森山東のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
舞妓・芸の世界を舞台にした三つの怪談
「お見世出し」
2004年第11回日本ホラー小説大賞短編賞
舞台は京都宮川町
お見世出しとは、舞妓デビューのイベント。
「小梅」という舞妓のお見世出しに
彼女にとてもよく似た亡くなった芸妓も呼ぶことにしようとー。
20年前の作品ですが、舞台と京言葉が
もっと古い時代の風情を感じさせる。
ホラー作品となると思いますが、
やはりいつに時代でも恐ろしいのは
嫉妬や僻み。
「お化け」
なんともストレートなタイトル。
この作家さんを知らなかったのですが、
どうも覆面さんで 公務員との二足のわらじ系作家さんみたいですね。
得意分野が 祇園怪談的な京都出身のお方。
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Posted by ブクログ
1994年~2011年の間に設けられていた、日本ホラー小説大賞・短編賞を受賞した作品を集めたアンソロジー。(自分にとっての)新しい作家に出会えることを期待して、手に取ってみた。
収録されているのは、以下の5作品。
・小林泰三『玩具修理者』(1995年・第2回)
・沙藤一樹『D-ブリッジ・テープ』(1997年・第4回)
・朱川湊人『白い部屋で月の歌を』(2003年・第10回)
・森山東『お見世出し』(2004年・第11回)
・あせごのまん『余は如何にして服部ヒロシとなりしか』(2005年・第12回)
『玩具修理者』のみ既読で他4作は初見だったが、一番面白かったのはやはり『玩具修理者』。テキス