しく賢く生きる上での秘訣なのだろう。