森山東のレビュー一覧

  • 祇園怪談
    かなり良かった。
    個人的には今年読んだ本の中でトップ3には入る出来でした。
    序盤中盤はちゃんとホラー、最後に感動させてくるという驚きの展開。
    傑作です。もっと有名になっていい気がします。
  • 祇園怪談
    祇園の舞妓・芸妓を巡る怪異を描いたホラー。だけれども、実はミステリでもありました。徐々に明かされる恐るべき真実。怪異の正体。幽霊よりも妖怪よりも、何よりも怖いのは人の執念なのかもしれません。
    女ばかりの世界で繰り広げられる妬みや嫉みの恐ろしいこと。それを乗り越えてこそ一流の舞妓になれる、という強さも...続きを読む
  • お見世出し
    ホラー小説大賞短篇賞受賞作品。
    京都の花街を舞台とした、和風ホラー。「怪談話」と言ったほうがしっくりくるかな。京ことばが妙に耳(目?)に馴染む感覚で、雰囲気にするすると浸りこめる。で、浸りこんだところでじわりと恐怖が……巧いなあ。しかしそのわりに高い評価を得られなかったのは、この上を行く過去の某作品...続きを読む
  • お見世出し
    舞妓さんが主人公の和風ホラー。これは怖かった。人の暗いとこを上手く見せつつ、理解できない(得体の知れない)領域に持って行ってる。つまり、怪談してた。ホラー好きなら買って損しないと思う。
  • お見世出し
    京都祇園を舞台にした舞妓さんのホラー。中でも『呪扇』がものすごく残酷というか想像してて鳥肌がたつような描写の連続ですごかった。
    第11回ホラー大賞短編賞受賞
  • お見世出し
    ハリウッド進出も噂される森山東第一作。
    ただひたすら「呪扇」を読むためだけに買え。
    この水準を常に超える作品を作り続けるのなら、ハリウッドなんて目じゃないと思いますが>スケキンさんにいさん
  • お見世出し
    3編入っているどの作品も妖しく、哀しく。京言葉で、耳元で
    囁かれているような。是非次も祇園を舞台にした作品読みたいです。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1
    小林泰三『玩具修理者』
    沙藤一樹『Dーブリッジテープ』
    朱川湊人『白い部屋で月の歌を』
    森山東『お見世出し』
    あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』
  • お見世出し
    ・お見世出し ★★★
    現実にありそうなゾクゾクするようなホラーかと思ったら途中から非現実的でちょっと残念。
    舞妓さんの言葉が読みにくい。

    ・お化け ★★★★
    芸者さんの言葉に慣れてきたぞ。
    前半は小母ちゃんの話で、後半は真奈ちゃんの話。
    鬼が出てきて少し置いてけぼり感はあったが、普段読まないジャン...続きを読む
  • 祇園怪談
    タカト画にひかれて。
    いやぁ、もう、読んだら怖くて二度と京都に行けない、その2。
    安心して読める文章だし、舞妓さんの様子が素敵だし、続きが気になってしまうし、面白いです。ただちょっと怖いのですが。
  • 祇園怪談
    老舗お茶屋「夕月」で悲惨な事件が起こるのは果たして梅姫の呪いか、そこで生きる人の情念か。
    はんなりにこにこチクチクやりあう舞妓さんたちを想像してゾクゾクした。
    是非「お見世出し」も読みたい。
  • 祇園怪談
    呪いだとか、ちょっと背筋が凍りそうって思いながら読んでいたんですが、最後の展開でほっと一安心しました。
    と思っていたら最後の最後に来るか!って感じにぞっとしました。

    舞妓の習慣だとかがあまり説明されないままに書かれていたのでそこはもう少し説明があってもよかったのでは、と。
  • 祇園怪談
    現代の祇園を舞台にした、怨念と嫉妬が渦巻く展開がとても陰惨で望んだどおりの作品でした。
    恨みが世代を超えて脈々と繋がっていくなんて、おぞまし過ぎる。
  • お見世出し
    面白かった!
    私はそんなにぼっけえ、きょうてえ思い出さなかったけどなぁ。
    惜しい作品でしたねホラ大。

    最後の呪扇が私の大好きなエログロホラーで本当に面白かった!
    舞妓さんと京都とホラーという素敵な組み合わせの素敵なホラー小説でした。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2
    後半になるにつれ、インパクトは抑えてられていってる気がする。ただ、受賞作をまとめて読める意義は大きいと思う。収録作品は含めた本はほぼ絶版だし。未収録作品があるようなので、短編全集としていつか再刊してください。ついでに大賞受賞作全集もお願いします。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1
    表紙のインパクトにつられて読みました。
    有名な「玩具修理者」が読めたのが嬉しかった。
    純粋にホラーっぽく怖かったのは「お見世出し」かなあ。
    「余は如何にして〜」は、生理的に嫌な感じ。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1
    小林泰三の玩具修理者が突出して出来がいいと思う。ゾクゾクする恐怖でストーリーテリングも素晴らしい。他はスプラッターホラー要素が強くて、恐いというか生理的嫌悪感で恐怖感を煽るような所が気になる。
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2
    しばらくホラーから離れていた時期の受賞作なので「鼻」以外は初読。
    バリエーションが出てきたなって感じ。しかし、「穴らしきものに入る」のナンセンスさはすごい。
  • 祇園怪談
    京都・祇園が舞台のホラー小説。
    幽霊や呪い(のようなもの)は出てきますが、どちらかというと人間が怖い系。
    舞妓さんのおっとり・しっとりした語り口とは裏腹に、日本のホラー! という感じのドロドロした関係が良いです。

    ラストの2話は少しグロテスクかもしれません。
  • まんがグリム童話 祇園怪談死人縁結び
    時代ものの作品は苦手だけど

    森園先生の妖艶な絵だから読めた

    月寿々は深夜、ハダカで墓参りをするという嘘の儀式を恵里花に強要する話が笑えた。