ながやす巧のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
切ない
追い詰められた吉村貫一郎が南部藩邸に駆け込んでそこで切腹をかつての親友の大野次郎右衛門から申しつけられるところからスタートした話だが、いろんな証言者の回想シーンで過去を振り返っていたことからなかなか切腹には至らなかった。が、とうとうこの巻で切腹の晩の様子が判明する。切腹までの過程での吉村の思いだけでなく、その後の大野の思い、吉村の息子の思い、その他の人々の思いが当時の価値観や美意識といろいろな葛藤がうまく描かれている。痩せ我慢の美学で実利的ではないのかもしれないが、登場人物の言動や葛藤に正しさや美しさを感じた。
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無料版購入済み
コミカライズの名作
原作は浅田次郎の作品の中でもとりわけ泣かせる名作である。この名作のコミカライズであるが素晴らしい絵柄で原作に負けないほどの仕上がりになっている。原作の雰囲気が、原作以上に読者に伝わってきている。コミカライズの名作と言っていいと思う。
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購入済み
名作中の名作となる事でしょう
小説を号泣しながら読み進めた者です。
ながやす先生の絵の素晴らしさが、物語を一層際立たせ、毎巻涙無しには読み終われません。 -
絵がとてもきれい
浅田次郎の名作のコミカライズ。
原作が長編で時代物なので、セリフや地書きがどうしても長くなってしまうのは、仕方がない。
それでも非常にきれいな絵で原作の雰囲気をうまく伝えている。