ロバート・クレイスのレビュー一覧
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ネタバレコール&パイクシリーズ、現状翻訳版では最新作。
今回は傭兵あがりの寡黙な男パイクが主人公。無口で強くてカッチョ良い、愛車がジープってのも似合ってる。(相棒のコールはコルベットってのも似合ってる)
助けを求める女性依頼人(気は強いが暴力沙汰は素人)を助けるマッチョなバディ、このご時世では叩かれることにもなりかねないような前時代の設定、悪いが俺は大好物で、そういやスペンサーしかり、ジョー・ピケットしかり。
そんな俺がこのシリーズ、この作品を外せるわけもなくて、案の定無我夢中で読んでしまった。
バディと依頼人たちも良いが、悪役たちの右往左往ぶりがエエ味出していて、読ませ処になっている。 -
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ネタバレお初ロバートクレイス。コール&パイクシリーズという本国アメリカでは長く続いているシリーズらしく、いくつかの作品は日本でも既訳、創元推理文庫では同作家別のシリーズが2作訳出されていて、そのうち1作が本作の前作になるらしい。MCUか(笑
シリーズ途中からだと、あんまり面白さが理解できなかったらイヤやなぁと思って読みだしたが、いくつか理解できないこともあったが(前半のキャンセルになっらデート相手とか、ラストの格闘技の組み手をする相手のこととか)、本筋にはあんまり関係ないようで、その辺は追いかけて行ったらおいおい分かるのかなと。
ということで、シリーズを追いかけるのを決めたくらい面白い作品だった。 -
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警察犬マギーのシリーズではありません。
「指名手配」は探偵コール&パイクシリーズ17作目で、「サンセット大通りの疑惑」以来19年ぶりの邦訳(訳者あとがきより)です。
ロバート・クレイスのWikiにある作品リストだとわかりにくいですね。
マギーが登場する「容疑者」は当初単発作品のつもりだったのではないでしょうか。
しかしこの作品が作家を復活させるほどの人気を得たので、
新たに得た読者層を続編「約束」に導いてコール&パイクに出会わせ、
マギーは?と思っているうちにコール&パイクの魅力にひきつけて本流のシリーズに誘う仕掛けかな。
仕掛けにはまった私は「指名手配」でさらに2人に魅了され、
それと共 -
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互いに大事な存在を喪った警察犬と警官の出会い。
警察犬マギーの感覚が伝わる表現で、胸が熱くなる物語です。
アフガニスタンの海兵隊で、爆発物探知犬だったマギー。
ハンドラー(指導手)のピートが撃たれ、かばって被弾したマギーはアメリカに戻っています。
大きな音に怯えるため、警察犬としては無理だろうと思われていましたが…
スコット・ジェイムズは、ロサンゼルス市警の巡査。
銃撃事件に遭遇して相棒を亡くし、自らも重傷を負いました。
復帰後に警察犬隊を志望したのは、人間の相棒の悲痛な叫びを忘れられなかったため…
9か月後、マギーに出会って、コンビを組むことにします。
警察犬隊の主任指導官リーランドは -
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ネタバレスコットとマギーの第二弾。
と思いきや、エルヴィス・コールもジョー・パイクも出ていた。
失踪した女性を探すために女性の知り合いを訪ねたコールは、
逃亡中の犯人を追ってきたスコットとマギーに出会う。
女性はジャーナリストだった息子を自爆テロで失い、
復讐しようと爆薬を作っていた。
スコットは犯人の顔を見ていたため、命を狙われることになり、
コール達と協力することに。
いままでいろいろな人を守ってきたコール達、
今回は若くもない、スタイルが良いわけでもない女性だが、
やっぱり彼らは守るのかとちょっと感動した。
最後には息子の敵もとっていたし。
貸倉庫の中に入って爆弾を捜すことができないコー -
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今年の初めに読んだのが『天使の護衛』。ご存じエルヴィス・コールの相棒ジョー・パイクを主人公に据えたシリーズ第一作品である。その後三作ほど置いてのシリーズ新作が本書、十年以上ぶりの邦訳となるが、素直にこうした機会が得られたことは喜ぶべきだろう。
ともかく、へらず口を得意とする探偵を書いている作家が、無口な相棒を主人公にここまで書ける、というところがパイク・シリーズの何と言っても味噌なのである。
ところで『天使の護衛』を出版したランダムハウス社は、最後まで侮れない海外作家出版の一角を成していたのだが突然倒産してしまった。それによる絶版の不幸にあった名作も少なくなかった。扱われていた作家たちも -
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犬好きは熱くなる。犬好きじゃなくても熱くなる小説。
アフガニスタンで戦闘に巻き込まれ、相棒の兵士・ピートを喪い、自らも銃撃を受けた軍用犬のマギー。パトロール中に銃撃事件に遭遇し、マギーと同じように相棒のステファニーを喪い、自らも重傷を負った刑事のスコット。
心身共に大きな傷を負った一人と一匹の絆と再生を、緊迫感溢れる事件の様相と共に描いていくミステリーです。
冒頭からなかなかにたまらない書き出し……
銃撃戦に巻き込まれピートが倒れ、マギー自身も撃たれてしまうのに、それでもマギーはピートを元気づけようと顔を舐め続ける。しかし、ピートの体温は次第に冷たくなっていき……
さらにスゴいのが、こ -
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ちょっとズルをして解説から読んだ。どんな犬なの? 興味津々だった。
北上次郎さんは
これは、心に傷う撃った人間と犬の物語だ。ミステリー・ファンはもちろんだが、犬好き読者にも是非おすすめしたい、もう、たまらんぞ。
肉声を聞くような 笑
犬も猫も好き。猫語は少し分かる気がする。犬はいなくなって随分日がたった。
家に来た子供の時はくりくりした丸い眼でそれは可愛いかった、コッカースパニエルだ。大人になると金色の長い毛を持ち成長するにしたがって優美になって声も低く、怒ったこともない。夕方の散歩にいくと逆光で長い毛が光の玉のようになって走る姿が今でも浮かぶ。病気になって、いなくなってしまって