備瀬哲弘のレビュー一覧

  • 精神科ER 鍵のない診察室

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    基本的には最初に出たエッセイ後のエピソード(フィクションだと強調されてはいるが)。

    今回は中越沖地震、阪神大震災時のエピソードもあり、そしてこの原稿を脱稿した直後に東日本大震災が起こった(あとがきより)。

    震災で家族を失った人、自殺で失った人などさまざまだけど遺された重みは何年経ってもあたりまえだけど拭えないということが切ない。

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    2011年12月01日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    治療の姿勢に心打たれた。

    性格、病気、狂気?ではやっぱりどうにもなりにくい人っているよなぁと。

    ある意味一番の問題。

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    2011年11月30日
  • 精神科ER 鍵のない診察室

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    一般的な診療の例や著者の研修生時代の話を通して、精神科医療がどのようなものなのか、またどうあるべきなのかなどがさくっと述べられている。

    読んでいて一番印象に残ったのが「麦茶」。
    母と息子が共に統合失調症を患いながらも2人だけで生活しているところへ訪問する保健婦に著者が付いて行ったときの話だったが、本文にもある通りこのような生活をしている人がいることを忘れてはいけないと思った。

    本の後半の方では震災についても述べられている。

    精神に抱えている問題は、医師や社会制度に支えてもらいながら自分で何とかしていかなければならないものなので、この本に書かれている個々の患者の例に単純明快な解決策が示され

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    2011年08月06日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    ドキュメンタリー本だけど、ひとつの事柄を重くじっくり掘り下げるというよりはサクサク書かれていて読みやすい。

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    2011年05月15日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    とても分かりやすく書いてあって、読みやすいです。
    精神病も他の風邪とかの病気と同じなんだなあ。誰でもかかる可能性があるというのが良く分かりました。

    医者の中にも精神病に偏見をもってる人が多いというのは残念です…

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    2011年06月02日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    すごい壮絶。精神科医はたいへんな仕事なんだなぁ。。
    他の科の医師が精神科の患者に対して
    偏見を持つことに対して怒ったり、精神科を選んだ理由などが
    書いてあるところを読むと、作者のあったかさを感じる。
    自分が疲れちゃわないのかなぁとも思うけど。
    ちょっとばかりカウンセリングを勉強したって
    人の話をちゃんと聞くこともなかなかできない。
    イライラしたり怒ったり。へこむなぁ。

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    2011年02月16日
  • 精神科ER 緊急救命室

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     事例をたくさん挙げることで精神科の実状を把握してもらおうとしている。実際、どの事例も短く易しい語り口で書かれていることもあり、ひじょうに読みやすかった。
     一番に思ったことは、全事例を通してやはり家庭環境が精神症状の発症を大きく左右するということ…。家庭環境の負の連鎖の恐ろしさを目の当たりにすると、いつも無力感をおぼえます。

     ECTに関する肯定的な視点は新しかったです。根拠が明確で、説得力がある。著者が患者と真剣に向き合っているなかで出てきた考えなのだな、と思いました。

     ちなみに、私はこの本のなかで紹介されている映画はすべて見ていました。映画を見たからこそ想像できることがたくさんあっ

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    2013年02月28日
  • うつノート 精神科ERに行かないために

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    精神科ERとは、精神科の緊急救命室のことだそうです。
    小さい心のトラブルとどう向き合っていくのか考えるいい機会になるように思います。
    中にはたくさんの症例が実際の経過とともに綴られており
    どのようにして立ち直っていくのか、またたくさんの人が様々なことが原因で
    こういった悩みを抱えているんだということを知るいい本でした。

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    2010年05月29日
  • うつノート 精神科ERに行かないために

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    著者のお医者様自身の「こころ」を感じられる、胸にひびく本でした。 私にとっては「うつ」というのは遠い世界のことでありましたが、自分の認識がずいぶん間違っていることに気づきました。 実際のうつの症例が5つ、「疑似ウツ」ともいえる症例、そして、実際に役立つ☑ノートなどの構成で、とくに最初のウツの症例が興味深かったです。

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    2010年03月26日
  • うつノート 精神科ERに行かないために

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    私の親友は昔から〝うつ〟の気が強く、性格上周囲になじめなかったこともあり、過去に自殺寸前まで追い込まれていたこともある。その際は何とか説得することは出来たが、そこまで精神が落ち込んでいる状態の人間への接し方などをまったく知らなかったため、逆に説得すること「しか」出来なかった。「あいつは私を信用してくれていたのに」と、この上ない不甲斐無さで私まで落ち込みそうになっていたのをよく覚えている。
    うつ病はすぐには治らない。彼女は精神科にかかったりしていないから、なおさらだ。この本で学んだことを生かして、今度彼女が落ち込んでも、かつてよりはもう少しマシなことをしてあげられるように努力したい。

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    2009年11月27日
  • 大人の自閉スペクトラム症 他の人とは「違う」特徴との向き合い方

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    自閉スペクトラム症を抱える人の生きづらさを感じる原因として、「怒られても特性は直せるものではない」「周囲に誤解される」「期待のズレは周囲をイライラさせやすい」ことがあるそうだ。
     私はコミュニケーションの質的な問題はあまり気にならなくなったが、対人関係を継続させたり集団に協調したりする社会性はまだまだ成長させる余地が大きいと感じている。でも、周りの人からは「コミュニケーションする能力があるんだから、人に対する好き嫌いで避けているだけだろう」と思われがちな気がする。こればかりは試行錯誤する中で、集団での立ち位置を確立していくしかない。人との境界線をうまく引き、1人の時間を確保することができるので

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    2025年08月10日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    実際都内に精神科救急を受け入れている病院があり、実態を体験談から知ることができた。しかし全てが「ER」での出来事でなく、精神科医としての体験談も一部含まれる。

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    2024年11月15日
  • 大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本

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    ネタバレ

    2015年の本だから、
    今は定義や考え方が変化しているかも。
    発達障害についてもっと調べたくなった。

    具体的な事例を交えつつ、
    障害についての説明が書かれた本。
    実際どうしたら良いかはあまり具体的に書かれておらず、サラッと うっすら だけだった。



    【発達障害に対しての対応方法】
    ①PDD(広汎性発達障害)の特徴を理解する。
    ②苦手なところは本人の責任でないことを前提に考える。
    ③良いところ、長所を見つける。PDDの特徴のために起こる苦手な面は過度に非難しない。
    ④本人も自分の問題点を自覚する。
    ⑤できれば一つひとつの具体的な対応法は本人と話し合って決める。

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    2024年10月16日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    精神科でどんなことがなされてるのか、を知るのにとても参考になる本でした。読みやすいし、小説っぽいので、入り口にいいかなと思います。

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    2024年08月11日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    p129 精神病は残念ながら偏見がついてまわる病気です。それも、医療従事者の方が医療に従事していない人に比べて偏見は強いという調査結果が出ています。

    p136 消えたいとは思うけど、死にたくはないよ。

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    2024年01月08日
  • 大人の自閉スペクトラム症 他の人とは「違う」特徴との向き合い方

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    発達障害の話はどうしても子どものものだと思いがちであったが、振り返ってみれば、本書の事例に書いてあるような人たちは自分の身の回りにも存在していたように思う。ASDに対する社会の理解が深まることが生きににくさを改善する最も有効な手立てであると思うが、話はそう簡単に済むものでもないので、自分の周りに対してどう関わっていくかを考えたい。
    ASDを持っているか否かということよりもそれに該当するような特性が強く見られるかどうかという意識のもと、そのような相手と向き合った時にどのようにサポートできるのか、または自助してもらうのかということを意識したい。
    また、子どもと関わる仕事をする身としてはこのような特

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    2023年07月24日
  • 大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本

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     この本を家電の説明書に例えると、機能の説明は書かれていても、使い方や修理方法は何も書かれていないので、「一体、どうすれば良いんだ!?」と途方に暮れます。
     著書の備瀬哲弘氏の視点が定型発達者寄りなので、PDD当事者より、PDDの方の周りの関係者が読む本です。
     具体的な10のケースが分かり易く書かれているので、PDDをよく知らない人には良いと思います。
     『アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』というサブタイトルは大袈裟。

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    2023年03月12日
  • 精神科ER 緊急救命室

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    本書の中に、他の科の医師が精神科の患者のことを、きちがい呼ばわりしていたという件がありました。

    医者の中にも精神障害に対する差別・偏見がある(あった)
    というのが衝撃的でした。

    医者も万能ではないので、すべての診療科について、豊富な知識を備えるのは難しいと思いますが、必要最低限の倫理観は持ってほしいものだと思いました。(初版が2008年なので、現在は改善されているのかもしれませんが。)

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    2021年10月07日
  • 精神科ER 鍵のない診察室

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    短編のものが多い。事実だからこそ、終わりが物足りないものや途中のものもある。精神科と家族などを考えさせられる。読みやすい。

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    2021年02月21日
  • 大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本

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    精神科医の著者が、実際に発達障害の特性に苦しむ当事者やコミュニケーションの不備と強いこだわりの問題を抱えた同僚や部下の扱いに困った第三者の相談ケースを通じて、発達障害の特徴について解説し理解を深める本。
    ケースに登場する人物は独特な個性で社会に馴染むことに苦労しているが、それでも周囲が障害からくる特性を理解し、話し合いなどを通じて長所を発揮していた。
    発達障害を抱えている人たちは能力が劣っているわけではなく、強み・弱みに差があるため、治療よりは本人の工夫や周囲のサポート体制によって克服しうると感じた。

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    2020年04月01日