小野恭子のレビュー一覧

  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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    基準値と呼ばれると、学者など賢い方々が様々な科学的根拠をもとに設定した値で守った方がよい値なのだろう、と思ってました。
    ましてや、そもそも基準値が適切なものなのか?と疑問すら抱いたことがなかったです。

    本書では、基準値がどのように定められているか具体例を示しながら、専門知識がなくとも何となくわかるように解説してくれています。
    すると、苦難のすえ何とか絞り出した値で設定されていたり、安全面に偏って設定されていたり、と裏事情が様々あります。
    確かに基準値を定め妥当性を説明する立場になったと考えると、説明根拠に頼りたいものが出てくることは想像できますので、美しくはないけど致し方ないというものがある

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    2026年04月23日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    仕事で基準値をよく使っていたので読んでみた。
    ド文系なので計算式とか全然頭入ってこないこともあったけど、どういう考えで作られるかがよくわかった。

    天才たちがすんごい緻密にやってるかと思いきや、
    ざっくり100掛け(でもそれなりに考えられた10×10)
    みたいなこともしてることにも驚いた。

    定量的に評価できるものって、
    (基準値つくるのには大変な苦労もあるだろうけど)
    基準値と比較できて判断が楽になるけど
    問題は未知の分野だよなあって
    (こんなアホそうな感想しかもてなくて反省)

    一オリンピックの性別判断とトライアスロン水質のところが
    特におもしろく読んだ

    数値的に問題ないけど嫌なんよって

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    2025年10月29日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    基準は、しっかりそれぞれの国で考えている。
    がん検診の基準は、有効とされたものだけ、検診に組み込まれている。
    その他は、個人で判断。メリットよりデメリットの方が多いといった考えもあるよという立場。

    リスクとは、避けたいことが起きる確率とその影響範囲をかけあわせたもの。かけるところがポイント。

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    2025年10月05日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    少し難しかったが、身の回りの「基準」に目を向けるきっかけになった。
    基準に限らず、皆が漠然と「当たり前」としてしていることも、全て何か根拠があり、自分はそれに振り回されていないか、改めて見直す必要がありそうだ。

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    2025年08月18日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    基準値がどのようにして決まったのか、基準値による線引きの意味するところはなんなのかについて、様々な事例を使って説明がなされ興味深い内容でした。定番の放射線、原子力発電所、新型コロナの基準値に加え、男と女の基準値、トライアスロンの水質の基準値、コオロギ食の基準値など、なじみのない分野もあり、それぞれ丁寧に解説されているので面白く読んだ。そして、11章の「AIと個人情報の基準値」は、特に興味を持った内容であった。新しい技術、未知のリスクにどう向き合うか、参考になる。開発者あるいは利用者が、みずから線引きをすることによって、リスクがないところを示し、前に進んでいくというアプローチが示されている。

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    2025年08月08日
  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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    安全のために設けられた基準値。科学的なようでいて実は根拠があいまいなものや複数の基準が混在しているものもある。普段耳にしつつもあまり気にしない基準値設定の謎に迫る一冊。

    お酒は二十歳になってから、優先席付近では携帯電話の電源をお切りください、消費期限と賞味期限など実は身近な基準値。安全はどのように数値化されたのか、そもそも安全とは何か。ゼロリスクと許容できるリスクなど。

    10万人に1人がガンにかかって、死ぬレベル
    10年連続で年末ジャンボ宝くじを買い続け一等が1回出る確率

    実はこの二つは同じ程度だという。
    数字のマジック、人間の心理、認知についても分かりやすい例が多く示されている。

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    2021年10月18日
  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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    基準値は同じ分野でもいろんな基準がある
    基準値の根拠が科学的な安全性とは限らない
    基準値の根拠は主に安全性か受け入れられるリスクかコスト面から決められる
    基準値の根拠はなし崩し的に適当に決めている場合が存在する
    基準値を越えた越えないだけで一喜一憂するのは危険

    基準値を絶対視すると思考停止に陥る危険があるというのは確かにそうだと思った
    基準値の用途やその根拠まで気に掛けるよう注意していきたい
    といっても面倒なんだよな・・・

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    2016年10月30日
  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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    「基準値マニア」の著者が語る、基準値にまつわるあれやこれや。本書では、日本では飲酒できる年齢が20歳なのはなぜ?健康に害を及ぼす化学物質の基準値の決め方とは?…様々なトピックを科学的な知見と基準値の制定に関する経緯などに展開しながら説明していく。この手の本は、読んでみると同じことに繰り返しが多く、途中で飽きてしまうことが多かったが、本書に限っては一度読み出すと止まらない!文系・理系にかかわらず、特に大学1年生には読んで欲しい本。おすすめです。

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    2015年05月05日
  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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     放射能汚染物質やPM2.5等タイムリーな話題をからめつつ、各種基準値の設定の背景等を説明。結構マニアックではあるが、自分は「やむをえない点は多いが、結構アバウトなところ多いな」という感想を持つ。驚くのは多くの規制値、規格が海外の臨床結果なり、実験結果なりのそのままパクリであること。あきらかに基準として使用不能なものにもそのまま流用していることがあるのには驚く。検証には10年単位の地道なデータ集めと分析が必要なのは確かだろうが、それこそ国税を持ってしっかり実施してほしい、と読後思った。環境関連ばかりではなく、JISなども多くはIEC、ASME等のまるごとコピーというのが結構ある点からも、日本は

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    2014年07月23日
  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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    賞味期限と消費期限、水質、PM2.5など「安全」にまつわる基準値。決定には科学的データだけでなく社会的妥協や国民の受け止め方も考慮される。結局、基準値は魔法の安全ラインではない。非常に面白い科学読物。3秒ルールの根拠も紹介

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    2026年05月09日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    福島第一原発事故を受けて、原子力発電所の安全面を考えるうえで、人の安全(生死)を考慮した安全の基準にしたことが最大の誤りだったと、事故当時の原子力委員会委員長が述べていることは実に意味深い。(厳密なコメントは著書の187ページを参照いただきたい)

    人の生死が安全面の基準というのは納得いくのだが、それ以外に地表面に沈着した放射性物質によって経済活動がどのくらい制限されるか、要すればコミュニティ崩壊である。その他、森林汚染による住民生活が変わるリスクなどがあり、「何を避けたいか」はしっかりと議論する大切さが身に染みる。

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    2026年05月04日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    4人の専門家がさまざまな基準値について、その根拠や成り立ちを解説した本。基準値というものについては、それなりの根拠はあるだろうと漠然と思っていたものの、その背景や考え方はわかっていなかったので、勉強になった。

    特に以下の内容が興味深かった。
    ・オリンピックにおける性別確認。「テストステロン・ルール」そのものを知らなかったが、ロンドンオリンピックで採用、リオデジャネイロオリンピックでは適用停止、東京オリンピックで復活、パリオリンピックでは各競技団体が個別に設定、と混迷を極めている。
    ・新型コロナ下での「ソーシャルディスタンス」も「1m、15分ルール」。当初専門家が経験を頼りに決めたものに、後か

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    2026年04月26日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    これ以上は危険とされる数字がどのように決められるかを一般向けに紹介した書籍。純粋に科学的であるかのように見えても、社会的合意のもとに数値化されていることが解説されている。
    それを妥協と呼ぶか、議論を尽くした上での落とし所と呼ぶか、政治的決着と呼ぶかは人それぞれ。
    「たとえ怪しい基準値であっても、一度決められた数字は変えにくい」などもありがちで、とても面白かった。ブルーバックスらしい良書と呼べるだろう。

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    2026年03月21日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    陸上競技における男女問題は、非常に難しい問題を孕んでおり、一筋なんではいかない事がよくわかった。
    その他の基準値も、必ずしも単純に科学的に決まるものではない事がわかり非常に面白い。

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    2026年01月07日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

    H

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    色々な基準値の成り立ちや実情を説明しています。文系でも十分に理解できると思います。
    エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング(EBPM)と言われるようになり、統計値を根拠に説明されることが増えましたが、この本は統計値の指標の根拠を理解した上でないと、誤った決断になるとのことを知らしめてくれると思います。

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    2026年01月02日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    ネタバレ

    基準とは、私たちが生きたいと思う世界を変え、実現するための良い道具である——基準があるから考えるという行為を遠ざけるのではなく、基準を用いて生きたい世界を実現できたらいいなと思う。
    乳がん検診で40歳未満については乳がんに罹患する人が少ないために調査事例が少なく、死亡率の減少効果については十分な知見が得られていないとした、はやっぱりそうなのか、少数派かーと思ってしまった、ががん検診の基準値について知ることができよかった。

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    2025年09月23日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    魅力は、4人の専門家(永井孝志、村上道夫、小野恭子、岸本充生)が各々の専門分野を活かし、性別判定、飲酒・喫煙の規制、原発処理水、がん検診の有効性、昆虫食の安全性など、多岐にわたるテーマにおける基準値の意義を探求している点。個人的には、PFASに関心があるが、国内外での規制スタンスの違いが詳細に記述されている。

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    2025年08月31日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    行政上のルール設定や込み入った数値での科学的データはの記述は無味乾燥な嫌いもあるが、話題の広げ方は新書然として興味深く、その背後にある筆者らの志向は科学とわれわれの日常生活をどう結びつけていくべきかという面での一つの参照点として大いに参考になる。

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    2025年08月30日
  • 世界は基準値でできている 未知のリスクにどう向き合うか

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    数字=科学=絶対という構図を持ち出し、議論を打ち止めにする、したい人がいる。しかし何を守るかは議論の後、集団としての決定を下さなくてはならない。責任から逃れるためにあるのではない。

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    2025年07月30日
  • 基準値のからくり 安全はこうして数字になった

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    リスク管理の3つの原則
    ・ゼロリスクに基づく基準値:その物質が一定量までは健康を害さない閾値がある場合
    ・受け入れられるリスクに基づく方法:生涯の発がん確率が10万人に1人以下などと定める方法。大気環境基準、水道水質基準などで用いられている。
    ・費用との兼ね合いで決める方法

    食品中の一般生菌数が1gあたり1000万~1億個に達すると、味や見た目から腐敗が認められる。弁当や総菜は、加熱食品では1g当たりの上限値が10万個だが、非加熱食品では100万個まで認められている。保存できる期間に安全係数を掛けて消費期限や賞味期限が決められる。安全係数は0.7としている場合が多いが、農水省は2008年に食

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    2022年11月23日