備瀬哲弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレPDDについての特徴や対応法について書かれていた。
初めて知ったことも多く、まさにこの本の言ってる通り、周りが正しく理解することが重要なんだなぁと感じた。
とともに、
PDDと診断されないまでも、個々人の性格や特徴や長所短所は人類全員違っていて、強度5%のPDDとかな人も絶対いるだろうし、PDDのうちの1つの特徴だけ40%くらい有してるとかもいるだろうし。
そう考えると、結局どんな相手に対しても、相手を理解し、相手の性格や特徴は変わらないものだと見なして、長所を見つけて付き合っていくのが大切なんだなぁと感じた。(相手が自身の問題点と向き合えるかは別問題だし、向き合えない人のほうがたぶん多いのは難所)
広凡性発達障害(PDD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アスペルガー症候群の特徴↓↓
①社会的相互交渉の障害
②コミュニケーションの障害
③想像力の障害と、その結果としてもたらされる常同・反復的行動パターン
①→他人のうまく付き合えるかどうか。場の空気や間を、文脈に沿って理解し、他者とコミュニケーションが取れるかどうか。
②→言葉や表情、身振りを使って他人と意思疎通をはかれるかどうか(言葉や表情、身振りを使うかどうかも含む)
③→状況に応じて他人の考えや気持ちを推し量ることに対して、ズレが生じやすい傾向があるか。その結果、柔軟な行動が取れるか。または、物事に必要以上にこだわる傾向があるか。
ADHD(注意欠陥多動性障害)はまた別で、忘れ物が多い、注意散漫、ミスが多い、計画性に乏しい、片付けが苦手、すぐカッとなる、思ったことをなんでも口にする、実直、頭の回転が速い、などの特徴。
ただ、両方ともの特徴が出る人も多く、どちらかを区別するよりも、軽度発達障害に含まれるものとして包括的に考えるほうが対応しやすい、という意見もある。
PDDは、上記が一次障害として起こりつつ、周りの不理解による本人の心の負担・身体症状・抑うつ症状や、周りの人の心の負担・障害が二次障害として起こりうる。
一次障害とうまく付き合い、かつ二次障害を出さないためには、
PDDについて周りが正しい知識を持って理解し、
特徴部分は本人の責任ではない(生まれ持ったもの)ことを前提に考え、
よいところ・長所を見つけ、
PDDの本人も自分の問題点を自覚し、
一つひとつの具体的な対応法を本人と話し合って決め、周りに理解してもらう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ精神科ERに勤めていた先生が、個人で開業をされて、鍵のない診察室で診察を始めた後の話。
でもどちらかというと、慢性期の人の話ではなくて、急性期と慢性期の人のボーダーの話が多めです。
それと、先生が研修医だったころのお話も少し。
読んで思ってたのが、これが私の知ってる精神科だなあ……と。
私の知ってる世界だ……と思いました。
でも、行政の保健師が行くのは訪問看護扱いはしないと思うのだけれど……と、そっと付け加えておきたいけど、沖縄ではそう呼ぶのかな?
精神科の入院の基準は自傷他害の危険性ってことになるから、私は結局、いつまで経っても入院できないわけだ(死ぬ気はないし、他人を傷つけるなら自分が死ぬことを選ぶけど、そもそもにして他人を傷つけたいとは思わない)。
なんか、そういうルールがこういう本で、もっと広がればいいなあって思います。
だって説明するのめんどくさいし。
まだまだ偏見がいっぱいあるから。
でもこういう本って結局、興味がある人しか読まないんだよねえ……。
難しいです。 -
Posted by ブクログ
自分が人見知りである、というのは小さい頃から自覚していました。それでも大人になってからは、僅かながらもマシになったのではと思っていました。
が、ここ数年、人見知りどうこうよりも、「自分はコミュ症ではないか?」という思いというか、意識の方が強まっています。もっとも、私の場合、「コミュ症の原因」は、「自分の頭の悪さ」だと思っているのですが…。
とりあえず、「コミュ症」だという自覚はあるので、何かヒントになったり、参考になったりしないかな? と思ったのが読み始めた動機です。
で、この手のものを読むと、たいてい、「まあ分かるんだけど…」「理屈はそうかもしれないけれど…」と否定がちになってしまいます。実際、前半部分はそんな思いで読んでいました。
でも、やっぱりこういうのって意識の問題だから、「否定するのは簡単なんだから、とりあえず意識的にやってみれば良いじゃない。ダメならまた考えたりして試行錯誤すればいい」と思い直しました。
個人的には、軽い鬱になった経験があるので、最終章の「心と身体の休ませ方」が一番参考になった気がします。「病は気から」と言いますし。
真新しいことは何も書いてないと思いますし、理屈で考えればそうだよね、という感じもするのですが、でも、じゃあ自分でそこに気付けたかっていうとそうではないので、出来る範囲で生かせたら良いなと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「変わった人」は困った人じゃないんだよ。
色々な人がいるから,ちょっと気になる「変わった人」はどこにでもいる。その「変わった人」と上手に生きていくには。発達障害というのは,一つの考え方で言うと,グラデーションなので,その「変わった人」と良好な関係を築くというのは,あらゆる人との良好な関係を考えることに似ている。全てではなく,個々に対応すること。お互いがお互いにストレスをかけあって,みんなで共倒れ,なんて哀しすぎる。
当たり前だが,この本に解決する魔法があるわけではない。考え方を少し変えたり,適切な助けを求めたりするきっかけになるのだ。 -
Posted by ブクログ
周りも苦しむ(場合もある)が、
本人も苦しんでいる(場合もある)、という中で
ちょっと変わっているということを理解する
だけではなく、その変わっていると感じられること
相手がどう思う、感じるかさえわからない、
なぜなら、それが自分にとって普通だから、
ということも踏まえて、単に相手に配慮しましょう
ではなく、お互いに生きやすい社会にしましょう
という姿勢は参考になる。
ただそれは、ちょっと変わっている人が
ある才能を発揮する可能性があるからではなく、
なんの才能・能力をはっきしない/できないとしても
一人の人として、人格・人権を尊重されるべきだから
と、建前的には思う部分もあるけど。 -
Posted by ブクログ
多分、先に救急センターのノンフィクションを読んでいて、そのイメージが頭に残っていたのが悪かった。
読みごたえはあると思うが、なんとなくインパクトに欠けるのだ。
読者に読みとってもらいたい内容の方向性が違うため、もちろんそれは当り前のことなのだが、
1話がなんとなく短くて、若干拍子抜けしてしまう。
うつ病や統合失調症など、ストレスフル社会の中で精神を病む人が当たり前になってきている世の中だが、精神科に対する偏見は未だ根強く残る。
何重にも鍵の掛けられた病棟で、奇声が響き、患者が暴れ、檻の中で拘束される……。
そこにいるのは人間ではなく「動物」。
そんなイメージを持つ人も少なくないはず。
(大学時代心理学をかじった私もこういうイメージが少なからずある。イメージであって嘲る意味はない)
本著でも、救急車で運ばれ、精神科ERで保護される人たちは、「保護室」と呼ばれる檻・拘束具つきの部屋に収容される。
暴れる人はベッドに全身を拘束され、落ち着くまで動けなくされる。
これだけ言うと残酷で非情なようにも聞こえるが、これらは必要なものである。
暴れたり、自傷したり、脱走したりしようとする患者たちに対しては拘束し、閉じ込めることで治療者も患者も「守る」ことになる。
精神科を専門とする医師・看護師はそうして命がけで患者を救っていくのだ。
精神科への差別は根強く、著者いわく同じ病院内でも「なにもできない精神科」と言われる始末である。
心療内科等が増えてきているにつれて、精神科ERの整備と精神科への偏見が少しでも薄まれば幸いである。