縹けいかのレビュー一覧
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購入済み
全巻即購入
原作者のファンでゲームもプレイして、紙の本を持っていましたが、次巻が発売されず、今回ようやく電子版を全巻購入しました。作画の雰囲気も内容と合っていて、不気味なのにどこか心地よささえ感じる独特の雰囲気はここでしか読めないと思いました。
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Posted by ブクログ
この一冊分の話は「始まりを~」の方には一切なかった。
「始まりを~」の方の終わりかたも好きだが、因果とするにはいささか根拠が薄いような気がしたから、モルガーナの物語自体に深みが出てきて面白くなった。
「始まりを~」でも根拠としては分からなくもないが、逆恨みとしては過剰ともいえるような復讐のような気もしたが、あんな人生を送っていたのなら納得した。
まさか彼女たちも因果に関わっているとは……。意外。
モルガーナもただの悪い魔女ではなく、辛い思いもたくさんした普通の少女だったということが印象的。
彼女にとっては母親も誰も、何もかも信じられない中で、娼館の彼女たちや、傷跡を消すための薬を塗ってくれる -
Posted by ブクログ
なんやかんや謎の多かったミシェルの過去編。
まさかスペルがヒントになるとは…。自分でも発想としてはあったが、まさかここまでストーリーに鮮やかに組み込むとは……。
脱帽。
ミシェルの抱えている問題自体はそこまで変なものでもないし、事実、現代でも同じ問題で悩んでいる人は多いが、彼(彼女?)の生きていた時代からすれば現代よりも風当たりが強いのだろうと思う。
それに加えてミシェルのもとに起きた人知を超える奇蹟が加われば、偏見を超えて恐怖となってもおかしくないと思う。
ミシェルにとっては奇蹟として打越え取った出来事も、彼以外の人にとっては呪いとして受け取っても仕方がないと思う。
それにしてもエメが -
Posted by ブクログ
確かに二巻までで終わっていれば、どの悲劇的な話でもなく、永劫とも思えるような月日を経て再開した感動的な物語だったのかもしれない。
始まり~のジゼルとほとんど変わらないが、ミシェルと喧嘩別れしてからのくだりは初めて読んだ。
ジゼルが外から来た人ではあるとはいえ、村人の手のひらを返したような態度も酷いし、散々欲望のままに弄んでおいて、気の狂った妻が怒り狂えばすぐに見捨てるミシェルの父親も酷いと思う。
これは人間不信になってもおかしくない。
丸々太ったネズミのくだりで不謹慎ながらも笑ってしまった。
フランスやイギリスなど地名がわかると以前よりもストーリーにリアリティーともいえるような実感がわく。 -
Posted by ブクログ
四つ目の扉は初耳。「始まりを~」にはなかったような気がする。
マフィアの家という境遇からは周りが敵ばかりになってしまうという状況で人間不信になってしまったヤコポには同情しなくもない。
其れゆえに信じるべき人を信じられず、信じてはいけない人を信じてしまったのは残念だと思う。
ヤコポも二人とも純粋に互いを好いていたのに。
マリーアさえいなければ……、と思ってしまう。
マリーアは「私の方がマフィアに向いている(意)」と言っていたが、二人とも自分が思っているよりも不器用でマフィアには向いていなかったと思う。
教会を潰して遊技室を作るくだりがない気がする。
そういえば、「始まりを~」ではマリーアは優し -
Posted by ブクログ
始まり~よりも話自体が細かい部分まで描写されていてストーリーを掴みやすくなっている。
イラストの違いから「あなたの始まりを告げる物語」の方はロリ女中といったイメージがあったが、本作は大人っぽい女中というイメージだった。
どの扉も不幸な終わり方しかないのが辛い。
メルやネリーがその後どうなったのかが知れたのはよかった。
やっぱり、バッドエンドになってしまったか…。
ハビたち村人が館を襲撃して皆殺しされる部分がない?
それにしてもポーリーンが巨乳。
着物をこんな着方している人を初めて見た。
というかその服もある意味伏線。
どちらも人が内面よりも外面を見て判断するからこその悲劇だともいえる -
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
二転三転とする展開や今までの前提条件が思いっきり崩れることが何度もあって、そのトリック自体は少し食傷気味になってしまった。
前半の話はちょっとした擦れ違いによって不幸になってしまった男たちの話。
後半は物語の根源に関わるような話。
白い髪の娘とミシェルの正体が意外というか驚きだった。
どの人物も自らを守るために行ったものであり悪ではないはずなのに、結果的に最悪な事態を巻き起こしてしまったのが残念だった。
最後は救われたということなのだろうか。
彼らに幸あらんことを。
この摩訶不思議な館に行ってみたい。
個人的にはヤコポのビジュアルが好き。 -
Posted by ブクログ
えげつない、とあとがきに書いてありましたが本当にえげつない……しかしそのえげつない部分に差し掛かってからというもの、ページをめくる手が止められなかった。
人類未曾有の危機に立ち向かった6人の少年少女、というありふれた話の、その後の話。
入りはあまりピンとこなくてのんびり読んでいたのだけど、種明かしから先はもう夢中で、オチに至ってはマジか! となること……いや、気づいてもよさそうなものだったけど全く気づかなかった……。
やだもう……言ってよ……。
月白がすごい好みの子でだから全体的にツラいんだけど、でも面白かったです……。
続編が出ていたことを今初めて知ったので、心を強くもって挑みたい。 -
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ネタバレ
ぜんぜん
ライトノベルというジャンルに収まりきらない素晴らしい作品だと思う。
全巻からの続きでアミヤどうなるんだろう。
あの天真爛漫なアミヤがどう変わっていってしまうんだろうか。とドキドキハラハラしながら読み進めました。
登場人物の誰もがもがいてあがいて切なくなりました。
幸せに未来を作ってほしかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ一人MF文庫祭りを開催中。カズキヨネ氏の美麗なイラストと相まって一つの素敵な物語が作られている。イラストレーターの選別にせよ、カバーの厚みにせよ、編集部が力を入れているのが分かる。そして実際に面白い。館もののミステリを思わせる重厚感、それでいて重苦しさは感じさせないリーダビリティの高い文章、過不足ない登場人物に、光と闇の配分に、傷ついても前へ進むエンディングと、まるで映画のようだ。
語り手が変わることで物語の様相ががらりと変わる。アランという裏事情を知っている男の子が美しい少女マノンに恋をする物語から、見た目で怖がられる男性がきれいな写真を撮る少女マノンと愛を育む物語へと。この設定でしっかりと -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!途中、語り手の視点が変わってからぐいぐいと読めた。
ファンタジーな世界観の中で描かれるシリアスなラブストーリーものかと思いきや、途中で作品の雰囲気が一転する。
子どもたちの視点と、おとなの視点とで、同じ事象でもガラリと受け取る印象が異なってしまうのが面白い。その仕掛けもうまく出来ていたし、軸となる切ない恋愛も「その二人か!」と意表を衝かれた。
読み終わるとドゥドゥのことが愛おしくなります。そしてまた頭から読み返したくなる。
ドラマCD化するということで読んだ一冊だったけれど、この話をどうやって音声化するのか興味津々。楽しみです。 -
- カート
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試し読み
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