野本響子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【今後必要な能力】
「批判的思考・コミュニケーション・協働・創造性。なかでも最も重要なのは、変化に対処し、新しいことを学び、馴染みのない状況下でも心の安定を保つ能力になるだろう。」
今後どのようなスキル・能力が必要になるかは分からないが、絶えず学習する力があれば、変化した状況に合わせて学ぶことができるはず。子どもたちの個性・適性に合わせて、学習方法・学校を選択することが大事だし、そのためには多様な選択肢があることが望ましい。これは、「塾歴社会」で述べられていることと同じである。
…そこで、我が家に当てはめて考えてみる。この著書で述べられているように、どの学習方法を選択するか、全てを子供に委ねる -
Posted by ブクログ
マレーシアで主に子育てをする筆者の方が、長男の経験をもとにしながら、いろいろな学校等を取材して書いていると思われる。
学校、とひとくちに言っても世界の学びはさまざまで、世界が急速に変化しているのと同様、子供も急速に変化していて、学校というシステムの難しさを改めて感じる。
答えのないことを議論し、興味のあることを突き詰めていくことが、世界の教育でも当たり前になっていることが、著書内でも何度も書かれ、説得力を持って迫ってくる。
一方で、筆者の長男の方が理系だったこともあってか、歴史の重要性みたいなものが書かれていないのが少し気になった。歴史は詰め込み型教育になりやすい教科だけれど、今の世界の情勢 -
Posted by ブクログ
日本からマレーシアへ移住した筆者の郷に行っては郷に従えという本。日本社会は何事もやめることを想定しておらず、続けることが美徳。マレーシアでは、多民族国家をうまくまとめるためにも、いろんな経験をすること、他者の考えを尊重することが推奨されるので、やめることが容易。人目は気にしない。日本で何かをやめたいけど、世間体が気になったりでやめられない人には、他にもいろんな世界があるのだから、やめても良いのだと優しく語りかける。
ただ、様々な理由から今この場所から他の世界に移れない人にとっては、絵に描いた餅で、やはり、やめることは難しいんじゃないかなと思った。 -
Posted by ブクログ
子供の教育のために、ふとしたきっかけでマレーシアに住むことになった筆者が、日本にいた頃との価値観の変化を自覚し、「外から見た日本人」を語る。まず前置きで、マレーシアに行くことになるまでの筆者の人生や、それからの生活ぶりが長めに語られる。それはそのまま本のタイトルへと繋がっている。「嫌ならそこから離れて、好きなところへ移れば良いだけのこと。ただし自己判断と自己責任で」というもの。
筆者にとっては、マレーシアの「おおらかな」習慣がかなり肌に合ったようだ。そのマレーシアにも多様な価値観の人たちがおり、日本の習慣を完全否定してはいない。しかし、かなりのマレーシアびいきで文章は進んでいく。
時折、か