森美夏のレビュー一覧

  • くせものの譜

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    日ノ本一の兵と称された真田幸村の英雄の影で、自分の信ずる武将としての意地を貫き、生き抜いた漢達。
    御宿勘兵衛、久世但馬、野本右近、本多富正―達。
    主家が次々滅亡する縁起の悪さから「厄勘兵衛」と嫌われた御宿勘兵衛の生き様がグッときます。

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    2019年06月08日
  • 八雲百怪(4)

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    3巻と4巻の刊行ペースが今までと違い過ぎてびっくり。また、しばらく空くのかな?雑誌連載では読んでいないので、どんなペースなのかは把握できないので、本屋さん行ってびっくりなわけです。

    八甲田山でコロボックル捜索と、甲賀三郎と松岡の前日譚。
    急激に富国強兵を目指し近代化を推し進める明治の日本。その流れの中、宗教・信仰の分野での近代化を進める松岡の若かりし頃の話。
    近代化=神殺しとなる理由がよくわからないですが、理論で説明できないものを解明し系統立てる、という意味が神殺しというのであれば、理解可能かなと。
    それを30年でやるというのは無理がある話ですが。

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    2018年01月04日
  • くせものの譜

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    武田信玄の孫と噂される武辺者御宿勘兵衛が主役になり脇役になり,本能寺の変から大坂夏の陣まで5つの戦国アンソロジーで綴られる.越前藩主結城秀康の治世など歴史物にあまり出てこない話や独特の武士感などが描かれ興味深い.常に滅びる側に立っているところなどやっぱり男心をくすぐる.

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    2016年12月16日
  • くせものの譜

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    武田信玄の孫という噂のある御宿勘兵衛,厄神の二つ名を持ち,結果的に仕える主家を滅ぼしていく5編の連作短編.越前家結城秀康とのあれこれ顛末を描いた「くせものの譜」が良かった.

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    2016年12月13日
  • くせものの譜

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    「厄神」と呼ばれながら、数多の主君を渡り歩いた戦国武将・御宿勘兵衛と、彼に関わるくせもの揃いの武将たちの物語。

    「厄神」の異名を持っているだけに、結果として負け戦ばかりとなっていたが、常に一本筋の通った勘兵衛らの生き様は格好良く、非常に清々しいものであった。大坂冬の陣・夏の陣と言えばやはり真田幸村だが、その陰に隠れてこんな魅力的な武将がいたなんて。「うつろ屋軍師」に始まり、今作でも、今まで知らなかった新たな武将の生き様を楽しむことが出来た。

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    2016年10月18日
  • 八雲百怪(1)

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    先輩から貸し付けられて読んでみた。
    最初独特でいまいち読み方?がつかめなかったけれど、ページ戻ったり進んだりしてるうちにどんどん引き込まれました。

    西欧に追いつこうと近代化を進める日本で、害のある神は排除していこうとする様。
    ファンタジー入ってるけど、でも地方の神にまつわる悪習っていろいろあっただろうから、本当にこんなことが展開していたら面白いよなあ。

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    2016年06月30日
  • くせものの譜

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    魅せられました。御宿勘兵衛!

    章を重ねるごとに、引き込まれていきまして。
    どんどんと、知りたくなりましたぁ。

    NHK真田丸
    登場するのかしら?

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    2016年06月25日
  • うつろ屋軍師

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    戦国時代の大名、丹羽長秀とその子長重の2代に渡って仕えた家臣・江口正吉。「うつろ屋」と呼ばれ、空論で理想を描くばかりだが、その空論を貫き通すことで、滅封させられた丹羽家を再興させる。

    誰もが謀略に謀略を重ねる戦国の世の中で、実に爽やかな生き方をする御仁たちの生き様を読むことができた。恩を仇で返すような豊臣秀吉の仕打ちに対し、主人公の正吉は無論のこと、長秀・長重親子の清廉過ぎる姿には大いに惹きつけられた。空論や理想を貫き通した結果、一時は滅亡にまで追いやられた丹羽家であっても、その後、復活できたのはやはりそれらを貫き通したから。老獪な秀吉、家康を相手に見事としか言いようがない。堕ちるところまで

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    2016年04月03日
  • うつろ屋軍師

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    面白かった。読んでて、わくわくした。
    箕輪さんの著書は「殿さま狸」を一冊目に読んで、すごく退屈した。でも、これ、わくわくした。

    丹羽長秀は、秀吉への臣従を拒んで、癌を引きづり出しての死亡のイメージが強かったけど、この本の中の長秀は穏やかで、勇気に溢れる頼れる上司。
    そして、息子の長重も魅力的。
    それに、親子二代にわたり、軍師のような役割を果たす主人公の江口も、忠心に満ちた男気のある感じがすがすがしい。

    一気に読めました。ハッピーエンドとは言えない結末を、暗くなく描いていているところが、私は好きでした。

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    2015年12月20日
  • 殿さま狸

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    この時代っぽくない単語が多くて少々興を削がれるものの、あちこちの言い回しに妙に色気を感じるので相殺して★4つ。

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    2015年05月08日
  • うつろ屋軍師

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    歴史モノ、特に戦国モノはあんまり読まないのだけど、本屋さんでの出会い。
    本が私を呼んでいた?
    面白かったです。

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    2014年11月29日
  • うつろ屋軍師

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    秀吉を支持した長秀には"理(ことわり)" "義" "矜持" "覚悟"そして少しの"後悔"があった。
    継いだ長重は分をわきまえた上で“技能”という武器と、素直に声を聞く“度量”を持っていた。


    「槍働きだけが戦じゃない」
    二人に仕えた家老江口正吉は生来計り知れない“空論”を備えていた。
    長秀から託されたのは“武辺の意地”だと思う。
    長重から与えられたのは“主従を越えた信頼”。
    どちらが欠けても再興は成らないと解っていた。


    軽いタッチと小気味良いテンポで描いた戦国末期の大逆転ドラマ。
    文章の根

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    2014年09月18日
  • 木島日記 上

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    昭和初期の雰囲気や、
    軍事国家特有のオカルト。
    民俗学が好きならハマる漫画。

    絵の雰囲気も独特で面白い。

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    2009年10月11日
  • 木島日記 上

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    作画がとても特徴的な森美香さんですが、私敵にはすきです。
    ぐちゃぐちゃ描いてる様に見えるけれど、線は綺麗で迷いなくてああ、これがこの人の描きかたか、みたいな。
    原作とイメージの違うところももちろんあったけれど、木島の仮面の穴から覗く目がかっこよかった。

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    2010年12月22日
  • 北神伝綺 上

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    大塚栄志さん原作です。

    山人の混血である北神が主人公で
    柳田国男が出たりだいたいは山人が絡んでます。

    それにしても、大塚栄志さん原作の漫画はなんでか有無も
    言わず買っちゃうんだよなぁ。

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    2009年10月04日
  • 八雲百怪(1)

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    北神伝綺・木島日記ときての民俗学ロマンシリーズ
    第3段。

    このシリーズだけは雰囲気といい大好き。
    森さんの絵が美しすぎる。

    今回の主役は小泉八雲。

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    2009年10月04日
  • 北神伝綺 上

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    柳田國男だいすき大塚えーしの本。
    個人的にはサイコを読むならこっちを読んだほうが面白いです。

    森さんの作画の線の引き方がセンスがいいなと。

    ドロヘドロ、フリージアなどが好きならば読めるはず。

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    2009年10月04日
  • 北神伝綺 下

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    柳田國男だいすき大塚えーしの本の下巻。

    紹介した上下巻は新装版なので、新装版になる前のコミックスもほしいところ。1000円で高いけれどね。

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    2009年10月04日
  • 北神伝綺 上

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    日本民俗学や土着文化に惹かれる人には是非お勧めです。大塚英志/森美夏コンビとして『木島日記』も。こちらは神話・伝記を題材としています。

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    2009年10月04日
  • 八雲百怪(5)

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    4巻発売が2017年なので、4年ぶりの5巻です。そして最終巻。

    南方熊楠に連れて行かれた岩の扉を通って出会ったアンネッタとの日々?が悲しい。
    足りないものを埋めるための日常を旅してきたのだとしたら、八雲の人生は悲しいなぁ。
    明治という旧い日本を放り投げて、新しい日本へと急速に変容していった時代に、自分の足りないものを重ねていたのかなぁ、と思います。

    「北神伝綺」「木島日記」に連なる物語の「八雲百怪」。
    通読すると、新たな物語が生まれて来るのかな。民俗学を下敷きに己の心の中の何かを探し続けた人間の物語、ということなのかな。

    何度も読むことだね。

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    2022年01月20日