あらすじ
あなたは、「変わった人」と言われたことはありますか? ちょっと「変」には理由がある。周囲の空気が読めない、何度注意されても同じミスを繰り返してしまうなど10のケースを例に現役精神科医の著者が発達障害を徹底解説。「生きづらさ」を解消する第一歩は理解すること。自分は他人と違うかもしれないと悩むあなたへ。そして、身近にいる「変わった人」と、良好な関係を築きたいと願う人へ。
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ちょっと変わっている人がいても、蔑んだりせずに理解を示すことが大事という話。
優れた能力を持っている人もいるとのこと。
自閉症診断のAQテスト付きで、大変興味深い本だったと思います。
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オークションでまとめ買いした一冊であり、何気なく読んでみたのですが、読みやすく、また視点や書き方が気に入り、備瀬先生のファンになりました。クリニックは遠方だったので、備瀬先生の書籍を数冊、追加購入しました。発達障害の書籍は沢山読んでいますが、新たな発見や気づきを得ることもできました。医療者の視点で書かれていますが、様々なタイプの事例を挙げて説明がされているので、とても理解しやすかったです。読むだけで当事者が楽になれるかというと分かりませんが、周囲の人が読むことで当事者への考え方や視点が変わり、結果的に当事者が楽になるということはあるのかなと思います。
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具体例が多くて、「あるある」とうなずきながら読んだ。
大人になってから、周りに言われて、あるいは自分から相談に訪れる人の、幼少期からの違和感や苦労の数々、よくぞここまで大きくなった!働いてエライ!と言いたくなる。
同じくらい周囲も違和感や苦労を抱えているので、どうかこれからの人生を、周囲とすり合わせて穏便に過ごすことができるよう、祈るばかりです。
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家族に対して、もしかして…と思ったところから手に取った一冊。結果的には私に問題があったわけだけれども。自分が経験しえない感覚の話がてんこ盛りで、じつは、読み物としても興味深かった。
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2016年、8冊目です。
大人の発達障害は、”治らない”ということを、改めて認識しました。
著者が主張されているのは、そういったある意味の「生きづらさ」を持っている人たちに、その特性を理解して受け入れていく世の中にしようということです。
そのために、「生きづらさ」を持つ人たちにかかわる人たちは、
正しく理解し、寛容に受け止めてくださいということです。
自分の知っている人で、「なんでこの人は、こんなことができないのか?」
「なんで常識的かつ一般的な言動ができないのか?」と思い当たる人は何人かいる。
そのことに対して、私は理解ができず心穏やかでなくなることもしばしばありました。それに対してはよく書店で目にする「アンガーマネージメント」とか「怒らない技術」といった本を読んで、主に怒りに対する処方を考えてきました。
しかし、この本を読み始めてから、そういった「生きづらい」人は、障害を持つ人達であり、本人だけの力では「どうしようもない」ことなのだなと認識するようになってきました。そうすると、怒りを覚えていた人達に対する考え方が少しずつ変化したきました。”やらない”のではなく、”できない”のだ。それが発達障害のために”できない”のだ。そう考えてその人たちを見ると怒りが和らいできました。
受け止める側の正しい理解に基づいた寛容さが円滑な関係を維持することに繋がると認識しました。
この本の最後に発達障害をチェックするシートが付いていて、チェックしてみました。結果は、、、、。判定の如何に関わらず、この本を手に取った時点で、何か普通の人とは異なる心理が横たわっているのだろうと思います。それは、横たわっているだけに、自分では気が付かないのかもしれませんね。
2019.3.3追記
自分と一緒に仕事をしている職場の仲間にも、多かれ少なかれ「発達障害?」と感じることがあります。でも、世代間の価値観の違いと理解しないといけない部分もあるのかな?自分のことだけでなく、相手のことまで思い図ることができるかどうかが、
一番の世代間の価値観の違いを生んでいると認識しています。
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「普通に生きたいだけ」なのに「社会生活を営む困難さ」を抱えている人について学ぶ本。
うつもそうだが、ADHDやアスペルガーなど(この本ではPDDという概念で定義)の心の病は身体的な物理的な怪我や病気と違って、周囲は当人の性格の問題や親の躾の問題に責任転嫁しやすいという問題がある。
この本ではPDDという概念とその特徴をもった人をケーススタディで紹介し、PDDへの周りの理解を深めることで当人への二次障害を防ぐことを目的としている。
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2015年の本だから、
今は定義や考え方が変化しているかも。
発達障害についてもっと調べたくなった。
具体的な事例を交えつつ、
障害についての説明が書かれた本。
実際どうしたら良いかはあまり具体的に書かれておらず、サラッと うっすら だけだった。
【発達障害に対しての対応方法】
①PDD(広汎性発達障害)の特徴を理解する。
②苦手なところは本人の責任でないことを前提に考える。
③良いところ、長所を見つける。PDDの特徴のために起こる苦手な面は過度に非難しない。
④本人も自分の問題点を自覚する。
⑤できれば一つひとつの具体的な対応法は本人と話し合って決める。
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この本を家電の説明書に例えると、機能の説明は書かれていても、使い方や修理方法は何も書かれていないので、「一体、どうすれば良いんだ!?」と途方に暮れます。
著書の備瀬哲弘氏の視点が定型発達者寄りなので、PDD当事者より、PDDの方の周りの関係者が読む本です。
具体的な10のケースが分かり易く書かれているので、PDDをよく知らない人には良いと思います。
『アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』というサブタイトルは大袈裟。
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精神科医の著者が、実際に発達障害の特性に苦しむ当事者やコミュニケーションの不備と強いこだわりの問題を抱えた同僚や部下の扱いに困った第三者の相談ケースを通じて、発達障害の特徴について解説し理解を深める本。
ケースに登場する人物は独特な個性で社会に馴染むことに苦労しているが、それでも周囲が障害からくる特性を理解し、話し合いなどを通じて長所を発揮していた。
発達障害を抱えている人たちは能力が劣っているわけではなく、強み・弱みに差があるため、治療よりは本人の工夫や周囲のサポート体制によって克服しうると感じた。
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発達障害の、子どもについての本はいくつか読んだが、大人の…というのは初。
周りにいるちょっと変わった人、またはそう言われたことがある人が読むことで、もしかしてあの人は?自分は?と考えるきっかけになる本です。
周りにいる、ちょっと困った人やクセの強い人のことが、少しわかるかもしれません。若しくは自分は悪くないんだ、こういう特性だったのだと思えるきっかけになるかもしれません。
とても読みやすかったです。
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娘に発達障害のような症状が目立つので、対処法を求めて読ませていただきましたが、症例の話が多く、読んでいても解決策らしきものがあまり書かれていないので、読むのを断念しそうになっています。楽になる本だと書いてあるので、てっきりありがちな症状についてどう改善していくかが書かれているのかと思っていました。また、この本は文字がぎっしり、細めの字で、発達障害本人、特にADHDの方は読む気がしない方もおられるのではないかと思いました。
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PDDについての特徴や対応法について書かれていた。
初めて知ったことも多く、まさにこの本の言ってる通り、周りが正しく理解することが重要なんだなぁと感じた。
とともに、
PDDと診断されないまでも、個々人の性格や特徴や長所短所は人類全員違っていて、強度5%のPDDとかな人も絶対いるだろうし、PDDのうちの1つの特徴だけ40%くらい有してるとかもいるだろうし。
そう考えると、結局どんな相手に対しても、相手を理解し、相手の性格や特徴は変わらないものだと見なして、長所を見つけて付き合っていくのが大切なんだなぁと感じた。(相手が自身の問題点と向き合えるかは別問題だし、向き合えない人のほうがたぶん多いのは難所)
広凡性発達障害(PDD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、アスペルガー症候群の特徴↓↓
①社会的相互交渉の障害
②コミュニケーションの障害
③想像力の障害と、その結果としてもたらされる常同・反復的行動パターン
①→他人のうまく付き合えるかどうか。場の空気や間を、文脈に沿って理解し、他者とコミュニケーションが取れるかどうか。
②→言葉や表情、身振りを使って他人と意思疎通をはかれるかどうか(言葉や表情、身振りを使うかどうかも含む)
③→状況に応じて他人の考えや気持ちを推し量ることに対して、ズレが生じやすい傾向があるか。その結果、柔軟な行動が取れるか。または、物事に必要以上にこだわる傾向があるか。
ADHD(注意欠陥多動性障害)はまた別で、忘れ物が多い、注意散漫、ミスが多い、計画性に乏しい、片付けが苦手、すぐカッとなる、思ったことをなんでも口にする、実直、頭の回転が速い、などの特徴。
ただ、両方ともの特徴が出る人も多く、どちらかを区別するよりも、軽度発達障害に含まれるものとして包括的に考えるほうが対応しやすい、という意見もある。
PDDは、上記が一次障害として起こりつつ、周りの不理解による本人の心の負担・身体症状・抑うつ症状や、周りの人の心の負担・障害が二次障害として起こりうる。
一次障害とうまく付き合い、かつ二次障害を出さないためには、
PDDについて周りが正しい知識を持って理解し、
特徴部分は本人の責任ではない(生まれ持ったもの)ことを前提に考え、
よいところ・長所を見つけ、
PDDの本人も自分の問題点を自覚し、
一つひとつの具体的な対応法を本人と話し合って決め、周りに理解してもらう。
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平易な解説とそこそこの事例で、発達障害というものを知る第一歩には悪くないかもしれない。しかし、踏み込んだ内容を求めたり、多くの事例を期待して読むとちょっと物足りない部分があった。
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この手の本は「そういう人(アスペルガー)にどう接すればいいか」に頁が割かれていて、当人がどうすればいいのかよく分からないので、つらさが軽減されないのがなんとも。この本の内容を踏まえて上司に相談したら、「そこまで自覚できてるなら、自力でなんとかしなよ」と言われて絶望した私のようなケースもあるしな。
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「変わった人」は困った人じゃないんだよ。
色々な人がいるから,ちょっと気になる「変わった人」はどこにでもいる。その「変わった人」と上手に生きていくには。発達障害というのは,一つの考え方で言うと,グラデーションなので,その「変わった人」と良好な関係を築くというのは,あらゆる人との良好な関係を考えることに似ている。全てではなく,個々に対応すること。お互いがお互いにストレスをかけあって,みんなで共倒れ,なんて哀しすぎる。
当たり前だが,この本に解決する魔法があるわけではない。考え方を少し変えたり,適切な助けを求めたりするきっかけになるのだ。
Posted by ブクログ
周りも苦しむ(場合もある)が、
本人も苦しんでいる(場合もある)、という中で
ちょっと変わっているということを理解する
だけではなく、その変わっていると感じられること
相手がどう思う、感じるかさえわからない、
なぜなら、それが自分にとって普通だから、
ということも踏まえて、単に相手に配慮しましょう
ではなく、お互いに生きやすい社会にしましょう
という姿勢は参考になる。
ただそれは、ちょっと変わっている人が
ある才能を発揮する可能性があるからではなく、
なんの才能・能力をはっきしない/できないとしても
一人の人として、人格・人権を尊重されるべきだから
と、建前的には思う部分もあるけど。
Posted by ブクログ
大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本
と、銘打っているが、注意しないといけないのは、
「楽になる」のは、当事者ではなく周りの人間だという事。
こういう障害を抱えていない(と思っている)人は、
こういう障害を抱えている人とどう接していけば良い(楽な)のか
を解説してある。
サザエさんとSWのくだりはイマイチ伝わらなかったが、坊っちゃんのくだりは「たしかにそうだ」と納得。
この本を解決策にするのではなく、軽くサラっと読む、どちらかという「読み物」な1冊。