あらすじ
5 月の真夜中、死病を抱えたミリアは痛みから外へ駆け出した。ときを同じくして、狂気と焦燥に駆られた男女が通りをさまよう……。現代ポルトガルの最重要作家による圧倒的代表作。
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Posted by ブクログ
おもしれー! 「本音で楽しむ本」と「建前で楽しむ本」があるとしたら、この本は間違いなく前者。1章が短くサクサク読める。サクサク読めるのに色々残る。
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出版されると同時に本国、世界で大ヒット。だっておもろいもん。でも万人受けってわけでもなく明るく爽やかスキッと、っていう感じは全然ないんだけども。現代って忖度とか、「そういうつもりじゃなかった」「そうは言ってはいないんだけど」みたいな、なんでしょう、赤ちゃんがなかなか眠いくせになかなか寝てくれなくて、ユーラユラ揺すって「おーよちよち」ってやってんのが世の中でさ、でもさ、皆生きてて一回位は、「赤子落としてみてー」って思っただろ?ほんとはさ、みたいなそういうスカーーーーッはある。
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上手く言えないが
面白かった
あるYouTuberさんの本紹介で知った作品
初めて読んだ作家さんだ
彼女が言うように
「小説が上手い!」
まさに その通り
スラスラと読めて
何だかよく分からないけど
先を読みたくなって
読むことが面白いと感じた
決して楽しい話でもなく
むしろ逆なのだけど…
話の結末も よく分からない
だけど これでいいのかな。と
思えてしまう不思議
不思議な魅力のある1冊だった
四部作、とのことだけど
出来れば全部 読んでみたい
そうしたら 知れることが出来るのだろう
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それぞれの抱える闇や苦しみが繋がっていく。
誰にも言えないものがどこかで少しずつ露呈していく怖さが淡々とした文章で書かれていておすすめです。
割と短い章立てなので読みやすい。
点と点が繋がっていく様は群像系の海外ドラマを彷彿とさせる。
Posted by ブクログ
ミリアは激痛に耐えて夜中の街を彷徨っていた。10代で統合失調症に罹り、担当医のテオドールと結婚し離婚。
登場人物全員、ミリアの子である12歳のカースですらどこか不穏でおかしい。散漫に見せかけた物語の展開の中でそこかしこに事件へのトリガーが散りばめられていた。
本作は彷徨感の強い作品だが、殺人の原因と結果というところは的を射ているのではと感じた。フィクションでは殺人の原因、理由は複雑に描かれたりするが、現実では人は人をある日突然あっさりと殺してしまうものだ
この小説がポルトガルでベストセラーということでポルトガルという国から受ける印象が変わりました。
精神病院と性行為、というとどうしても村上春樹『ノルウェイの森』を思い出します。かなり昔にさっと読んだだけですが…。
Posted by ブクログ
題名はあとがきによると「エルサレムよ、もしも、わたしがあなたを忘れるなら、わたしの右手はなえるがよい」という旧約聖書の詩編から。
ただ入り乱れた時系列の中、読者はいったり来たりしながら結末にたどりついても、腕がなえることはない。というよりなえさせてはくれない。そこに救いなどないが、絡み付くように読ませる。
悪の「王国」は他にどのような世界があるのか心して待つ。
Posted by ブクログ
精神世界での話が主でありとても高等なように見せられ(下等なものが悪いわけではない嗜好の問題だ)奥深くまでに入り込んだ心と傷の迷宮のような作品はある一定の読者を獲得するだろうと思った。時系列ではなく、登場人物を変えながら進んでいくストーリーは良い意味で読みやすくもあった。
これはポルトガルでベストセラーとなっている作品。訳者あとがきで、この作者は将来のノーベル文学賞ではないかと、サラマーゴという方が賞賛していたらしい。
Posted by ブクログ
決して面白可笑しい話でもないし、ときめく話でもないのだが、なぜか一気読みしてしまった。なんだろう、この奇怪さは。
ミリアの造型には、フォークナー『八月の光』のリーナを連想してしまった。
ヒンネルクは結局なんなんだ。カースの意味はなんなんだ、あんまりだと思ってしまうのだが。なんのために、なんのために。ただ円環がまとまる着地はあまりにも見事。
Posted by ブクログ
空気感が独特。薄ら寒くて、暗くて重苦しい空気をずっとまとってるかんじ。
平常と異常、満足と枯渇、賢者と狂人、美と醜、明と暗、与える者と施される者、虐げる者と見下される者、内と外、生と死。常に紙一重で、自分がどちらにいるかは気づかない…
話の展開は面白いが、途中宗教要素もあり、少し読みにくいかな。