あらすじ
十年前、世界を救うため犠牲になって死んだ月白カノがある日、黒羽園の前に現れる。彼は知る、今の世界が“真っ黒な英雄譚”の上にあるということを。恋人が自ら望んで犠牲になったのではない、ということを。
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Posted by ブクログ
えげつない、とあとがきに書いてありましたが本当にえげつない……しかしそのえげつない部分に差し掛かってからというもの、ページをめくる手が止められなかった。
人類未曾有の危機に立ち向かった6人の少年少女、というありふれた話の、その後の話。
入りはあまりピンとこなくてのんびり読んでいたのだけど、種明かしから先はもう夢中で、オチに至ってはマジか! となること……いや、気づいてもよさそうなものだったけど全く気づかなかった……。
やだもう……言ってよ……。
月白がすごい好みの子でだから全体的にツラいんだけど、でも面白かったです……。
続編が出ていたことを今初めて知ったので、心を強くもって挑みたい。
Posted by ブクログ
絶望と復讐と怨恨と救済。救済については色々ご意見が有ると思いますが。
彼女の絶望の描写はもしかしたら、作者さまも書き足りなかったのではとか思ってしまう。他が他だけに。それくらいキツイ描写過多です私は好きです。
Posted by ブクログ
10年前、世界は一人の犠牲によって救われた。
自己犠牲で残された人間はどうなるのか、ですが
話の軸はそこじゃなかったという現実。
驚きの真実というか、自分が可愛ければ、と言いますが
これはすごい、ものすごい選択です。
知ってしまえば、それは当然走ります。
あれがどうなってこうなっていたのか、が
良く分かった状態、ではありましたが。
よく考えた、という賛辞と、手段を選ばない、という
行動をほめたたえたい、と思います。
そして貧乏くじ、空気な人。
後よろしくお願いします的な状態になっていますが
そもそも最後の最後、ええ?! な一文でしたし。
いやでも、彼ら…というか、約2名は
さくっと終われてよかったのでは?
ちょこっとと10年の重みは違いますし。