木下眞穂のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
18世紀ポルトガルを舞台にした小説。スペイン継承戦争帰りの元兵士バルタザールと透視能力を持つブリムンダの夫婦が主人公だが、実在のバルトロメウ神父がパサロールという飛行船を発明し、夫婦はその製作を手伝う。パサロールの完成とその後の顛末が描かれるとともに、バルタザールの故郷マフラでは当時の王ジョアン5世の肝いりで修道院の建設が始まり、バルタザールはその建設に従事する。
夫婦の愛の物語、と紹介されているが、モノを作るということに対しての人間の執着がテーマではないかと思う。モノを作ること自体、完成した後の活用、製作の作業そのものなど、登場人物それぞれによってこだわりが異なり、それが良きにしろ悪しきに -
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Posted by ブクログ
魔女になろうとするアイルランドの女子大生の話。
登場する魔女の名前のウィッカは、「魔術師」のことで、ケルトに源流を持つ多神教信仰宗教のひとつでもあるそうです。(訳者あとがきから)
調べると、多神教信仰宗教にウィッカ魔術というものがあり、1950年ころジェラルド・B・ガードナーが再構築した宗教と考えられているらしい。
この本に描かれる儀式は、このウィッカ魔術の儀式とそっくりとのこと。
しかし、この本では、この魔女信仰を題材にしながら、その実、恋愛を描いている。
この前に読んだ同じ作者の「アルケミスト」も同じで、魔術師、宗教を前面に出しながら、自然との融和や愛について語っている。