備瀬哲弘のレビュー一覧
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オークションでまとめ買いした一冊であり、何気なく読んでみたのですが、読みやすく、また視点や書き方が気に入り、備瀬先生のファンになりました。クリニックは遠方だったので、備瀬先生の書籍を数冊、追加購入しました。発達障害の書籍は沢山読んでいますが、新たな発見や気づきを得ることもできました。医療者の視点で書かれていますが、様々なタイプの事例を挙げて説明がされているので、とても理解しやすかったです。読むだけで当事者が楽になれるかというと分かりませんが、周囲の人が読むことで当事者への考え方や視点が変わり、結果的に当事者が楽になるということはあるのかなと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2016年、8冊目です。
大人の発達障害は、”治らない”ということを、改めて認識しました。
著者が主張されているのは、そういったある意味の「生きづらさ」を持っている人たちに、その特性を理解して受け入れていく世の中にしようということです。
そのために、「生きづらさ」を持つ人たちにかかわる人たちは、
正しく理解し、寛容に受け止めてくださいということです。
自分の知っている人で、「なんでこの人は、こんなことができないのか?」
「なんで常識的かつ一般的な言動ができないのか?」と思い当たる人は何人かいる。
そのことに対して、私は理解ができず心穏やかでなくなることもしばしばありました。それに対してはよ -
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ネタバレ2014年の70冊目です。
精神科医である著者:備瀬 哲弘の前作「精神科ER」の続作です。
精神科とERが結びつくイメージを持ちにくいと思います。
精神的に急激に悪化していくというより、継続的な精神的不調が続くことで、突発的に(周りにはそう感じられる)発現する行動に対処が必要だということです。
代表的な事例が”自殺”や”自傷行為”です。幻聴に悩まされている人は、突然意味不明の事を叫んだりします。
こういったケースで、警察へ通報されると、普通の人の行動基準と異なるため、精神科への緊急入院措置が取られるのだそうです。そして、そこでベットに拘束具で縛られ、病室に鍵を掛けるんだそうです。そういった経 -
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ネタバレ精神科救急での体験をもとに、一般の人にあまり知られていない精神科医療のことを述べる本。
文章がわかりやすく、リアリティがあって、どんどん読みすすむ。一日で読み終わった。
精神科というと遠いことのように感じる人もいるけれど、ある日突然に起こることもある。誰だって、他人事と言い切れない。
そこにどう寄り添うかが、精神科医の腕の見せ所なのだと思う。
心理屋としては、臨床心理士がどのようにかかわるのかも知りたかったけど、まあ精神科救急という緊急の場面では心理はなかなか出てきにくいのかな。
医療現場の話に関連させて、著者がどのような医師になりたいと考えているのかの変遷もたどれるのが興味深い。
す -
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精神科ERの2冊目
備瀬先生は精神科救急センター勤務から、クリニックを開業され
より精神科のかかえる、矛盾から救急センターでの研修医時代の話など12章に渡って書かれている。
今年間3万人もの自殺者を抱える日本社会だけれど
うつ病を患いながらも、会社は休めないとい人がほとんどだ
そして、自殺され残された家族の心のケアも問題になっている
うつ病は社会に受け入れつつあるけれど、統合失調症などは
まだ偏見も多く、投薬、入院、陽性期の現状の救急対応などは
患者の心に深い影をおとす
それとBDDの問題リストカットや薬の多様服用
はいまだに、服用しないだけ処方するしかないのである
精神的に治療を構