伊藤博明のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
世界初のビジネス書
要約
商売術=実践的学問
商売の目的= 利益を得て富むこと
①正しい足で出発するために、可能なことは全て行うべき
→有能な才知の証明は、新しい事柄を見出すことにあるため
②商人は巧妙でなければなたない
→他人から損害を受けないため
③常に困難と忍耐の準備をする
→職業柄
④すべてを欲すると死ぬ
→富みたいなら、長く生きて一度に少しだけ儲ける
⑤常に質重視
→評判の保持により、商売を円滑に
⑥常に正確で整理された帳簿を有す
→帳簿は、契約すること、商売すること、利益を上げることを教えてくれる
⑦商人の性格
→商人は自制や誠実さを身につけるべき、飲食も節度を持つべき、悪評が立ってしまうから
⑧教養を過小評価してはならい
→政治家は物事を理解してないから、近寄るな
(商人は富を集めること、支配者は富を配分することが仕事だが、実際そうなっていないため)
⑨公的な存在であるべき
→商人の顧客の身分は様々なので、動作・会話は厳粛に
⑩家族を大切にして、大地に投資するべき
→夫が妻に忠実であること、ヴィッラ(農園)を持つ
(利益と収益を得るヴィッラ、家族の喜びと慰めになるヴィッラ)
巻末に20の警具が収められているので、そこを最初に読むと分かりやすいです。
ex)公正さとは、各々自らに帰属する
商売とは関係ないですが、結婚相手についても記述されてます。
結論誠実な女性と結婚するべき
1人の女性には3つの善が存在する
①美徳を存する誠実さという善
②有益な善、相続や富裕 →追い求めない方がよい
③喜びを与える美しさ、すなわち美 →美を重視して結婚すると、美が朽ちるときに、愛も朽ちる
結果①が残るから -
Posted by ブクログ
世界初のビジネス書で、15世紀に書かれたとされる。
500年以上も前にどんなことを言っていたのか気になって読んでみると、今まさに必要とされるマインドの部分。
テクニック偏重のこの時代にとって非常に重要な内容だと感じた。
本の中に出てくる20の重要なポイントの中で、私が特に気になったのは
「公正さとは、各々に自らのものを帰することである」
これはまさにそうで、よく公正とか公平でなければいけないという声を聞くが、みな盲目的にそうしなければならないと思い込んでいるように思う。
だから、他人に対してもその考えを強要してしまうのだけれど、なぜ公正にするのかを考えると、コトルリさんの言うように、結局自分に返ってくるから。
人に親切にするのもそう。全ての行動は自分に返ってくる。だからそうするのだという考えは、個人的にとても気に入っている。
一方で、商人は巧妙でなければならないとも言われている。
だたしそれは相手を騙すためではなく、自分を守るため。
取引相手が純真もしくは理不尽であれば取引をやめるべきだと言っている。
これは商売について書かれた内容であるが、生き方についても通づると思う。全ての人に対してコントロール願望を持つのではなく、自分にとって生きやすい人と関係を作っていくことが、楽しく賢く生きる上での秘訣なのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『哲学史入門1』を読みました。古代ギリシアからルネサンスまでの哲学史を、インタビュー形式で解説しているためとっつきやすく、読み進めやすい構成になっています。また、それぞれの時代ごとにおすすめの本がブックガイドとして紹介されており、興味を持ったテーマをさらに深掘りできる点も良いと感じました。
学生時代にはソクラテスの考えを「無知の知」と習いましたが、現在では「不知の自覚」と表現されることもあると知りました。ソクラテスが「無知」と「不知」を使い分けていたという点も初めて知り、印象に残っています。知識は定期的にアップデートすることで、自分の「不知」を少しずつ減らしていきたいと感じました。 -
Posted by ブクログ
15世紀にイタリアで活躍した商人〈ベネデット・コルトリ〉。彼が後世の商人たちのために著した『商売術の書』をまとめたものが、この『世界初のビジネス書』になります。
本は15の章で構成されています。ビジネス書となると技術的なことや専門的なことを中心に書かれているのかと思ったのですが、商人としての心構えやあり方といったものが中心の内容です。
商売って打算や計略的なところもあるかと思うのですが、この本に書かれているとてもまっすぐで当たり前のこと。契約や法を順守し、つき合う人を選び、欲をかき過ぎず、扱う商品の質を担保する。
自分一人の儲けだけに専心せず、他の者たちにも利益をあげさせよ、と説いているところも印象的でした。最近の潮流だと国連の掲げた17の目標SDGsなどで、企業も自社の利益以外のことにも注意を払うことが叫ばれるようになりました。そうした概念が15世紀の商人にも見られたのが驚きです。
当たり前のことが15世紀から現在まで、本として読み継がれていることに意味があるように思います。技術より計略より大事な人間としての部分。その真理をコルトリは商売を通じてみていたのかと感じます。
そしてコルトリの商売に対する誇りもよかった。
商売は世界を動かす。人類の発展に寄与する。
本の中でそう言い切る姿が、彼の自身の職務に対するプライドが垣間見える。自分の仕事に誇りを持てることもうらやましかった。
目新しいことを求めるというよりも、古から続く大事なことを改めて確認する。そうした意味でとてもいい本だと思いました。