伊東潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全1巻。
秀吉の朝鮮出兵が舞台。
朝鮮出兵を歴史の流れとしてなぞったくらいの話はたくさんあるけど、
それ自体を舞台として詳細を描いた作品は珍しく、読んでみる。
いろんな方面への問題もあって
なかなか踏み込んだものが少なかった朝鮮出兵。
いろいろ初めて知って、へーって感じ。
朝鮮に降伏した日本人と、
日本に降伏した朝鮮人の運命の交差がテーマで、
上記の2人が実在したってことにびっくり。
日本人からみても首を傾げざるをえない老いた秀吉の決定は
朝鮮側からすれば悪魔の決定に他ならず、
いまだにそれを持ち出して非難してきたりする隣国の姿勢も
気持ちの上では分からなくはないなと思った。
まあ、当 -
Posted by ブクログ
全1巻。
織田信雄による伊賀攻めを
伊賀の若者たちを通して見た物語。
戦国当時、領土戦争に明け暮れていた日本の中で、
領土的野心とは無縁だった別天地、伊賀の郷。
このまま変わらない毎日を送ると思っていた若者たちだが、
織田信雄の欲のために人生を激変される。
みたいな話。
4人の若者たちが、
それぞれ戦争後に今までの人生観とは逆の生き方を選ぶ。
その葛藤や経緯を描いているんだけど、
なんでかいまいちのめり込めず。
背景描写がややくどいのと、
救いの無い感じがあまり好きじゃなかった。
あと、伊賀攻めだけどみんな武士。
忍者vs武士みたいなワクワク大合戦ではありません。