【感想・ネタバレ】食せよ我が心と異形は言うのレビュー

あらすじ

十年前、世界を救うため犠牲になって死んだ月白カノがある日、黒羽園の前に現れる。彼は知る、今の世界が“真っ黒な英雄譚”の上にあるということを。恋人が自ら望んで犠牲になったのではない、ということを。

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Posted by ブクログ

えげつない、とあとがきに書いてありましたが本当にえげつない……しかしそのえげつない部分に差し掛かってからというもの、ページをめくる手が止められなかった。

人類未曾有の危機に立ち向かった6人の少年少女、というありふれた話の、その後の話。
入りはあまりピンとこなくてのんびり読んでいたのだけど、種明かしから先はもう夢中で、オチに至ってはマジか! となること……いや、気づいてもよさそうなものだったけど全く気づかなかった……。
やだもう……言ってよ……。
月白がすごい好みの子でだから全体的にツラいんだけど、でも面白かったです……。

続編が出ていたことを今初めて知ったので、心を強くもって挑みたい。

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2017年02月02日

Posted by ブクログ

絶望と復讐と怨恨と救済。救済については色々ご意見が有ると思いますが。
彼女の絶望の描写はもしかしたら、作者さまも書き足りなかったのではとか思ってしまう。他が他だけに。それくらいキツイ描写過多です私は好きです。

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2016年05月07日

Posted by ブクログ

10年前、世界は一人の犠牲によって救われた。

自己犠牲で残された人間はどうなるのか、ですが
話の軸はそこじゃなかったという現実。
驚きの真実というか、自分が可愛ければ、と言いますが
これはすごい、ものすごい選択です。
知ってしまえば、それは当然走ります。
あれがどうなってこうなっていたのか、が
く分かった状態、ではありましたが。

よく考えた、という賛辞と、手段を選ばない、という
行動をほめたたえたい、と思います。
そして貧乏くじ、空気な人。
後よろしくお願いします的な状態になっていますが
そもそも最後の最後、ええ?! な一文でしたし。

いやでも、彼ら…というか、約2名は
さくっと終われてよかったのでは?
ちょこっとと10年の重みは違いますし。

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2018年03月13日

Posted by ブクログ

読み始め、地の文がライトで「あ、ハズレ引いたかも」と思ったけれど少し読んだだけでその印象が一変する。鳩尾に一発くらったみたいな幕開け。
『血塗られた英雄譚を曝き、かつての仲間を屠る。──おれは、世界を赦さない』
帯の煽りが脳裏を過ぎる。
復讐の物語である。復讐に至るまでの経緯と、その経緯より以前、積み重ねた思い出と。和やかな場面もある、軽快な台詞もある、だけれどもやはり復讐の物語で、薄目で読み飛ばしたくなるような描写もある。
楽しい物語ではないのにのめり込んだ。続きが出たら買うと思う。

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2016年05月31日

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