小谷みどりのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主観も多かったが、読み応えがあった。
私は、余命を知らされたら、元気なうちにちゃんとお別れしたい、作中に出てきた人のように。
▶︎「今までありがとう。あの世へ先に行ってるね」と言ってくれ、一緒に写真を撮り、笑顔で握手をして別れた。
死は生の最後の地点だから、前向きな意味で死んでみたいと思っていたが、本書を読んでさらにその思いを強くした。
けど、この気持ちって作中にも出てきた「病院のベッドの上で死ねる」ことが元のイメージになってるんだなと気づいた。
事故で、水の中で、火の中で、殺されて、死ぬことだってあることは忘れてはいけないな。
DNARについてもっと知りたいと思った。 -
Posted by ブクログ
■QOD(クオリティ・オブ・デス)の定義
・患者や家族の希望にかない,臨床的,文化的,倫理的基準に合致した方法で患者,家族及び介護者が悩みや苦痛から解放されるような死(米国医学研究所・終末期ケアに関する医療委員会)
■直葬(ちょくそう)とは家族だけで一晩を過ごし火葬にする葬式。
■火葬が普及したのは昭和になってから
・1925:火葬43.2%,土葬56.8%
・1935:火葬55.7%,土葬44.3%
・1970:火葬79.2%,土葬20.8%
・2000:火葬99.4%,土葬0.6%
・2015:火葬99.9%,土葬0.1%
(厚生労働省「衛生行政報告例」) -
Posted by ブクログ
海外の取り組みや、国内の地域を取り上げて、死者の弔い方についての紹介が為されている。
筆者は、孤独死を防ぐためには、やはり生前から地域の人たちや家族とのつながりを大切にしておくことこそが重要だと訴える。
墓や葬儀のことは生前に考えておくことも大事だが、死んでからは自分のことはできないので、託しておく人がいることの重要性を訴えているのだ。
昔は家族や親戚で何とかできた問題であるが、現在は地域ぐるみ、自治体ぐるみで考えていかなければならないほど、核家族化や独身者、パートナーとの死別後頼れる人がいない人が多い時代である。
地域とのつながりを「めんどくさい」から拒絶する人たちも多い。こうした社会情勢を -
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身近な人の死
身近な人の死という扱いにくい重いテーマを扱った作品である。意図的に明るく描きだしているが、どうもあまりしっくりと来ない作品である。やはりこのテーマは扱いにくいのかな。だからといって不出来な作品ではなく絵柄もストーリー展開もしっかりしている。
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Posted by ブクログ
ネタバレパートナーと死別した人を没イチと呼び、その生き方を考える。
老後を考えているつもりでも、想定していないことがまだまだあるなぁと。
自分がひとりになったときはもちろん、自分が先立ったケースも準備しとこう。
「死後離婚」という言葉もあるのね〜。
うろおぼえメモ
●昔は、夫が死んだら妻が元気になるといわれていたけど、高齢化に伴い、夫が死ぬころには妻も出歩ける年齢ではなくなっているケースが増えている。
●「死別したら、悲しいはずだ」「さびしくて何もする気がおきず当分は引きこもるはずだ」という世間の偏見が、没イチ当事者を苦しめ、行動を規制してしまうのです。 -
Posted by ブクログ
高齢化社会と独身高齢者の増加で1人死は避けて通れない問題となっている。今すぐの話でなくとも、人間である限り死は平等に訪れる。死体になったら、自分では処理できない。さて、死後の後始末を誰に頼むか?大いなる問題である。
・エンバーミングすると遺体は腐らないし、死後硬直もなくなり、赤い保存液を入れるので血色もよくなる。適切な処置をすれば違法ではない。50日を限度に火葬、土葬する事。
・家族はどこまでの範囲を指すかという定義はなく、自分が家族だと思えばそれが家族なので、人によって違うのはあり前。関係性の希薄化で範囲が狭くなっている。
・自治体で葬儀の支援制度が広がってきた。生活保護受給者でもなく -
ネタバレ 無料版購入済み
モヤモヤ
なんか原作者がちょっと変わりものすぎるというか・・・
この人の言い分に共感できる人はすくないんじゃないかな・・・
死別したのが42歳でよかった、80歳だったらもっと困ってたって・・・
亡くなった人の身内や友人が聞いたらドン引きですよ。