仁科裕貴のレビュー一覧
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売れない作家が起死回生策として、「座敷童が出る」と有名な古い旅館に泊まる。そこで見たものは、「何かしら、妖怪と遭遇したエピソードがあるとお客様に喜ばれるから」と、客が寝静まった後に足音を立てたりと座敷童のフリをした客引きをする人情家の河童だった…
旅館は何年か前に大規模な火災に遭い、座敷童は居なくなったのではないかと噂も出ている状態だった。
ハートウォーミングほっこり系妖怪譚。悪くはないけどちょっとありきたりな部分多目かな。基本、文章が「生真面目」でキャラ設定も大きなとっかかりがない形なので、ドタバタコメディ場面などが物凄くさらーっと書かれて終わっていたりする、そこらへんのさじ加減がやや物足りない。説明台詞の多さも、民話の解説など必要な部分とはいえもう少し読みやすければ良かった感。 -
Posted by ブクログ
出版元に無茶な要求を突き付けられた、崖っぷち小説家。
起死回生にネタを探しに来たはずの旅館では
何故かお悩み相談を解決する羽目に。
連続短編で、旅館に住む妖怪達の悩みを解決したり
助言をもらったり、普通の悩みを解決したり。
最初の話以外は、完全に妖怪がらみ。
その最初の話ですが、よくもあんな所に…という
感心が先に出てしまいます。
河童の好きなものは、ろくろ首の正体は
あの人の幸せは…、と続いていくのですが
最後には、なるほど、な『人生』の正解が。
ほんわかと進んでいくので、おかげで悲壮感はなく
けれどそのせいで、しんみりする所はしんみりしていて。
誰だろうと、なんだろうと、友情はあるものですし
けれどそれは目に見えるものに頼ってしまいがちで。
通じる事と、通じ合える事、はまた別問題。
絆は大事に、繋いだまま補強しないといけません。 -
Posted by ブクログ
読み終えた直後につけたテレビの午後ローが「地球が静止する日」ってオイ。
「時間が止まる」という誰もが一度は夢見るであろう現象を題材に、女の子と二人だけの世界を描くっていう内容はとてもワクワクする。ただ、設定上仕方がないとはいえ、主人公の基本後ろ向きな思考回路が肌に合わなかった……そいつが時間停止現象の仕組みや原因を理系チックに語るもんだから文系のワシは苦手意識が膨らんでしまってな……膝に矢をうけてしまってな……。
ガッツリしたSFものならともかく、高校生の男女が甘酸っぱく交流を深めていく雰囲気がメインの作品だから、ここまで詳細な説明をしなくてもいいんじゃないかなって思ったけど、それは好みの問題なのかな。気持ちは分かります。その辺をしっかり定義しておかないと気持ち悪さが残るのはあるし、「なんかよく分かんないけど時間が止まってるぞ!」ってことをご都合主義になりすぎず、それでいてくどくならないように表現するのは相当難しいことだしね!
星は3つになっちゃってるけど個人的には3.5くらいの印象です。塩麹使った唐揚げを僕にも食べさせてください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレまぁ、
当たるわけないでしょうと思ってたら当たってた!
しゃーないから、
速攻で読んで速攻で感想書かないと気持ちが悪い。
これ応募したの、
武士道シリーズ読んでた時で、
頭の中がほんわかしてる時だったんですが、
届いたの、
歌舞伎町ダムドを読み終わったときですよ。。。
頭の切り替え大変ですって!
相葉考司に起きた突然のザ・ワールドの攻撃!
実はスタープラチナの能力に目覚めていたのか。。。
まぁ、
急に時間が止まったらそう思うよねって感想から入りました。
そう、
世界が止まっちゃったの!
で、
男子校に通ってる相葉考司はちょっと離れた共学校に侵入!
ちょっと、
動けない女子にいたずらしようと思ったら、
そこに現るは篠宮時音でした!
いたずらならず!
静止した時間は、
1日の中で13時35分から約1時間だけ、
相葉考司と篠宮時音の2人だけの時間なんです!
と、
内容はかなりファンタジーなんですが、
このファンタジー感をなんとなく中途半端な科学というか、
オカルトというか、
哲学で解明しようとしたりして小難しくしちゃってるのはもったいない。
こういうのは、
編集の時にばっさりいくべきよね。
どうしようもない交通事故を、
ちょっとした機転で未然に防いだり、
静止した世界の中では、
猛獣に近づける触れるってことで動物園に行ったり、
静止した世界の中では、
動き出すと元に戻るので食べ過ぎても太らないからって、
料理が得意な相葉考司の手料理で一緒にランチしたり、
なんだかんだでいい感じになってましたが、
と、
ある協力者に篠宮時音のことを調べてもらったのが間違い?!
そう、
篠宮時音は入院なう。。。
静止した世界の中だけ動き回ってた感じな。
で、
相葉考司は篠宮時音の抱える病がウィルソン病としり、
調べてみた。
臓器移植しかないみたいね。。。
で、
謎を解いたよ相葉考司は!
だって、
もう篠宮時音に初恋LOVEなんですから!
篠宮時音の父親が担任の高町だって?!
で、
臓器移植を願うが・・・。
無理と返答!
でも、
きっと会いに行ったのね話したのね、
移植手術をするのね。
でもでも、
脳死状態ですかぁ。。。
あれから・・・。
そう、
陳腐だけど相葉考司は医者になって、
篠宮時音を救うのでしたって?!
つか、
オチそれ?!
40歳くらいと16歳くらいの恋がこれから始まるのか?!
もっと、
しっかり書けませんか?
もっと、
編集でしっかりまとめるべき内容でしたね。
ちょっと、
もったいない作品のように思えてしまうのは僕だけですかね? -
Posted by ブクログ
崖っぷちの小説家と妖怪のお話。
読み終わって一番感じたのは、作者の妖怪に対する愛。
最初の登場から最後まで妖怪愛に溢れていた。描かれる妖怪たちはどれも人間臭く、飄々としていて、でもどこか愛らしく愛敬に溢れている。互いを確認し合えないながらも、互いを思いやり友達のように接し合う旅館の人々と旅館に居つく妖怪たちに和んだ。
正直、話の内容的に言えば、凝っているという内容ではない。しかし、真新しさは感じられないが読んでいて暖かくなれる内容ではある。最後の座敷わらしの正体は、えらく唐突だなぁと感じるところはあったし、お話の締め方は少々雑に感じれたが、全体を思い返すと良い印象しか浮かばなかった。
続編が出ているようだが、どんな展開になっているのか正直想像できない。
漫画の打ち切りでよくある「俺たちの戦いは始まったばかりだ!」みたいな締め方だったけど、これ以上ダラダラと妖怪たちとの日常を書いていたらきっと飽きていたと思うし、もし続編がそのような内容だったらかなりガッカリすると思う。この巻の良い印象を壊したくないので正直読むのは怖いが、とりあえず購入の方で進めてみようかな…。