森山東のレビュー一覧

  • お見世出し

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    舞妓・芸の世界を舞台にした三つの怪談

    「お見世出し」
    2004年第11回日本ホラー小説大賞短編賞
    舞台は京都宮川町
    お見世出しとは、舞妓デビューのイベント。
    「小梅」という舞妓のお見世出しに
    彼女にとてもよく似た亡くなった芸妓も呼ぶことにしようとー。
    20年前の作品ですが、舞台と京言葉が
    もっと古い時代の風情を感じさせる。
    ホラー作品となると思いますが、
    やはりいつに時代でも恐ろしいのは
    嫉妬や僻み。

    「お化け」
    なんともストレートなタイトル。
    この作家さんを知らなかったのですが、
    どうも覆面さんで 公務員との二足のわらじ系作家さんみたいですね。
    得意分野が 祇園怪談的な京都出身のお方。

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    2025年11月02日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    1994年~2011年の間に設けられていた、日本ホラー小説大賞・短編賞を受賞した作品を集めたアンソロジー。(自分にとっての)新しい作家に出会えることを期待して、手に取ってみた。

    収録されているのは、以下の5作品。
    ・小林泰三『玩具修理者』(1995年・第2回)
    ・沙藤一樹『D-ブリッジ・テープ』(1997年・第4回)
    ・朱川湊人『白い部屋で月の歌を』(2003年・第10回)
    ・森山東『お見世出し』(2004年・第11回)
    ・あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』(2005年・第12回)

    『玩具修理者』のみ既読で他4作は初見だったが、一番面白かったのはやはり『玩具修理者』。テキス

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    2024年05月17日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    表紙のインパクトにつられて読みました。
    有名な「玩具修理者」が読めたのが嬉しかった。
    純粋にホラーっぽく怖かったのは「お見世出し」かなあ。
    「余は如何にして〜」は、生理的に嫌な感じ。

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    2024年02月16日
  • 日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1

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    小林泰三の玩具修理者が突出して出来がいいと思う。ゾクゾクする恐怖でストーリーテリングも素晴らしい。他はスプラッターホラー要素が強くて、恐いというか生理的嫌悪感で恐怖感を煽るような所が気になる。

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    2024年01月13日
  • 祇園怪談

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    京都・祇園が舞台のホラー小説。
    幽霊や呪い(のようなもの)は出てきますが、どちらかというと人間が怖い系。
    舞妓さんのおっとり・しっとりした語り口とは裏腹に、日本のホラー! という感じのドロドロした関係が良いです。

    ラストの2話は少しグロテスクかもしれません。

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    2022年06月30日
  • まんがグリム童話 祇園怪談死人縁結び

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    時代ものの作品は苦手だけど

    森園先生の妖艶な絵だから読めた

    月寿々は深夜、ハダカで墓参りをするという嘘の儀式を恵里花に強要する話が笑えた。

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    2022年02月28日
  • 祇園怪談

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    現代の京都、祇園を舞台としたホラーのようなミステリーのような。
    『お見世出し』と比べるとグロさ(痛さ)は控えめ。
    しかし恐ろしい。
    何が怖いかって、呪いより幽霊よりも生きている人間のドロドロさが一番怖いってところが恐ろしい。

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    2018年12月02日
  • お見世出し

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    3編からなる短編集。
    不気味な雰囲気を纏っていて、語り口調が何ともゾワっとする。
    ただ怖いのは好きだけど、痛いのは苦手。
    呪扇は痛いの連続で別の意味で鳥肌。

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    2018年01月12日
  • お見世出し

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    『お見世出し』『お化け』『呪扇』の3篇からなる京都花街ホラーは思った以上に楽しめた。舞妓、芸妓、扇子職人がそれぞれの篇で淡々と恐怖譚を語るのだがパターンが一緒なのでやや面白味に欠ける。しかしそれ以上にはんなりとした京言葉や花街の世界観が魅力的で、その雰囲気にグッと引き込まれた。登場人物の悲しい過去の件でちょっとホロっと来たかと思えばラストで切れ味のある怖さで落とすパターンも気に入った。『呪扇』の残虐的な展開も予想外で、さらりと語る怖さが余韻を引く。

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    2016年08月21日
  • 祇園怪談

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    あまりに急に暑くなったので暑気払いで読みました。じわじわくる不気味さと女の怖さが相まって良かった。女の業と念を白塗りで隠して意地と負けん気で芸を磨き上げることによって伝統が織りなす優雅さを一層引き立たせているから美しく感じるんだろうな。

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    2014年05月31日
  • 祇園怪談

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    ホラーと思って読み進めていたら、最後はミステリーになっていた。しかし、怪奇よりも怖いのは人の方…と収める話かと思っていたら、やはり少しぞっとさせるような雰囲気を残す最後で良かった。だいぶグロテスクな表現があるので苦手な人は注意。

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    2012年05月20日
  • 祇園怪談

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    ネタバレ

    舞妓・芸妓の世界が舞台というのが珍しくて手に取った。
    前半のホラー色が中盤から薄れちゃうのが残念だった。
    ラストは唐突に終わるけど、最後の数行を読み返してぞくっときた。

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    2012年03月14日
  • お見世出し

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    ※お見世出しとは、京都の花街で修業を積んできた少女が、
      舞妓としてデビューする、晴れ舞台のこと。

    表紙が怖そう。。。だったので、読んでみました。
    出張で京都にきたサラリーマンが、
    ホームバースタイルの「お茶屋」で、
    舞妓から聞かされた不思議な話とは。。。

    酔いの回り始めたサラリーマン2人を前に、
    舞妓が、ひとり語りを始めると言う設定がいい。
    じわりじわりと彼女の話に引き込まれ、
    華やかで、怪しい世界を堪能することができました。
    ちょっぴり怖くて、京都の雰囲気を楽しめる物語。

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    2009年10月07日
  • デス・ネイル

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    長編かと思ったら、短編がいくつか入ってます。
    「ありえないけど怖い」です。
    どちらかといえば、気持ち悪い部類かな?
    ハッピーエンドでは終わりません。

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    2009年10月04日
  • まんがグリム童話 祇園怪談死人縁結び

    購入済み

    女の嫉妬は怖い

    京都・祗園の老舗お茶屋「夕月」の舞妓に憧れて修業に入った少女・恵里花の日常を描いた漫画で、
    舞妓の用語や日々の生活が出てくるので勉強になる。

    女同士の嫉妬や嫌がらせがリアルに描かれており、見ている方も怖い。

    #ドロドロ #怖い

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    2022年01月09日