森山東のレビュー一覧

  • 祇園怪談
    現代の京都、祇園を舞台としたホラーのようなミステリーのような。
    『お見世出し』と比べるとグロさ(痛さ)は控えめ。
    しかし恐ろしい。
    何が怖いかって、呪いより幽霊よりも生きている人間のドロドロさが一番怖いってところが恐ろしい。
  • お見世出し
    3編からなる短編集。
    不気味な雰囲気を纏っていて、語り口調が何ともゾワっとする。
    ただ怖いのは好きだけど、痛いのは苦手。
    呪扇は痛いの連続で別の意味で鳥肌。
  • お見世出し
    『お見世出し』『お化け』『呪扇』の3篇からなる京都花街ホラーは思った以上に楽しめた。舞妓、芸妓、扇子職人がそれぞれの篇で淡々と恐怖譚を語るのだがパターンが一緒なのでやや面白味に欠ける。しかしそれ以上にはんなりとした京言葉や花街の世界観が魅力的で、その雰囲気にグッと引き込まれた。登場人物の悲しい過去...続きを読む
  • 祇園怪談
    あまりに急に暑くなったので暑気払いで読みました。じわじわくる不気味さと女の怖さが相まって良かった。女の業と念を白塗りで隠して意地と負けん気で芸を磨き上げることによって伝統が織りなす優雅さを一層引き立たせているから美しく感じるんだろうな。
  • 祇園怪談
    ホラーと思って読み進めていたら、最後はミステリーになっていた。しかし、怪奇よりも怖いのは人の方…と収める話かと思っていたら、やはり少しぞっとさせるような雰囲気を残す最後で良かった。だいぶグロテスクな表現があるので苦手な人は注意。
  • 祇園怪談
    舞妓・芸妓の世界が舞台というのが珍しくて手に取った。
    前半のホラー色が中盤から薄れちゃうのが残念だった。
    ラストは唐突に終わるけど、最後の数行を読み返してぞくっときた。
  • お見世出し
    ※お見世出しとは、京都の花街で修業を積んできた少女が、
      舞妓としてデビューする、晴れ舞台のこと。

    表紙が怖そう。。。だったので、読んでみました。
    出張で京都にきたサラリーマンが、
    ホームバースタイルの「お茶屋」で、
    舞妓から聞かされた不思議な話とは。。。

    酔いの回り始めたサラリーマン2人を前...続きを読む
  • デス・ネイル
    長編かと思ったら、短編がいくつか入ってます。
    「ありえないけど怖い」です。
    どちらかといえば、気持ち悪い部類かな?
    ハッピーエンドでは終わりません。
  • まんがグリム童話 祇園怪談死人縁結び

    女の嫉妬は怖い

    京都・祗園の老舗お茶屋「夕月」の舞妓に憧れて修業に入った少女・恵里花の日常を描いた漫画で、
    舞妓の用語や日々の生活が出てくるので勉強になる。

    女同士の嫉妬や嫌がらせがリアルに描かれており、見ている方も怖い。